勅使川原真衣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
20260311
自律分散型組織を作る過程で出会った本。推しの坂井風太が推していたので読みましたが、わかりやすく、解釈のクセと、起きている現象の捉え方がとても組織において役に立つ学びとなりました。これをみんなに読んでもらって共通認識にしたいなと思いました。
決めつけないこと。
仕事に本音はいらない
本音が必要なのではなく、環境調整のためにお互いが事実を出し合って、解釈をまとめていくことこそが必要
会議にて
「ちょっと今、反応がなかったから不安になったんだけど」
「今こういうふうに思ったんですけど、どうですかね」
「なんか今ドキッとしね、言葉が浮かばないです」
と違和感の状態をうまく言葉にして相手にボールを投げる
職場における違和感について
①タスクにまつわること
→この仕事って必要なのかな?
②人の所作や態度に関すること
→今のあの人の言葉ちょっと棘あったな
③自分の評価に関すること
→ 自分ってこんなふうに思われてたんだ
④安心感にまつわること
→自分はここにいていいのだろうか
解釈のクセ
→自分の想像しやすいほうを「当たり前」と思いやすい -
Posted by ブクログ
勅使川原真衣『「頭がいい」とは何か』を読み、資本主義社会の中で当然のように受け入れてきた能力主義を改めて問い直さないといけない。能力や成果によって人を評価する考え方は、現代社会では当たり前の価値観のように見える。しかし著者は、その前提そのものを疑い、本質的な問いを投げかけている。
自分たちは資本主義社会の中で育ってきたため、知らず知らずのうちに能力主義的な価値観を身につけている。福祉の現場においても例外ではないと思う。ケアを目的とした仕事でありながら、そこで働く職員は資本主義社会で形成された価値観を持っているため、組織の中では能力主義に近い構造や評価が生まれやすいのではないか。
しかし福祉の現場で能力主義が強まれば、そこには優生思想につながりかねない危うさを持っている。人の価値を能力で測る考え方が強まれば、ケアの思想そのものが揺らいでしまう。
だからこそ、福祉の現場だけでなく、社会全体が能力主義から距離を取り、ケアを中心とした価値観へと移行していく必要があるのではないか。本書は自分たちが無自覚に受け入れてきた「頭のよさ」や「能力」という概念を問い直し、社会のあり方そのものを考え直す一冊だと思います。 -
Posted by ブクログ
日頃から「賢くなりたい」と思っていたためタイトルに引かれて手に取った……のだが、本書は「頭のいい人になるため」の本ではなく、序盤で「人々は『頭の良さ』という曖昧な基準に踊らされている、自分の頭が悪くないこと(または良いこと)を確認したくてその類の本を手に取る」と看破されており、顔から火の出る思いであった。
しかしながら何故人は「頭の良さ」をこれほどまでに気にするようになったのか、分析を重ね、その本質を見抜いた上で脱「能力主義」を掲げている。
作者プロフィール、また序盤でも「教育社会学」というワードが飛び出し、軽度ながら自らも教育社会学を学んだことがあるので「『頭がいい』を分析するのは本当に教育社会学か……?」と疑問に思っていたが、本書終盤で見事に教育社会学の分野に着地していて鮮やかであった。
自分は頭がいいと思っている人、少なくともバカではないと思っている人、自分は頭が悪いと思っている人、つまり全ての人に読んでほしい1冊。 -
Posted by ブクログ
人手不足採用難時代やからこそ
社長や人事が読んだほうがええ本
最近は人手不足で
下手したら人手不足倒産になる時代
だからこそ静かなる退職が起こる前に
部下が何をかんがえてるのか?
知っておく必要があるんです。
まずは決めつけないこと
部下がこう思ってるんやろなあと
勝手にきめつけない。
自分がこれまで先輩にこうされてきたから
部下にも同じようなことをしない。
静かなる退職が起こる前に
それまでに組織の違和感を話せる場や雰囲気が大事だと思った。
お互いが決めつけず、ジャッジせず
ありのままを見る
組織は車のようでレゴプロックのようの例えが分かりやすかった。
みんな得手不得手があるけれど同じ目標に向かって補い合うこと。その人を否定しないで価値観を認め合うこと。それが大事なんだと。
そのための方法も
4象限マトリックスを使って見える化
自分のタイプはどのタイプなのかと全員が見える化されて
ポスターとかで張り出されていたら
お互いのことも分かりやすいですよね。
そういう組織のしくみが
これからの時代ほんま大事やなと思いました。
不満を言わず、いきなり辞表。
そんな静かなる退職が起こる前に
組織のしくみを変えませんか?
ほんま今の人手不足時代にあった
とても大事な本やと思いました。
この本はダイヤモンド社様から献本いただきました。
ずっとお付き合いのある編集者さんで
ほんと良書をいつもお送りいただき感謝しております(*^^*) -
Posted by ブクログ
最終章までは難しいような、なんだかわかるようなわからないような…という感じだったけれど、最終章を読んで著者が述べたいことがよくわかった。
その上で、全員が全員こういう風に行動するわけではないよなあ、と思う。これを読んで、「自分は成功者だなあ」と思う人は、もしかしたらそのまま著書内で述べられるような落伍者が気づくまで、同じようなシステムの中で働いていくかもしれない。
システムや制度はうまくいかなくなった時に初めて見直されると思う。ある程度そのままでも回ってしまう世の中で、どのくらいの人が書かれているような考え方で行動をできるのか。ある意味試されているなと思った。
自分もできることから行動していこうと思う。 -
Posted by ブクログ
機会平等で等しく教育を受けられるようになったことで、能力の有無は自己責任で負う時代となった。その中で、社会や会社で選ばれるために、評価をしたりされたりするようになった。
評価が必要なのか、本質は評価では捉えられないのではないかという疑問を投じている。
リスキリングなど選ばれる側が選ばれるように努力するだけでは限界で、選ぶ側も今使える人的資源でやりくりする工夫が必要。
拙速な理解ではなく、宙に浮いた状態を耐える力(ネガティブケイパビリティ)にも言及している。
私自身も、仕事ではリーダーとして振る舞うことも多いが、できない人に当たるとき、どう生かすかを考える意識転換が必要だと改めて痛感した。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ職場で声をあげるほどではないが、モヤモヤしたままでいるようなことが仕事のやりづらさにつながることは確かによくある。筆者の方は、その状態を「傷つき」と呼び、さらにそのレベルのことを職場で相談しにくい原因が能力主義にあるとする。つまり、モヤモヤするようなことがおきるのは本人の能力の問題で自己責任だとする理論がまかり通るくらい、能力主義が根付いた(しかもその能力がコミュ力などのはかりにくいものになってる)社会に今なっていると指摘する。
筆者は、本当の傷つきの原因は、人同士や人と業務の組み合わせがあっていないことだ(能力の高低ではない)と説明する。
だから人事担当者は能力の高低を評価することより、最適な組み合わせを考えることに注力するべきだとのこと。
能力主義が背景にあるとするくだりは読む前思ってもみなかったことだけど読むとなるほどー。と思った。
成果ばかり求めるあまり個々の人が不幸な社会は苦しい。そこに具体的な疑問と対案をなげかけてくれてるのが良かった。
多様性やインクルージョンというのは本来筆者が唱えてることと似てるはずなのに筆者が否定的なのは、政策とかメディアで言われるそういう言葉に中身や意思が伴わないことが多いからだと思う。本来大事なことを言ってる言葉が、そうやって空虚なものみたいになるのは悲しいと思った。
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Posted by ブクログ
小さな違和感の積み重ねで、違和感がなかったことになっていたり、いつの間にか当たり前になっていたりする。このことに違和感を感じる。この感覚に拘泥していたい。簡単に分かったことにしたくない。
20の概念を問い直すことによって、「自分」を生きる。
1「分ける、分かる、分け合う」
2 「格」
3「能力」
4「自己肯定感」
5「矛盾」
6「ガチャ」
7「つぶしが利く」
8「自立」
9「覚悟」
10「成長」
11「自己責任」
12「リスキング」
13「タイパ」
14「本当に困っている人」
15「対話」
16「人となり」
17「ウェルビーイング」
18「赦す」
19「メリット」
20「躊躇」
・違和感をなかったことにしないこと
・未来の希望のために、現状を問い直すこと
・それを発信し、議論すること
・それが仮にもできるなら、その特権性に自覚的であること
・一連の恩恵を、口を塞がれ、光が当たらない人のために還元すること