勅使川原真衣のレビュー一覧
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チームはもとより、他の人と一緒に仕事をする時に「違和感」があったらどうしますか、というところから話が始まり、仕事をする上での姿勢というか心構えを考えさせられました。チームリーダーでなくても読んだらきっと共感する所があります。自覚がないままの「決めつけ」や、「普通に考えたら」を普通に使うことの恐ろしさ。結論は最後に述べられますが、そこまでのお話が自分の普段の仕事の様子を振り返らせてくれて、面白かったです。
考え方というか捉え方で興味深かったのは4つのソーシャルスタイル。仕事のスタイルを4つの座標系に分類して、対角線は相性が悪い、上下同士は良いなど、実際に当てはめてみると、なるほど!と思うところが多かったです。4つの分類分けは以前別の方の著書でもありましたが、かなり近い分類分けでした。こちらは座標系で考えているところが、相性がわかりやすくて興味深かったです。 -
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ネタバレ◯「頭がいい」の曖昧さと定義の変遷
・学力や思考力、地頭、空気読み、主体性など、「頭がいい」の定義は時代やビジネスの流行によって際限なく肥大化している。
・曖昧な評価語で不安を煽る「頭がいい系ビジネス」は、人々に「まだ足りない」と思わせる需要拡大装置として機能している。
◯能力主義(メリトクラシー)がもたらす過酷な歪み
・「能力」を個人固有の資質や努力の結果とみなす能力主義は、勝者の優越感と敗者の自己責任論を正当化する。
・外部環境、運、偶然といった要素まで「個人能力」に帰責されることで、人々は常時評価の脅威に晒され生きづらさを増している。
◯企業評価と「ハイパフォーマー複製」の罠
・日本企業がコンピテンシー評価等で導入した客観評価の実態は、特定のハイパフォーマー像に寄せさせる「そっくり指数」の測定に過ぎない。
・企業が求める「主体性」や「協調性」は、与えられた枠組みを疑う「批判的思考」を排除し、従順に動く人材の選別として作動している。
◯「関係論的能力主義」への転換
・能力を個人の内側に固定化された数値ではなく、環境・役割分担・他者との関係性の配置から「立ち上がる働き」として捉え直す。
・個人の優秀さではなく、人間関係の組み合わせや相互依存、分業の噛み合いこそが成果を生み出すとする「ポスト能力主義」を提示する。
◯評価の呪縛から解放されるための処方箋
・一元的な能力評価から距離を置き、「誰もが未熟で、どこかで少し頭が悪い」という前提を共有する大切さを説く。
・比較と序列化をやめ、多様な軸や持ち寄りによって世界を動かす眼差しを取り戻すことが真の脱出策となる。 -
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個人の能力で仕事をしている/社会を形づくっているのではない。」 「個々の能力ではなく、皆でなんとか凸凹を組み合わせて補い合って、失敗もしながら進んでいるのですよ。」 レゴブロック レゴブロックは色も形も大きさも異なる多様なパーツから成り、それらをうまく組み合わせることで、個々のブロックの小ささからは想像だにしない、オブジェクトが創作されます。 ここで思考実験してみたいのは、「優秀」とはレゴブロックで言うならばどういう状態なのかということです。一つのブロックでは、存在価値が見えにくいほどちっぽけで、組み合わせてこそ成立するのがレゴブロックです。翻って人間界を考えると、こんなことになっているような気がするのは私だけでしょうか。この小さな小さなブロック一つひとつに対してまでも、「かっこいい「優秀な」船になれ!」と要求し ている。組み合わせれば、皆で見たことのない壮大な景色を見ることができるかもしれないのに。 「走る車」の話のとおり、多様な色・形・大きさのブロックそれぞれが、他のブロックとつながって役目を果たします。個々のブロックに対して、「新しい時代はこの色が「優秀こなどと、「よい色」「よい形」「よい大きさ」を一元的に規定し、画一的な「よい船」(という名の小舟なのですが)像を煽ることは、非常にもったいないことです。 自身の限界を知り、周りのサポートを梃子にしながら対応する術を知っているかいないか、が問題。 他者と働くということの鍵は、他者を選ぶことにあるのではなく、自己のモードを選ぶ点にある。
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よくある「働く」本ではなく、”能力主義”という観点から既存の制度や当たり前を見直してみることに気づかせてくれる内容だった。たしかに、私たちは昔から「選ぶ・選ばれる」ことが普通だと思っていた。それはひいては個人主義・能力主義を重視することに繋がり、自分自身が苦しくなっていたかもしれない(苦しいと感じたことはあまりないが、能力主義から離れた社会は生きやすいと感じる人が増えるかもしれない)。できる・できないで個人を判断することは、その組織の都合でしかなく、その人の価値は決まらない。大学時代アルバイトの時に感じた、「仕事は相対評価である」ということを思い出した。政治(政策)や教育業界全体から能力主義的なものを推進していることから、人々の根本の価値観や意識の変容が第一歩だと思うが、どうしたらいいだろうか。。