勅使川原真衣のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
p. 57 自己肯定感に問題がある、とうたったところで、自己肯定感を遮二無二いじっても、十中八九徒労に終わる。なぜなら、自分を好きになれない構造が必ずそこにはあるはずだからである。(中略)事実は一つではないし、正義も一つではない。複雑な背景、その人その人なりの合理性が絡み合っている。まずはそのことを紐解くのが、筋ってものではないか。つまり、自己肯定感なるものを上げたいのならば、なぜ自分を好きになれなくなってしまったのか。きっかけは?日々強化されるのはどんな場面で?
そう考えたとき、学校で「自分がもっと頑張れる事は何か?」と宣言させられるようなことが、そのくじかれた自分を信じる気持ちを復活させる -
Posted by ブクログ
“美しく生きよう! と思うのは、素敵なことだ。しかしそれが目指せることは、社会構造的にすでに特権的であるかもしれない。だから本当の意味で「よりよい社会」 を目指すのならば、とってつけたように、「自己肯定感」を上げようとか、「文化」を変えましょうとか、「美しく」ありましょうとか、そんな話に拘泥していては、芯を食うことはない。”(p.61)
“汎用を脱すると「問題」のある個人、逸脱し
た個人として、排除というリスクにさらされる。学校は、みんながやることに「乗らない」選択肢がほぼない、汎用的人間養成所なのだ。これは、さもないと排除、をちらつかせている時点で、ありがたき教訓のような体をしながら、ほ -
Posted by ブクログ
著者のツッコミに、つどつどギクッとして、自分って、巷の流行り文句に相当流されてるなぁと思い知らされた。
能力主義ってあいまいで、取扱いに注意しないと、自分の思考自体が人を傷つける方向に持っていかれるなぁと思う。
能力なんて、水面に反射する光みたいなもので、
特定の状況で光っただけなのに、
それを光ったら「あいつはできるやつ」、
光らなかったら「あいつはだめだ」と、
その人全体を決めつけてしまうのはほんとによくない。
その人が光る状況に身を置けるように工夫したり、ていねいに対話してボタンの掛け違いを少しずつでも修復していくっていう作業が地味だけど大切なんだと再認識でした。
できるでき -
Posted by ブクログ
題名にある通り,リーダーの役割についてケースごとに解説してくる一冊.会社で働く以上,組織に属することは避けることができず,自分と合わない人たちと頑張ってすり合わせていく必要がある.特にリーダーは様々な人を巻き込みながら,前に引っ張っていく必要があり,衝突や交渉を重ねなが戦っていく.リーダーに求めらえれるのは自分の当たり前を見直す能力であり,ありきたりだが,当事者の目線で物事を考えることで考え方の違いを受け入れることだと本書は述べている.
自分とは異なる何かしらのインセンティブやモチベーションで動いていることを理解して対話をすると,無駄な衝突などを避けて仕事を順調に進めることができるかも?? -
Posted by ブクログ
頭がいい、って一体何?
ChatGPTに尋ねてみたら、10個くらい出してくるそうです。
人によって定義が全然違う!ってこと。
それほど曖昧なのに、皆の中で大事に扱われる“頭がいい”
僕は18歳までの思春期の時間の多くを、勉強で評価するから、だと思っている。
日本の全員がこれで評価されるレースに参加してきた。
そんな共通言語は他には一切ない。
18年かけて、皆の頭に刷り込まれている。
バカの壁に始まる “頭がいい”ブームの起こりを紐解きながら
曖昧なのに評価に使われ、社会を息苦しくしている
とこの本では論じられている。
学生時代に勉強の評価が高かった人は
「頭がいいことはいいことだ。これは -
Posted by ブクログ
個々の能力を追い求めるでなく、共創を心がける。
頭が良いという言葉はよく使われるが、果たして何を指すのか、本書はまずベストセラーなどを通してそれを解きほぐそうとする。結局、環境や時代により求められる頭の良さも変わる、というのは、ある意味身も蓋も無いが個人的には納得感がある。
この実態の知れないものを追い求めていくのは、息苦しさに繋がるということ、そこから距離を置く対策が、個々の悪いところを認め合い協力していくということも、分かるなと感じた。
一方、本書のコラム部分を読んでいて、某紙を長らく読みときに寄稿もされているというのを知れたのは、ある種収穫。
この著者の本を何冊か読む中で、概ね同意で -
Posted by ブクログ
・ジャッジする手前の「違和感」の状態で、相手にボールを投げるというトレーサブルなスキル。そうすることで、違和感が積もる前に、「私の問題」から「私たちの問題」へと提起できます。そこから「じゃあ、どうしようか?」と現実的な方策に話が進むのです。
・「言わなくてもわかるでしょ」「察してよ」というのはマネジメントの怠慢。そもそも、自分の「当たり前」と相手の「当たり前」は違う
・期待値を変えたほうがやりやすいかもしれない
・誰と誰。誰と何を組み合わせると、見たことのない景色をみんなで見ることができそうか?
・この人がこのチームの中で発揮しやすい「機能」はなんだろう
・面談:部下の成長を牽引する
相談: -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者のいう「能力主義」は、一元軸で人を評価し選んでいるという考えと理解した。概ねその通りだと思う。
そこに、これとは違う考え方(価値観)があってもいいということを、(実話を混ぜてつくった)対話を挟みつつ述べていく。今までに読んだことのない視点で、興味深い。
確かに仕事は1人の能力、努力で完遂できるものではなく、そこに例え難しい技能を必要としないものがあったとしてもそれをやらないとできないわけで、特許数とか多数の契約をとってくるとか、成果で評価され続けるというのは違うな、と自分の仕事を振り返って考えるなどした。
今まで成果って不平等だよな、と思いつつ深掘りして考えたことがなかったので、モヤモ