勅使川原真衣のレビュー一覧

  • 働くということ 「能力主義」を超えて

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    普段組織管理を生業としている者として感じている違和感を、著者が言語化してくれていました!
    今の能力主義である世の中へのアンチテーゼが見事に書かれていました。
    「だからどうすればいいのか」というのに対する明確な答えは書かれておらず、やはり都度都度考える必要があるのだろうなと、改めて実感しました。

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    2025年08月03日
  • 学歴社会は誰のため

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    いくらか傾向が変わりつつあり感はあるものの、就職における学歴の立ち位置がいかにして築かれてきたかという、そのある種消極的な理路について納得する部分が多かった。組織論にまつわるコンサル業に携わる点ではポジショントーク的な部分もあろうが、日本的な職業慣行(いわゆるメンバーシップ型)の中で学歴が重視された理由としては妥当であったろうし、近年の経済停滞が続く中で次の一手はどうあるかという点でも考えるべき点は多い。

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    2025年06月28日
  • 格差の〝格〟ってなんですか? 無自覚な能力主義と特権性

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    「よりよい社会」といいながら実際は排他的だったり、選別的だったり、能力主義やら自己責任やら、よく言われる正論に対するもやもやや「それって?」と立ち止まりたくなること。
    組織開発専門家の著者が、そんないろいろに立ち止まり、それってどうなの?と向き合っている20の問い。

    なんとなく社会の風潮に合わせて頑張らなきゃ、できないと自己責任って言われちゃう、学び続けて自分をアップデートし続けなきゃ、と追われるように日々過ごしていたけれど、立ち止まって、疑問を投げかけていいんだと思えました。
    もやもやをこうして明確に言葉にしたり、ときほぐして考えられるってすごいな。

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    2025年05月04日
  • 学歴社会は誰のため

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    企業が新卒をガバッと採ること。それは経済成長期のこの国において長期的に働く力を確保するのに適していたし、労働者側もそこに適応した。
    ジョブローテが前提である以上「訓練可能性」としての学歴が影響力を持つのは必然だが、本人の資質や能力にのみ依拠するわけではないそれに頼りすぎるのは問題。

    「働くということ」は、本当に個人の「能力」の足し算によるものなんすかね?と言う問いはまさにそうだなと思って、そもそもその「仕事」って何で、どういう機能の組み合わせで成り立ってんですか?って人事の人間には聞いてみたい。

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    2025年04月15日
  • 格差の〝格〟ってなんですか? 無自覚な能力主義と特権性

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    p. 57 自己肯定感に問題がある、とうたったところで、自己肯定感を遮二無二いじっても、十中八九徒労に終わる。なぜなら、自分を好きになれない構造が必ずそこにはあるはずだからである。(中略)事実は一つではないし、正義も一つではない。複雑な背景、その人その人なりの合理性が絡み合っている。まずはそのことを紐解くのが、筋ってものではないか。つまり、自己肯定感なるものを上げたいのならば、なぜ自分を好きになれなくなってしまったのか。きっかけは?日々強化されるのはどんな場面で?
    そう考えたとき、学校で「自分がもっと頑張れる事は何か?」と宣言させられるようなことが、そのくじかれた自分を信じる気持ちを復活させるものには…なり得ないことに気づくだろう。

    p. 173 正当性の香りを醸すものこそ、私は疑うようにしている。

    p. 175 包摂に向かわない選別は、果たして誰得なのか?

    p. 199 あの人の/自分の、どこがダメか?を見ることが、巷で必要とされる「批判的思考」ではあるまい。それは空しいほどの単なる非難であり、その先に待ち受けるのは排除と拒絶である。
    包摂を前提に、批判的思考を真にするならば、次の問いこそが有効と考える。
    ・聖人君子を求めすぎていないか
    ・揺らぎある人間に、恒常的に一貫性を求めすぎていないか

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    2025年04月06日
  • 職場で傷つく~リーダーのための「傷つき」から始める組織開発

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    今の日本の組織への警句に満ちている。が、著作をだいたい読んでいる身としては繰り返し感はある。ダメな組織の例ではなく、個人に焦点を当てた、良い事例の深掘りがもうちょっとあればなお良かった

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    2025年03月30日
  • 職場で傷つく~リーダーのための「傷つき」から始める組織開発

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    小さな頃から評価をされ傷つき続け、傷つかないために努力をし、職場でも同じように傷つける。世に蔓延る「能力主義」が人を傷つけ続け際限がない。組織は多様な人たちの個性の寄せ集め、プロスポーツでもタレントを揃えると良い結果が出ないのは明らかである。仕事の成果は、誰と何をどのようにやるかの組み合わせであり、最近の成果主義とは別物で、成果主義では個人のものだけでない成果が強いものに集まり、さらに組織内の分断を呼ぶ。ただみんな弱くてみんないいという集団で力を発揮するにはトップのマネジメント能力が大事であり、「野村再生工場」を思い出した。

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    2025年03月08日
  • 格差の〝格〟ってなんですか? 無自覚な能力主義と特権性

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    “美しく生きよう! と思うのは、素敵なことだ。しかしそれが目指せることは、社会構造的にすでに特権的であるかもしれない。だから本当の意味で「よりよい社会」 を目指すのならば、とってつけたように、「自己肯定感」を上げようとか、「文化」を変えましょうとか、「美しく」ありましょうとか、そんな話に拘泥していては、芯を食うことはない。”(p.61)


    “汎用を脱すると「問題」のある個人、逸脱し
    た個人として、排除というリスクにさらされる。学校は、みんながやることに「乗らない」選択肢がほぼない、汎用的人間養成所なのだ。これは、さもないと排除、をちらつかせている時点で、ありがたき教訓のような体をしながら、ほぼ呪いである。”(p.81)


    “赦しだか、寛容性だか、広い心がないからこの社会が生きづらいのではなくて、誰かが許容した人しか生きてはいけないかの窮屈さがしんどいのではないか。
    ここにいていい人、ダメな人
    ここで発言していい人、ダメな人
    が選定、選別されていることそのものが、根本的な問題なのだ。”(p.194)

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    2025年02月10日
  • 格差の〝格〟ってなんですか? 無自覚な能力主義と特権性

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    いやー、面白かったです。

    様々な「岐路」がありますが、改めて世の中から求められていることや暗黙の了解みたいなものを一旦立ち止まって考えることは必要だと感じました。

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    2025年01月21日
  • 職場で傷つく~リーダーのための「傷つき」から始める組織開発

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    職場の傷という捉え方、アプローチが斬新だった!組織や職場×医療のようなメタファーは分かるやすく、イメージしやすかった。

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    2024年11月07日
  • 職場で傷つく~リーダーのための「傷つき」から始める組織開発

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    著者のツッコミに、つどつどギクッとして、自分って、巷の流行り文句に相当流されてるなぁと思い知らされた。

    能力主義ってあいまいで、取扱いに注意しないと、自分の思考自体が人を傷つける方向に持っていかれるなぁと思う。

    能力なんて、水面に反射する光みたいなもので、
    特定の状況で光っただけなのに、

    それを光ったら「あいつはできるやつ」、
    光らなかったら「あいつはだめだ」と、

    その人全体を決めつけてしまうのはほんとによくない。

    その人が光る状況に身を置けるように工夫したり、ていねいに対話してボタンの掛け違いを少しずつでも修復していくっていう作業が地味だけど大切なんだと再認識でした。

    できるできないはともかく、いないと困るひとはたくさんいる、そういうひとに「いつもありがとう」を伝えることから頑張っていきたい。

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    2024年10月29日
  • 職場で傷つく~リーダーのための「傷つき」から始める組織開発

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    組織開発の落とし穴について、はっとさせられた。
    〜力を引き上げる研修だとか、ハイパフォーマー社員の紹介だとか、無意識に能力主義的なことを自分がやっていることに気付かされた。
    職場の傷つきに目を向けることで本当の組織開発ができる。

    自社はローテーションが少ない会社なので、マッチングをはかる機会も少ない。その環境は、たとえミスマッチが起きていても「違和感があってもその職場でなんとか努力で耐え抜け」といったメッセージにも聞こえる。
    個人にできない人レッテルを貼るのではなく、組織として適切な人材配置を試みる必要がある。そう思った。

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    2024年09月23日
  • 職場で傷つく~リーダーのための「傷つき」から始める組織開発

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    職場での傷つきという言葉にはっとさせられる。職場ではほんとうに毎日、みんなが傷つきまくっている。それが言えない=癒えない原因を能力主義にもとめて以降は、前二作の内容とおおきくはかわらないけれど、より実践的な活用を意識して書かれている感じはする。

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    2024年09月20日
  • 職場で傷つく~リーダーのための「傷つき」から始める組織開発

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    会社のコンサル通りに物事を進めても、退職者が後を絶たず、自分としても解決する手答えもない時に
    手に取った本。

    流行りの組織論の落とし穴にスポットを当てる内容です。
    ・やり方を変えたけれど上手く行かない。
    ・これから組織を見直そうとしている。
    ・人的資本について検討中
    といった方にお勧めしたい一冊です。

    こういった考え方が出来る人が組織にいれば、きっと良い組織になると思います。
    自分がその立場で行動するとなると、多くの助けが必要ですが…

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    2024年09月16日
  • 職場で傷つく~リーダーのための「傷つき」から始める組織開発

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    自分のいる職場だけではなく、どの職場も「傷ついている」ことを知りました。例を読みながら、一所懸命やっているけど上手くいかず、仕事をやめたいと思う背景に共感しました。

    「傷ついた」ことを本音で言って、配置変換で解決すれば一番深い傷を負わなくてすむのかもしれません。

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    2024年07月28日
  • 「頭がいい」とは何か

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    何をもって頭がいいということなのかは
    求められてることによって変わってくる。
    時代ももちろんそう。

    だからこそ、自分の軸って大切なのかも。

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    2026年10月04日
  • 「頭がいい」とは何か

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    ネタバレ

    現代の頭がいいとは、単に知識がありテストの点数が取れることだけではなく、主体的に考えられるとか、協働的であるとか、考えを実行にうつせるとか、コミュニケーションを適切に取れるとか、そういった様々な場面での理想像が複合した形であり、評価者の立場によって意味が変化する肥大化した概念だと筆者は述べていた。

    頭がいいとは何だろうと私もよく考える。
    正直、頭がいいという概念が曖昧で複雑なものと筆者は定義付けているので、本書を読んでスッキリ解決するわけではない。
    本書は、頭がいいとは何かという問いに対して複雑性を持つものと定義付けた上で、複雑性をもつ頭の良さを求められる時代に、どのようにすれば私たちが生きやすくなるかを考えていた。

    頭がいい、悪いに固執せずに、それぞれの個性が尊重されるような社会になっていってほしいという筆者の意見には共感したけれど、そこを掘り下げて書いてほしかったのではないんだよなというか、新たな発見は特にないなといか、、、、。
    なんだかもやついたまま読み終えてしまった。

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    2026年09月27日
  • 人生は逆算できるのか

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    高校1年生ぐらいで読んだら、だいぶ時間が経過してからこの本を読んでよかったなと思う日が来るかも。

    無理に強がって生きなくていいんだよと言われてるようなそんなふんわりした感じの本。

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    2026年09月14日
  • 職場で傷つく~リーダーのための「傷つき」から始める組織開発

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    職場で傷ついた人は弱きもの、亡きものとされ、置き去りにされていないか。ハラスメントと言うほどでもない職場の小さな傷つき。評価ではなく観察を。

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    2026年09月09日
  • 働くということ 「能力主義」を超えて

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    率直な感想は、面白い視点だが綺麗事過ぎる、だ。
    できる、できない、ではなく適材適所を認める組織を作ることが重要、ということかと思う。
    しかしこの世は資本主義、企業は利益を出さないと潰れてしまう。なので会社として利益を出すための方針を決めて、それに従業員は従って動き、実際に利益を得ることで給料が支払われる。
    例えば、事務作業が得意な人に、利益を産まない本棚の整理やPCフォルダの整理をすることを認めてしまえば、それは他者としてはいいのであろうか。自分だけタフな交渉ごとや社内稟議や部署調整をさせられて一方では事務。それも認め合おうよ、そんな組織がいいよね、ということであるが、大抵の人間は働くのが好きではなくできれば楽をしたいものだ。一定の圧力がないとみんなダラけてしまうと思うが。例に出てきたベンチャーは意識の高い、働きたい人ばかりなのでいいだろうが、大きな組織ではうまく行かない気しかしない。筆者も述べているが、社会主義国家の思想ではないだろうか。資本主義国家の話ではないような。
    こんなことを思ってしまう自分は優劣主義に汚染されているのだろうか。
    と思いつつ終章まで行くと、曖昧さを許容する状態でいることが重要であることが示される。
    ここで、なるほどそういう主張か、とある程度納得感が産まれる。が、やはり『働く』とは『選ぶ』ではなく『組み合わせ』である、といった主張には終始もやもやイライラしつつ読み進めた印象。
    しかし、特に組織の長、部下を持つ身としては学ぶべき視点が多くあるのではないだろうか。

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    2026年08月21日