いかなるミッションが有効でいかなるミッションが無効化。そしてミッションは何か。ミッションの価値は文章の美しさではなく、正しい行動をもたらすことにある。
なすべきもののうちうまくいっているものをさらにうまく行う。
大学が都市問題の解決に取り組んだ。(無能ぶりを晒しただけ、大学の価値観は政治的な問題
...続きを読むに不向きだった、政治力学を理解できなかった)
病院が保健教育に取り組んだ。予防は不得意だった。得意なのは発症した病気を処置することだけだった。
1機会・ニーズを知るべき
2自らの手にする人的資源、資金、そしてなにより能力によって世の中をかえ、自らの基準となり得るものは何かを考えなくてはならない。自らの基準となり得るためには優れた仕事を行うことができなければならない。成果に新たな次元を持ち込むことができなくてはならない。
3何を大事に思うかを考えなくてはならない。つまりミッションは非人格たり得ない。私はコミットメントなしにうまくいった例を知らない。
問うべきは3点
1「機会は何か」「ニーズはなにか」
2「我々向きの機会はなにか」「我々ならば良い仕事ができるか」「我々は卓越しているか」「我々の強みにあっているか」
3「心底価値を感じているか」
万事がうまくいかなくなるきっかけは失敗した時ではなく、成功している時の慢心。
変化は脅威でなくチャンス。
大学や大学院の多くは、高学歴者の継続教育が贅沢でも単なる収入源でもPRでもないことを知っている。継続教育は今日の知識社会の中では中核的機能である。それらの大学や大学院はすでに医師、技術者、経営者を学生として迎え入れるべく教授陣を整備している。(これがイノベーションの道具になる)
新しいことをする部署は独立した部門として組織されなければならない。日常の問題解決に優先されないように。しかし無縁にしてはならない。(相互作用を維持する)
イノベーションを成功させるには戦略が必要。新しいものを世に生かすための戦略。それは機会を体現する人を見つけること(ロールモデル?)理解力があり、新しいものを歓迎し、意欲があり、地位も影響力もある人物が絡むことが必要。するとだれもそこには何かがあると思う。
重要なこと、新しいものにはそれに惚れ込んだ人間のコミットが必要だ。本気の人はパートタイムではやってくれない。
リーダーは独裁者ではない。強力なリーダーは規範となるべき人。組織内の人たち、特に若い人たちが真似するに値する人を選ぶ。(この人の真似をさせたい、と子供に対して思えるような人をリーダにすべき。そしてそういう人が成功する場所に居るべき)
非営利組織は一つのステークホルダーを満足させるだけでよい、という贅沢はゆるされない。上場企業は株主の満足が優先。しかしNPOには関係者が多く存在する(とくに政治、公共)
NPOのリーダーたるもの、なみの仕事ぶりで満足するわけにはいかない。大義にコミットしているからして並外れた仕事ぶりを要求される。組織の役割について大きなビジョンをもち自らではなく、自らの役割について考えることができなければならない。自らを重視するリーダーは自らを殺し、組織を殺す。
リーダーとなったら一年で成果を上げなくてはならない。組織のミッションと価値観に沿った役割(3こ)をはたさなければならない。
1役割がリーダー自身と適合しなければならない。喜劇俳優がハムレットを演じることはできない。
2なされるべき課題と適合しなければならない
3寄せられる期待と適合しなければならない
リーダーが使うことができるもの(組織内の人材、彼らにかす要求)
何を要求すべきかは分析、知覚あるいはその双方によって知ることができる。
仕事の重要性にくらべれば、自分など取るに足りないことを認識する必要。(客観性、分離感)自らを仕事の下に置かなくてはならない。仕事はリーダー自身よりも重要であって、リーダーとは別個のもの。自分がいなくなったとにも組織が崩れないようにまでするのが仕事。
チャーチルの強みはどこまでも後進の政治家を育て、後押ししたこと。人の強みに脅かされることのない真のリーダー。これに対し、ローズヴェルトは自立の兆しを見せるものは全て切り捨てた。成果に焦点を当てること。
リーダーの仕事。個別の問題と全体の問題、短期的問題と長期的な問題など二つのバランスをとること。
全体に気をとられすぎると、助けを待つ孤独な若者という個の人間としての存在を忘れてしまう。
難しいのは集中と多様化のバランス。最大の成果は集中することによってのみ得られる。ただそこにはリスクが伴う。間違ったことに集中したままでいるリスクがある。あるいは大事なことを忘れるリスク。想像力の発揮に必要な遊びの部分を失うリスクがある。あらゆる仕事が陳腐化する。したがって多様な視点を確保しておかなければいけない。
さらに重要なバランス(難しい)は慎重さと迅速さのバランス。すなわちタイミング。分別と中庸が必要。早とちりなら3ヶ月と思っているものを5ヶ月、のんびりなら「いそげ」?
リーダーがしてはいけないこと
1人の意見を聞かない
決定する前には人に相談。成果を上げるため、自分をわかってもらうためには時間を使わなくてはならない。
2組織内の個性を恐れること
汎用な者にかしづかれるより、自分を押しのけようとする有能な者に取り囲まれる方がリスクは小さい
後継者を一人で選んではならない。自分のコピーを選ばない。
3手柄を独り占めすること、部下を悪く言うこと
ー人口構造の変化を先取り(少子高齢、人口減少による移民流入)
ー人の可能性を引き出す(人がすでに持っているものを引き出す、目標達成と同時に人を育てる組織であれ)可能性と現実を結びつける
そこで働くメリットがあるような組織であれ(機会の提供、とくに自己実現)
多くを要求すると仕事の質も人間力も向上する
大事なことは失敗しても第2、第3のチャンスを与えること、そして多くを要求する場合には先生役を用意すること(恩師)
人を育てている人を見つけて認める、褒める。
リーダーの評価軸はカリスマ性ではない。変化にどう対応できるか、もめ事にどう対応できるか、関係者のニーズにどう応えられるか、そして継承。
われわれは繰り返しミッションを見直していく必要が有る。人口構造が変化したが故に、あるいは成果を上げなくなったものを廃棄しなければならない。さらには目標を達成したが故にミッションそのものを見直していく必要が有る。
典型例:義務教育のあり方
目標を達成したが故に何を期待すべきかを再考しなければいけない。今日も止められているのは10人中9人がいけなかった頃のものとはちがう。
ミッションの見直しにあたっては、外の世界からスタートすることが決定的に重要。組織内からスタートして資源の投資先を考えていたのでは、資源の浪費にしかならない。機会、つまりニーズを知るには外を見なければならない。
ミッションは長期目標からスタートしなければならない。
ジョン・ダン「永遠なるものへは、明日への一歩からスタートしてはならない。それは一歩の積み重ねではない」長期目標をたてて、逆に辿って「今何をすべきか」を考えるべき。短期行動は長期の目標につながるか、寄り道につながるか、目的を見失っていないかを考えなければならない。
リーダーは私人ではなく、何かを代表する存在。
非営利組織のマーケティングは構想段階から組み込んでおくべき。非営利組織は目に見えないものを提供する。
(結果というのは「いじめ」や「不登校」の減少かな、成果の定義が重要そう。)
寄付金集めに追われていては存在意義が危うくなる。
成果の定義(セグメント毎に成果の定義は分けた方がいいかも。
例えば学校で言えば不登校、いじめの数値化、精神科系の病院の通院頻度、入院患者数、会社で言えば成果がどれほど上がるかというところか)
NPOはひとを変えるためのチェンジエージェント。
その成果はひとの変化、すなわち行動、環境、ビジョン、健康、希望、そして能力と可能性の変化となって現れる。
ーひとが自己実現できるような組織、もしくはチェンジメーカーとして受け手の自己実現を手助け
ーそしてなにより評価軸をセグメント毎にいかに設定するか。である
大義は「自分の問題をなるべく自分の力で解決できるような力をつけさせるような教育」いわば自立、そして情報編集力。を日本全体に広める。
組織が腐っている時、自分が所を得ていない時、あるいは成果が認められない時にはやめることが正しい道。出世は大した問題ではない。重要なことは公正であり、公平であること。さもなければ、やがて自らを二流の存在としてみる。
学ぶべきことがなくなると、人間の大きさが一挙に小さくなる。
日常化した毎日が心地よくなった時こそ、違った行動を行うよう自らを駆り立てる必要がある。「燃え尽きた」は大抵飽きただけ。
仕事から学び続けるには、自分の期待に成果をフィードバックさせなければならない。重要な活動は何かを知らなくてはいけない。
知識、勤労、にもかかわらず成果をあげるひととそうでないひとの差。才能ではない。
「習慣的姿勢と基礎的な方法」を身につけているかどうか。
成果を上げるために
1行うべきことをきめる
優先すべきこと、集中すべきことをきめる。そして自分の強みを知ること。
上司を真似ることではなく、自らが持っているものを知り、それを使って成果を上げること。
強み?理論型かな。
自らの成長につながる最も効果的な方法は自らの予期せぬ成功を見つけ、その予期せぬ成功を追求すること。
(一般理論の構築、地道な情報収集、哲学的思考能力かな。あとは相互作用の感度が高いとこ。販売をするとよく売れるのはそこかも。それから自分を消す技術=客観的視点。リフレキシビリティ。
女性や知識人は非営利の方が向いてるかも。