働くということ 「能力主義」を超えて

働くということ 「能力主義」を超えて

ビジネス・実用
1,078円 (税込)

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他者と働くということは、一体どういうことか? なぜわたしたちは「能力」が足りないのではと煽られ、自己責任感を抱かされるのか? 著者は大学院で教育社会学を専攻し、「敵情視察」のため外資系コンサルティングファーム勤務を経て、現在は独立し、企業などの「組織開発」を支援中。本書は教育社会学の知見をもとに、著者が経験した現場でのエピソードをちりばめながら、わたしたちに生きづらさをもたらす、人を「選び」「選ばれる」能力主義に疑問を呈す。そこから人と人との関係を捉え直す新たな組織論の地平が見えてくる一冊。
「著者は企業コンサルタントでありながら(!)能力と選抜を否定する。本書は働く人の不安につけこんで個人のスキルアップを謳う凡百のビジネス本とは一線を画する」――村上靖彦氏(大阪大学大学院教授、『ケアとは何か』『客観性の落とし穴』著者)推薦!

◆目次◆
序章 「選ばれたい」の興りと違和感
第一章 「選ぶ」「選ばれる」の実相――「能力」の急所
第二章 「関係性」の勘所――働くとはどういうことか
第三章 実践のモメント
終章 「選ばれし者」の幕切れへ――労働、教育、社会

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働くということ 「能力主義」を超えて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    まだ完全に咀嚼しきれていないが、新たな視点を与えてくれる本。明確な答えではなく、考えるべきこと、向き合うべきことを教えてくれる。
    「能力」とは何か、「優秀」とは何か。組織が目指すべき姿を実現する上で、個人の特性を認識し、それを活かした働き方をさせてあげるべきで、その人が得意でないことを求めるのは良くない、採用や担当割り振りをする上でもなんでもできる万能な人間やある能力だけでも極めて長けているプロフェッショナルを理想像として個々人に求めるのではなく、その個々人の得手不得手をもって組織の中での役割を見つけていくべき、という感じで理解した。
    とはいえ、競争が前提とされる資本主義社会の中でどうやって個人を評価し、個人をマネジメントして組織を作っていくか。組織の目指す姿があって、組織が個人の集まりで構成されている以上、どうしても個人個人が持っていなければならない、持っていて欲しい能力はあるような気がする。LEGOの例えを借りると、どうしてもこの形のブロックがないと完成させられない、というのはあると思う。脱能力主義とはいえ、やはりできることが多い人少ない人はいて、組織の中で適材適所だけで役割を決めていけば、できることが多い人が割を食うことになる気がする。そこの差は不平不満の種になるだろうし、給料で差をつければ、議論は振り出しに戻る。
    そういったところをどうするべきか、前提からそもそも認識が違うのかもしれないが、疑問を持った。

    0
    2026年09月20日

    Posted by ブクログ

    「人と働く」ことが、やさしい世界線で語られている。
    能力で測られる社会から、共に支え合う社会へ。
    読んでいて、ホッとする一冊。

    0
    2026年07月19日

    Posted by ブクログ

    これって、子どもが置かれている現状にも似てるよ⁈
    社員も子どもも、過剰に“何でも出来ること”を求められてる。それも個人の努力で。
    いや無理でしょ。完璧なんて。終わりなき反省なんて苦しいよ。

    0
    2026年04月26日

    Posted by ブクログ

    二度関感心。
    一つ目、、著者が誰かを確認せず読み進め、
    癌と戦いながら子供を育てかつこうして仕事をしているんだ、、
    と思いつつ、
    著者がインタビューしている場面で、自分のことを「テシ」
    と書いている。
    ん?勅使川原真衣さん。
    文化放送の「武田砂鉄ラジオマガジン」のpodcastで
    ついさっき聴いたばかりのひと!
    鋭く柔らかく世相を切っている人という印象だったが、
    え、あの人癌なんだ!と驚く。
    まあ、癌は今は治らぬ病気ではないが、
    それでも注射したり大変だろう、、
    頑張ってほしい。

    そして何より内容。
    働く、能力主義、選ばれしもの。

    能力を一直線上に考え、
    自分より上下で物事を考える風潮。
    だから息苦しい。
    ホントは評価軸は一つじゃない。
    多面。
    そもそも評価、じゃない。
    適材適所。それぞれの個性に合った仕事をさせて初めて組織は回る。
    同じことをさせる工業化社会がそのあたりを歪ませる。

    日本の教育、社会の仕組みはいまだに工業化社会のまま。
    正解のある試験でいい点を取れば優秀とされ、
    そういう人物が東大に行き、政府の偉い人になる。
    いい点を取る=間違えてはいけない

    今の日本の悪いところだ。
    私間違えませんから。優秀。

    これがどれだけ時代にあっていないか。
    そして多くの人を苦しめているか。
    今の政府では気づくまい。
    そういう人ばかりなのだから。

    であれば国会議員がそれをやればいいのだが、
    世襲の人たちはそこまで頭が回らない、、、
    優秀じゃないけど選ばれし人たちだし。

    私も優秀とはいいがたい、特性のある人を相手に今闘っている。
    その人を排除せず、AIを使ってでも生かそうとしている。
    皆がそれぞれの場所で活躍できるよう。

    レゴは面白いたとえ。
    一個一個はバラバラでも完成するとすごいものになる。
    それを目指したい。
    まいさん、がんばろう!


    プロローグ 働くということ――「選ぶ」「選ばれる」の考察から
    序章 「選ばれたい」の興りと違和感 
    第一章 「選ぶ」「選ばれる」の実相――能力の急所
    第二章 「関係性」の勘所――働くとはどういうことか
    第三章 実践のモメント
    終章 「選ばれし者」の幕切れへ――労働、教育、社会

    0
    2026年03月12日

    Posted by ブクログ

    「仕事なんだから」「働くってこういうことなんだから」…果たして本当に?
    学校に/職場に/社会に蔓延る、『能力主義』
    その冷たくドライな風潮に疑問を感じたことがある人、そしてそんな疑問を抱きながら日々働く自分を生きづらいと思っている人へ

    0
    2025年12月05日

    Posted by ブクログ

    まだ読んでいる途中だが、凄く良い本だと感じている。自分は、人を能力で判断してしまう傾向があり、能力が低い人とは一緒に何かをしたくないと思ってしまう。果たして、仕事をする上でそのような人を選ぶことはどういうことに繋がるのか、本当にその選ぶことは正しいのか、色々と考えさせらる一冊だった。

    0
    2025年10月21日

    Posted by ブクログ

    機会平等で等しく教育を受けられるようになったことで、能力の有無は自己責任で負う時代となった。その中で、社会や会社で選ばれるために、評価をしたりされたりするようになった。
    評価が必要なのか、本質は評価では捉えられないのではないかという疑問を投じている。
    リスキリングなど選ばれる側が選ばれるように努力するだけでは限界で、選ぶ側も今使える人的資源でやりくりする工夫が必要。
    拙速な理解ではなく、宙に浮いた状態を耐える力(ネガティブケイパビリティ)にも言及している。
    私自身も、仕事ではリーダーとして振る舞うことも多いが、できない人に当たるとき、どう生かすかを考える意識転換が必要だと改めて痛感した。

    0
    2025年10月20日

    Posted by ブクログ

    共産主義者か!
    いや名著かも
    文系ポエムか!
    いや名著かも
    結論フワッとしすぎ!
    いやそんなもんかな
    読んでて頭の中がグラグラ揺れ動いた。
    個人的には読みながら職場のこといろいろ考えたりできて面白かった。

    0
    2026年09月01日

    Posted by ブクログ

    個人の能力で仕事をしている/社会を形づくっているのではない。」 「個々の能力ではなく、皆でなんとか凸凹を組み合わせて補い合って、失敗もしながら進んでいるのですよ。」 レゴブロック  レゴブロックは色も形も大きさも異なる多様なパーツから成り、それらをうまく組み合わせることで、個々のブロックの小ささからは想像だにしない、オブジェクトが創作されます。  ここで思考実験してみたいのは、「優秀」とはレゴブロックで言うならばどういう状態なのかということです。一つのブロックでは、存在価値が見えにくいほどちっぽけで、組み合わせてこそ成立するのがレゴブロックです。翻って人間界を考えると、こんなことになっているような気がするのは私だけでしょうか。この小さな小さなブロック一つひとつに対してまでも、「かっこいい「優秀な」船になれ!」と要求し ている。組み合わせれば、皆で見たことのない壮大な景色を見ることができるかもしれないのに。  「走る車」の話のとおり、多様な色・形・大きさのブロックそれぞれが、他のブロックとつながって役目を果たします。個々のブロックに対して、「新しい時代はこの色が「優秀こなどと、「よい色」「よい形」「よい大きさ」を一元的に規定し、画一的な「よい船」(という名の小舟なのですが)像を煽ることは、非常にもったいないことです。 自身の限界を知り、周りのサポートを梃子にしながら対応する術を知っているかいないか、が問題。 他者と働くということの鍵は、他者を選ぶことにあるのではなく、自己のモードを選ぶ点にある。

    0
    2026年08月02日

    Posted by ブクログ

    よくある「働く」本ではなく、”能力主義”という観点から既存の制度や当たり前を見直してみることに気づかせてくれる内容だった。たしかに、私たちは昔から「選ぶ・選ばれる」ことが普通だと思っていた。それはひいては個人主義・能力主義を重視することに繋がり、自分自身が苦しくなっていたかもしれない(苦しいと感じたことはあまりないが、能力主義から離れた社会は生きやすいと感じる人が増えるかもしれない)。できる・できないで個人を判断することは、その組織の都合でしかなく、その人の価値は決まらない。大学時代アルバイトの時に感じた、「仕事は相対評価である」ということを思い出した。政治(政策)や教育業界全体から能力主義的なものを推進していることから、人々の根本の価値観や意識の変容が第一歩だと思うが、どうしたらいいだろうか。。

    0
    2026年07月06日

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