P.F.ドラッカーのレビュー一覧
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第二次大戦中に書かれた本で、前著『経済人の終わり』の続編とも言える本かと思います。戦中であることの影響を大きく受けて書かれつつも、戦後の世界の規範を「自由」に求めた大きなスケールの内容です。
本の帯では、社会における位置と役割と正統性がメインテーマのように書かれていますが(確かにそれもテーマですが)、それよりもまずは「自由」についての本だと思います。ここでドラッカーの言う「自由」は楽しく自由気ままというものではなく、「自由とは解放ではない。責任である...意思決定と責任が伴わなければ自由ではない」と定義される「自由」になります。この「自由」の概念の元、「自由」を伴わない、もしくは「自由」を -
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1993年作と著者の著作の中では比較的最近のものになります。その頃はといえば、自分はまだ学生時代でバブルの時代を経て、バブルの崩壊もぴんとこないまま、ぼんやりと無自覚に楽しく生きていた時代です。世界では、共産圏が崩壊して少し後ですね。
そこで『ポスト資本主義社会 (Post-capitalist Society)』です。
この前後数十年を歴史の転換期と位置づけ、様々な視点で時代を論述しています。構成は大きく、I部:社会、II部:政治、III部:知識、と整理しています。その中で、年金や社会格差など最近でも大きな話題になっている問題も取り上げられています。かなり以前から強調していた、新しい形 -
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1939年において全体主義を論じたドラッカーの処女作。当時のコンテキストに関して正確な知識がないのが残念なのですが、それでもある種の説得力に満ち溢れています。
第二次世界大戦本格化直前における過去と未来の分析を、ヒトラーやスターリンなどの個人の資質に依存せず、政治システム/経済システムから欧州情勢を分析しているところが、この本の特性なのでしょう。
本書刊行直後に現実となった、独ソの接近(不可侵条約締結等)を予測したことで有名です。
「あらゆる観点から、独ソ同盟はほとんど不可避のことに思われる。...この同盟は必ず結ばれる。おそらく来年、1940年には結ばれる。...両国が急速に接近し -
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ドラッカーエターナルコレクションの第6弾。世界最初の事業戦略書と呼ばれる著作です。
確かに例えば、製品とライフサイクルについての章では、後にボストンコンサルティングによってあまりにも有名になるPPM(プロダクトポートフォリオ管理)にも繋がる成長戦略に基づくポートフォリオ理論が展開されています。
「機会を優先する」、「顧客を理解する」などドラッカーの著作ではおなじみのテーマが出てきますが、この本ではより網羅的に分析されています。事業戦略については、この本が書かれた1960年代以降、かなりの研究がなされ、多くの本が出版され、この本で書かれていることの一部は陳腐化され、一部は時代に合わなくなっ -
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ドラッカー名著集の2冊目。上下巻の2巻構成になっています。この上巻は飛行機の中で一気に読み通しました。
原題『The Practice of Management』。1954年刊行の本というから改めて驚きです。その内容は今でもほとんど通用するのではないかと思います。
・企業の目的の唯一の定義は、顧客の創造である
・「われわれの事業は何か」を問うこと
・企業の基本的な機能は、マーケティングとイノベーションである
・自己管理による目標管理
など、後の大部『マネジメント』他に至るまで繰り返される重要なコンセプトがここであらわれています。
下巻も楽しみです。 -
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『現代の経営』の下巻で、こちらは組織や人事についての議論が展開されています。
1954年というもう半世紀以上も前に出版された著作ですが、企業の社会的責任いわゆるCSRを強調していてさすがだなあと感心します。また単純な流れ作業よりも多能工によるセル生産的な方式の優位性などにも触れられています。昔から変わっていないのか、それともドラッカー氏の慧眼なのでしょうか。
「企業は手だけを雇うことはできない」
「経営管理者にとって決定的に重要なものは他でもない真摯さである」
という何度か読んだことのある有名な言葉も出てきます。
ドラッカーさんによると働くための動機は今少し流行りのES (Em -
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ドラッカーは、著書があまりにも多くてどこから手をつけてよいかわからない。
1973著の新訳本を昨年読んだ。
「マネジメント ? P.F.ドラッカー 」
今年は、まとめ本を読んだ。
090419 図で読み解く!「ドラッカー理論」久恒啓一
「はじめて読むドラッカー」のコピーに惹かれて再度挑戦。
変化の時代の真っ只中にあって、最新の洞察を精選したものとのこと。
2000年9月28日 上梓
【感想】
・マネージメントの常識として常に理解しておかねばならぬこと。
まさに、一般教養の教科書。
・マーカー引きすぎ。頷き過ぎで、「張子の虎」状態。
・しかし、この手の本は集中して読 -
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この本は、マネジメントの父と呼ばれるピーター・ドラッカーの処女作である。経営の本で知られている一方で、この本は執筆当時のドイツ・イタリアにおけるファシズムの考察を記したものである。
論旨を述べると、ファシズム全体主義はブルジョア資本主義、マルクス全体主義の主張が正しくないと大衆が感じて絶望し、他に信じるものがなくなったために崇拝している。ただ、主な信条として何か新しい道を示しているわけではなく、ただの否定である。キリスト教会もその代役を務めることができない。だから、他に信じられるような信条が現れればファシズムを倒すことができる。
ファシズムが行っている政策は、政治的・社会的な平等を作る -
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重要なことを行うときには期待する成果を書きとめておくことになっていた。そして九ヵ月後、実際の成果と比べなければならなかった。
そのおかげで自分は何がよくできるか、何が強みかを知った。あるいは、何を学ばなければならないのか、どのような癖を直さなければならないのかを知った。そして、どのような才能に欠けるか、何ができないかを知った。私自身、この方法を50年続けている。
この方法は、自らの強みは何かという、自らについて知るべき最も重要なことを明らかにする。何について改善が必要かを明らかにする。さらには、無理なこと、したがって行おうとしてはならないことを教える。
まさに、自らの強みを知り、それをい -
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現代の経営。ドラッカーの古典というべき名著。50年前の本だけれども全然古い感じがしなかった。やはりなんでもそうだけれども基本ってホント変わらなくて大事なんだなと思った。マネイジメントの基本的なことが書かれている。ビジネスおいていかにマネイジメントが大切なのかがわかる。ビジネスで大切なことって技術や人材などいろいろいうけれども一番大切なのはやはりマネイジメントじゃないかなと思った。急成長しているGoogleは高い技術力ばかり注目されるけどそれだけではなく実は急成長を支えているのはマネイジメント能力が高いからともいえる。CEOのシュミットを筆頭に経営陣は経験豊富な驚くべき人材がそろっている。創業者
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世界で活躍するエンジニアになりたい方に、是非読んでいただきたい本です。一般的に企業などの組織内で、エンジニアとして仕事をする時、それは専門的・分業的にならざるを得ません。よってエンジニアが所属する組織の構造は、縦割り方のピラミッド構造になるわけですが、結果、この構造がエンジニアの生き方を大きく拘束します。技術を使うのではなく、技術に使われるようになります。
そうじゃないだろう!エンジニアだって、もっと自由な生き方があるはずだ!自分と関わる組織の生産性を高め、世界中のプロフェッショナルとワクワクする仕事をする、そんなゾクゾクする働き方があるはずだ!そう強く思う方、ここにそのヒントが載ってます!(