岸田メルのレビュー一覧
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このシリーズでは一番面白かった。
単に麻雀の話題が出てきたから、ということもあり得るが、それだけではないだろう。
軽めの文体、重苦しい出来事、ほとんどどうでもいいかもしれないことの描写の細かさ、ストーリーの構成は、きちんと「小説」のレベルだ。というか時々話が重すぎて「ぜんぜんライトじゃないよね、これ」と思う。
続き物だから、これまでの話(17巻)を読んでいないと、うまく受け取れない場面も多々あるだろうが、その点を差し置いても完成度は高いと思う。
エンターテイメントの部分と、小説のコアの部分。これからの物語作家はそのバランスを見つけないといけないのだろうと思う。 -
Posted by ブクログ
1巻はまだまだ序の口という感じで、主人公の泉水子や周囲の人々の正体の核心だとか、世界観の具体的なところは掴み切れていませんが、現代を舞台にした和風伝奇ファンタジーといった雰囲気が、なかなか面白そうです。
これもまた、子供が読むかなと思って買ったものなので、文章は気になるところですが、しっかりしていて好印象。カテゴリはライトノベルで合っているのかしらん。
深行との今後の関係性も気になるところではありますが、あまり恋愛方面に行って欲しくもないような。あと、先行きが気になるのは雪政さんかな。ちょっと危うい感じが何とも。
今後の展開が気になります。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ今回は四代目のお話が最初にありました。
これは短編としてあったものを入れ込んだらしいけど、微妙にこの後に続く話に関係がありますね。
家族、友人、兄弟。そういう部分です。
今回の事件はそれほど複雑なものではなく、軽く読み返すだけで、犯人たちの周囲が見えてきます。
犯人が誰かのなのはさておき、どういう繋がりでなぜなくなったのかが、頭にうっすら浮かんでくると思います。
まぁわかりやすくいえば、登場人物に名前があるのは怪しいとだけ。
シュシュリという存在。
発見した方法は、テレビに映った菜園ということになるけど、推理も何もないね。
確かにあの公園の近くにある学校ではあるが。隠す方法として使われる、あ -
Posted by ブクログ
ネタバレ3巻目。
やっと物語が動き出した感じですね。
2巻ではある意味都合のいい存在にも見えた宗田きょうだい
なども本領発揮?でしたが、
最も本領を発揮し始めたのは主人公コンビですね。
今回でとても思いましたが、泉水子ちゃんが意識して
外観を変化させることで起こっているのは、姫神の
出現ではなく彼女自身の変化のような気がします。
殻を破るかのように彼女自身が素直な想いを吐露する
ようになっていくにつれ、利害などで近づいた相手の
想いも素直なものになっていっているような。
特に、1巻からの関係である深行君との距離は
驚くほど縮まりましたね。
そんな彼等が4巻で戻る場所ではどんな展開か楽しみです。