働くということ 「能力主義」を超えて

働くということ 「能力主義」を超えて

1,078円 (税込)

5pt

他者と働くということは、一体どういうことか? なぜわたしたちは「能力」が足りないのではと煽られ、自己責任感を抱かされるのか? 著者は大学院で教育社会学を専攻し、「敵情視察」のため外資系コンサルティングファーム勤務を経て、現在は独立し、企業などの「組織開発」を支援中。本書は教育社会学の知見をもとに、著者が経験した現場でのエピソードをちりばめながら、わたしたちに生きづらさをもたらす、人を「選び」「選ばれる」能力主義に疑問を呈す。そこから人と人との関係を捉え直す新たな組織論の地平が見えてくる一冊。
「著者は企業コンサルタントでありながら(!)能力と選抜を否定する。本書は働く人の不安につけこんで個人のスキルアップを謳う凡百のビジネス本とは一線を画する」――村上靖彦氏(大阪大学大学院教授、『ケアとは何か』『客観性の落とし穴』著者)推薦!

◆目次◆
序章 「選ばれたい」の興りと違和感
第一章 「選ぶ」「選ばれる」の実相――「能力」の急所
第二章 「関係性」の勘所――働くとはどういうことか
第三章 実践のモメント
終章 「選ばれし者」の幕切れへ――労働、教育、社会

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働くということ 「能力主義」を超えて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「仕事なんだから」「働くってこういうことなんだから」…果たして本当に?
    学校に/職場に/社会に蔓延る、『能力主義』
    その冷たくドライな風潮に疑問を感じたことがある人、そしてそんな疑問を抱きながら日々働く自分を生きづらいと思っている人へ

    0
    2025年12月05日

    Posted by ブクログ

    まだ読んでいる途中だが、凄く良い本だと感じている。自分は、人を能力で判断してしまう傾向があり、能力が低い人とは一緒に何かをしたくないと思ってしまう。果たして、仕事をする上でそのような人を選ぶことはどういうことに繋がるのか、本当にその選ぶことは正しいのか、色々と考えさせらる一冊だった。

    0
    2025年10月21日

    Posted by ブクログ

    機会平等で等しく教育を受けられるようになったことで、能力の有無は自己責任で負う時代となった。その中で、社会や会社で選ばれるために、評価をしたりされたりするようになった。
    評価が必要なのか、本質は評価では捉えられないのではないかという疑問を投じている。
    リスキリングなど選ばれる側が選ばれるように努力す

    0
    2025年10月20日

    Posted by ブクログ

    口語で読みやすく、内容も組織開発について理解が進む。リスキルとか自己啓発とか、少し斜めから見ていた私にはどストライクでした。能力やらコンピテンシーやら、うちの会社でもありますが、モヤついていたのもどストライク。マネジメントの参考なります。

    0
    2025年07月08日

    Posted by ブクログ

    資格試験を前に、心ここにあらず状態で読んでいたのでなかなか進まないし。言ってることも分かるけど…
    なんかモヤモヤ(笑)コンサルの話のところで。最後まで読むと、なんかしっくりきた気がします。

    プロローグとエピローグの家族の会話からして、有能な家族すぎとか思いつつ(笑)
    「選び」「選ばれる」能力主義に

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ

    能力の高い人間を採用しようと思っても、実際には能力の定義は様々で絶対的な指標はない。
    多くの人が関わって初めて仕事ができるのだから、能力よりその人の人となりや経験、得意分野など人に着目した人事配置や評価をすべき。
    他人と比べて落ち込んでいる時などに読むと、こんな自分でも多少は役に立てるのかなと思えて

    0
    2025年09月25日

    Posted by ブクログ

    私は労働というものが死ぬほど嫌いだ。できることなら本を読み、映画を観て、Podcastを聴き、散歩をして、おいしいものを食べて暮らしていたい。読みたい本、観たい映画、聴きたい番組、歩きたい道、食べたいものが多すぎて、労働なんてしている暇はない。労働をしている理由はただ一つ、自分の尊厳を削られない範囲

    0
    2025年08月30日

    Posted by ブクログ

    前半半分がメインだった。

    脱能力主義ができれば、まず自分が救われそう。
    俯瞰してどんなモードになってるか、感じ取りたい。

    どんな環境にいようが、自分が脱能力主義でいることはだれにも妨げられない。まずは自分から。

    0
    2025年08月28日

    Posted by ブクログ

    人により好き嫌いはありそうな本。
    確かになぁと思う面もあったのでひとまずこの評価。

    『能力』主義なる目には見えないとので人を振り分けて当然と言う現代のコンプレックスへの批判。

    人を選ぶ・選ばれるのではなく組織の中で組み合わせの妙として助け合う、いかに活用するかということ。

    そして選ぶことは他者

    0
    2025年08月18日

    Posted by ブクログ

    能力主義という、日本型メリトクラシーについて現状認識をまとめた内容。我々は教育課程における偏差値、就職での選抜といったプロセスにおいて能力を評価されることで高レベルかつ良い待遇の教育や仕事を得られる暗黙の了解がある。それは従来の縁故主義や階級社会を超克する平等で民主的な選抜方法として認識されている。

    0
    2025年08月17日

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