勅使川原真衣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
機会平等で等しく教育を受けられるようになったことで、能力の有無は自己責任で負う時代となった。その中で、社会や会社で選ばれるために、評価をしたりされたりするようになった。
評価が必要なのか、本質は評価では捉えられないのではないかという疑問を投じている。
リスキリングなど選ばれる側が選ばれるように努力するだけでは限界で、選ぶ側も今使える人的資源でやりくりする工夫が必要。
拙速な理解ではなく、宙に浮いた状態を耐える力(ネガティブケイパビリティ)にも言及している。
私自身も、仕事ではリーダーとして振る舞うことも多いが、できない人に当たるとき、どう生かすかを考える意識転換が必要だと改めて痛感した。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ職場で声をあげるほどではないが、モヤモヤしたままでいるようなことが仕事のやりづらさにつながることは確かによくある。筆者の方は、その状態を「傷つき」と呼び、さらにそのレベルのことを職場で相談しにくい原因が能力主義にあるとする。つまり、モヤモヤするようなことがおきるのは本人の能力の問題で自己責任だとする理論がまかり通るくらい、能力主義が根付いた(しかもその能力がコミュ力などのはかりにくいものになってる)社会に今なっていると指摘する。
筆者は、本当の傷つきの原因は、人同士や人と業務の組み合わせがあっていないことだ(能力の高低ではない)と説明する。
だから人事担当者は能力の高低を評価することより、最 -
Posted by ブクログ
小さな違和感の積み重ねで、違和感がなかったことになっていたり、いつの間にか当たり前になっていたりする。このことに違和感を感じる。この感覚に拘泥していたい。簡単に分かったことにしたくない。
20の概念を問い直すことによって、「自分」を生きる。
1「分ける、分かる、分け合う」
2 「格」
3「能力」
4「自己肯定感」
5「矛盾」
6「ガチャ」
7「つぶしが利く」
8「自立」
9「覚悟」
10「成長」
11「自己責任」
12「リスキング」
13「タイパ」
14「本当に困っている人」
15「対話」
16「人となり」
17「ウェルビーイング」
18「赦す」
19「メリット」
20「躊躇」
・違和感を