出雲充のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレユーグレナがミドリムシの会社だとは知っていたが、ソーシャルビジネスの会社だとは知らなかった。多くの会社のサステナビリティ活動は表面的だったり下手するとグリーンウォッシュだったりする印象だか、ユーグレナは本気でサステナビリティが会社の存在意義になっているようで素晴らしいと思った。
2025年にはミレニアル世代が生産人口の過半数を超えるので金融資本主義ではなくソーシャル/サステナブルビジネスが主流になるというのが著者の信念。そうなればよいと思うが本当にそうなるのか私は疑ってしまう。他にも本書には「私は信じています」という表現が何度も出てくる。起業家というのは信念の人なのだろう。こういうのは自己予 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「新世代CEOの本棚」
日経新聞の「リーダーの本棚」とかが好きで読んでいる私にとっては非常に興味深い内容。「新世代」はやはり読書傾向が全然違う。「一番影響を受けたのは『ガリア戦記』ですね」(XX工業相談役)みたいな人はほとんどいない。所謂古典教養への関心はほとんど見られない。
①「意思決定のケーススタディ」としてのビジネス書、伝記、ドキュメンタリーや(歴史は思っていたほどには言及している人は多くなかった)、
②心の揺さぶり、揺さぶられ経験としてのマンガ、
③世の流れの「鳥瞰」の観点から宇宙、生命・遺伝子、脳科学などの先端知識、
あたりに関心が集まっていた。
一方、小説を挙げる人は少ない( -
Posted by ブクログ
植物と動物の間の生き物で、藻の一種でもあるミドリムシは、植物と動物の両方の栄養素を作ることができ、その数は59種類。体内に葉緑素を持つため、二酸化炭素を取り入れ、太陽のエネルギーから光合成を行うことができる。光合成によって作り出し、体内に蓄えた油を石油と同じように精製すればバイオ燃料として使える。食料・栄養、地球温暖化、エネルギー資源、これらの問題を解決できるポテンシャルがミドリムシにはあった。培養…つまり人の手でミドリムシを増やすことができれば、世界を救え得る。それはもう十年以上前の研究で明らかになっていたが、その「培養」が途方もなく困難な事だった。
著者は、発展途上国の栄養不足問題を解決で -
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Posted by ブクログ
素晴らしい良書。「テクノロジーで世界を救う」という高邁な理想を掲げつつも、決しておごることなく、「自分はリーダーの器ではない」「(経営危機に際して)僕は涙をこらえながら賃金カット、もしくはリストラせざるをえないことを説明した」など弱い部分をさらけ出している。とある別の若手社長にインタビューしたとき、「僕っていままで挫折を経験したことがないんですよね。なんかうまくできてしまった、というか」と笑顔で言っていた。それはそれですごいことなのかもしれないけれど、心情的に応援したくなるのはユーグレナのほう。そういうわけで株でも買おうかと思ったら、上場時(2012年年末)の3倍ぐらいに高騰していて断念した。
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Posted by ブクログ
ミドリムシでベンチャー企業を起ち上げた出雲充氏の著書
東大出身で銀行員という社会的に高いステータスを捨ててミドリムシで社会に貢献したいという思い。そして、培養が難しいと言われてきたなかで成功させるための熱い思いと培養成功後の苦難の日々。
様々な困難を乗り切った今だからこそミドリムシが世間で評価され、確固たる地位を築けたと思います。
氏の交遊関係は名だたる人達ばかりで、ベンチャーコンテストなどを主宰したり、投資コンテストで優勝するなど常人にはなき経験もあると感じましたが、ただ氏の熱い思いや氏に足りない部分を補う鈴木氏や福元氏の存在は大きいと感じると共に氏にとって足りないものを補ってくれる存