【目次】
プロローグ――岐路に立つ人へ
立ち止まれない人々/擬態する岐路/岐路に気づき、「自分」を生きる20の問い
第1章 分ける、分かる、分け合う――違和感との出会い
ご意見番現る?/ファスト化する「わかる」/「分断」と紙一重/問い尽くしているか?
第2章 格――の差?
「格」が気になる私たち/階級と無縁と思われた日本社会の盲点/耳目を集めてこその社会運動/だからと言ってこれからも「格差」でいいのか?/各々から成る木
第3章 能力――二の句が継げない「カルチャーフィット」
「できる人」の目印?/「プラチナ住所」/恣意的な「能力」評価/やさしいようでやさしくないことばたち
第4章 自己肯定感――自信を持てるように頑張ろう?
「これからの時代」に「求められる人材像」/破綻寸前の自己肯定感/もっと頑張る、もっと努力する前提/組織文化を変える、の真意/「美しく生きる」の舞台裏
第5章 矛盾――ヒューマニティを取っ払う先
矛盾を検知? AI面接/コンビニおでん売り上げ日本一の人間味/矛盾なき人が集まって作る組織の行方/整合性のために自分を裏切る/凹凸を組み合わせてチームを作る
第6章 ガチャ――確約は正義なのか?
「将来の不安」の特効薬?/不確実性が直ちに問題なのではない/職場の個人の不運は、組織の問題
第7章 つぶしが利く――汎用化が孕む凡庸化リスク
「若者のリスク回避志向」強まる!?/飛んで火(競争)に入る人々?/汎用性と凡庸化/「無能化」のコスパを選ばないといいが
第8章 自立――した人間とは?
半チャンラーメンのありがたみ/ひとりでできるようにならないと「苦労するのはこの子」/未熟上等/持ちつ持たれつ、組み合わせてこそ
第9章 覚悟――結果論かつ強者の論理
「その程度の覚悟なら」/後付け、強者の論理/線虫と覚悟/「覚悟」の前に「弱さ」を認めること
第10章 成長――後退、停止、逡巡の価値
「成長」という宿命/「成長」がない、とはどういうことか/無視された多義性/二元論、断定を超えて
第11章 自己責任――応答からはじめる関係性
賛否ある「自己責任」に必要な問い/私が悪いんです/「自己責任」の現在地/応答しつづけること/ケア対象を絞る逃げ口上
第12章 リスキング――「生き残り」をかけるのは誰?
「リスキングしないと生き残れないよ」/ねじれた日本版「リスキング」/抜け落ちた「成果」の議論
第13章 タイパ――納得した感
「タイパ」という人生戦略/急がば回れ、誰よりも速く?/自作自演の納得感
第14章 本当に困っている人――絶望選手権と化す裏の顔
人を助けるとはどういうことか/助けなくていい、もっともらしい理由/「大変な人」優先/絶望までも競り合う/かけ合いからはじめる
第15章 対話――見え透ける特権性
「鼻クソ」ラジオと福祉/〈居場所〉だなんて思ってない/コモディティー化する〈対話〉/権力勾配や情報格差ありきの「闊達」な議論/〈対話〉の特権性
第16章 人となり――組織の問題を個人化する装置
「ウホウホ」と選抜/放置される就活茶番と問題の個人化/〈見極める〉のではなく組み合わせを考える/一枚上手の「マウントフルネス」
第17章 ウェルビーイング――連帯のかけ声になりにくい理由
渇望される「しあわせ」/「健康」から「健全」へ/個人のしあわせ論に回帰してないか/希望の前に絶望を見よ
第18章 赦す――広い心と笑顔があればいいのに?
「これからん社会に必要なこと」言説/神じゃあるまいし/すでに在る、有る/赦せない、不機嫌な人?/壮大すぎる人間観/武装解除でつながる/はいダメ―の前に
第19章 メリット――という気まぐれ
「暑すぎる!」の10分後/気まぐれな日常/「メリット」という快不快と少子化問題/既知のものしか「メリット」にならない
第20章 躊躇――躊躇うことを躊躇わない実践者であるために
正論が飛び交うコーヒーショップ/よくしようとして、悪くなっていないか?/全体性を探して/言い淀み、二の足を踏みながら
エピローグ
ってことですよね構文/「ものわかりの悪いコンサル」/能力主義の無力さ――構文再び!/岐路に立ち、弱いまま生きる