P.F.ドラッカーのレビュー一覧
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世界で活躍するエンジニアになりたい方に、是非読んでいただきたい本です。一般的に企業などの組織内で、エンジニアとして仕事をする時、それは専門的・分業的にならざるを得ません。よってエンジニアが所属する組織の構造は、縦割り方のピラミッド構造になるわけですが、結果、この構造がエンジニアの生き方を大きく拘束します。技術を使うのではなく、技術に使われるようになります。
そうじゃないだろう!エンジニアだって、もっと自由な生き方があるはずだ!自分と関わる組織の生産性を高め、世界中のプロフェッショナルとワクワクする仕事をする、そんなゾクゾクする働き方があるはずだ!そう強く思う方、ここにそのヒントが載ってます!(ちなみに,この本を読んで,技術者が社会に果たすべき役割を確信し,会社を辞めることを決意しました.) -
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イノベーションを起こしたから今の事業がある。イノベーションを起こさないということは過去の資産を使っているだけ
①意思決定とは不確実な将来の姿を選択し、絞ること
・企業家精神:既に行っていることをより上手に行うより、全く新しいことを行うことに価値を見出す、学ぶことにより企業家的に行動することができる。
・企業家と発明家は異なる。企業家として優れている人は日常業務でも成果を出せる。発明に対して顧客がお金を払うことに同意、安定して供給うできるようにするまでの事業設計が必要。
②予期せぬ成功は機会であり、今までのやり方を見直す要求。予想もしなかった市場、用途で使われている情報を収集する仕組みが必要。
・慎重に計画をし、力を注いだ結果の失敗であれば戦略の見直し、イノベーションの機会となる。
・計画を下回ったことに対する対策会議だけではなく、計画を上回ったこと、計画外の売上があったことに対して話し合う場を設け、ビジネスチャンスを探す。
・イノベーションはしばらく資源を食うだけだが、突然爆発的な収益を生む。逆にそうでなければ、イノベーションとは言えない。新規事業は子供と同じなので、既存事業と同じ荷物(収益率)は持てない。猶予期間を決めてトップが監督をする。
・提案には具体化させる権限と責任を与える。単なる語りや批評で終わらないようにする
・イノベーションの条件
多数の人が使えるようにシンプルであること。核となる狙いや課題があること。未来ではなく現在の課題を解決すること。
③イノベーションで市場を支配し続けるには創業者利益をとるのではなく、自らの手で自らの製品を陳腐化させるものを世に出し続ける
・創造的模倣戦略
誰かが見つけた新しいものに対して、短期間で顧客が満足し、代価を払ってくれるよう仕上げ市場を奪う。マックに対するWindows、スイス時計に対する日本時計 -
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ネタバレ組織は、目的ではなく手段。したがって問題は、その組織は何かではなく、「その組織は何をなすべきか」
組織の中核の機関がマネジメントであり、問題として「マネジメントの役割は何か」が重要になる。
◼︎マネジメントの役割
①自らの組織に特有の使命を果たす。
②働く人を活かす。
③社会への影響をしょりし社会の問題に貢献する
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現在と未来、短期と長期の時間のバランスを取る。
◼︎企業の目的
企業の目的は、顧客の創造。
そのため、企業はマーケティング(顧客の欲求に応える)とイノベーション(新しい欲求を生み出す)の2つの基本的な機能のみ成果をもたらす。
利益はマーケティング、イノベーション、その生産性の向上の結果手にするもの。そのため、利益は、致命的に重要な経済機能を果たすのに必要不可欠なものである。
したがって、利益を創出できず、経済活動、社会活動の遂行が困難になることが罪を感じるべきである。
・事業は何か、何であるべきか、何になるべきか。
◼︎働くことのマネジメント
働くことのマネジメントの基礎は「責任」の組織化
そのために、生産的な仕事、フィードバック情報、継続学習が不可欠。
知識と経験が生かされるから、責任を持たされることが成功する。
◼︎社会的責任のマネジメント
知りながら害をなすな。がマネジメント、責任の倫理
◼︎マネジャーとは。
・真摯さがあることが絶対条件。
真摯さの欠如の条件
①強みよりも弱みに目がいく
②何が正しいかより、誰が正しいか
③真摯さより頭の良さを重視
④部下に脅威を感じる
⑤自らの仕事に高い基準を設定しない
・自己管理による目標管理
目標管理の最大の利点は、自らの仕事ぶりをマネジメントできること。
・マネージャーの役割と仕事と職務の設計
役割
┗部分の和よりも大きな全体の生産体制の創造
┗直ちに必要なものと、長期的に必要とされるものを調和させる
仕事
┗目標を設定する
┗組織する
┗動機づけとコミュニケーション
┗評価測定
┗人材を開発する
職務の設計
┗マネージャーの仕事そのものがあること。
┗貢献の責任を明らかにする
┗上、下、横との関係によって規定する
┗必要とする情報の流れにおける自身の位置に規定される
→これから4つの視点で自らの仕事を主体的に知る
◼︎マネジメントの技法
・意思決定
┗意思決定の力点は、問題を明らかにすることにある
┗行動によってのコストとリスクと得られるもののバランスで行動をするかしないかを決定する、結論はするか、しないかの2択
・コミュニケーション
┗コミュニケーションは、組織のあり方。
┗発信者ではなく、受け取る側の知覚、期待、要求であり、情報ではない。(相手が意味や前提を知らないと意味をなさない) -
Posted by ブクログ
企業を始めとするあらゆる組織が社会の機関である。組織は目的ではなく手段である。
それらの組織の中核の機関がマネジメントである。
マネジメントの役割。
1.マネジメントは組織の目的を果たすために存在する。
2.仕事を通じて働く人たちを生かす。
3.自らの組織が社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題の解決に貢献する役割がある。
マネジメントは、常に現在と未来、短期と長期を見ていかなければならない。
企業は営利組織ではないと述べている。
だとしたら何だ?
企業の目的の定義は顧客を創造すること。唯一と述べている。
顧客のみが、財やサービスに対する支払いの意思を持っている。
その結果、企業はマーケティングとイノベーションの2つの基本的な機能を有し、それらのみが成果をもたらす。
マーケティングは顧客の要求からスタートする。顧客は何を買いたいか。を問う。
イノベーションは新しい満足を生み出す。イノベーションは発明や技術のみに関するコンセプトでもない。イノベーションは、人的資源や物的資源に対し、より大きな富を生み出す新しい能力をもたらすことである。
顧客はどこにいるか。何を買うか。を問うことは重要。これは常に問い続けること。
市場動向のうち、最も重要なものが人口構造の変化。
仕事は成果を中心に考える。
人こそ最大の資産。
プロフェッショナルの公的責任の倫理の基本は、知りながら害をなすな。
マネジャーとは組織の成果に責任を持つ者。権限ではなく、責任がマネジャーを見分ける基準。
マネジャーの役割。
1.投入した資源よりも大きなものを生み出す生産体を創造すること。
2.全ての決定と行動において、ただちに必要とされているものと、将来に必要とされるものを調和させていく。
マネジャーの仕事。
1.目標設定
2.組織する
3.動機づけとコミュニケーションを図る。
4.評価測定
5.人材開発。
マネジャーには真摯さが必要である。これは本書では後天的に獲得できない資質と書いている。
職務設計の間違い。職務を狭く設定してはいけない。補佐役という職務はない。補佐は有害である。
マネジメントは一つの仕事だが、マネジャーが専念しなければならないものではない。
真摯さなくして組織なし。真摯さを絶対視することを本書では説いている。
すべきことを以下。
1.強みに目を向ける。
2.何が正しいか。を考える。誰が正しいか。仕事よりも人を重視することは一種の堕落。
3.頭の良さを重視しない。
4.部下に脅威を感じるものは昇進させてはならない。
5.自らの仕事に高い基準を設けること。
意思決定の方法
1.問題を明確にする。
2.意見の対立を促す。
3.意見の相違を重視する。
4.行動すべきか否かを検討する。何もしないことを決定することも1つの決定。
コミュニケーションの4つの基本
1.知覚であること。誰も聞かなければ、音はない。ということ。コミュニケーションを行うには、受け手が受け止められるかを考える必要がある。
2.期待であること。受け手が期待していることを知る。
3.要求であること。
4.情報ではない。
管理手段の7条件
1.管理手段は効率的でなければならない。
2.管理手段は意味があるものでなければならない。
3.管理手段は測定の対象に適してなければならない。
4.管理手段の精度は、測定の対象に適してなければならない。
5.管理手段は、時間間隔が測定の対象に適してなければならない。
6.管理手段は、単純でなければならない。
7.管理手段は、行動に焦点を合わせなければならない。
エッセンシャル版といえども内容は深い。
今回は目を通し、自分の今に合致する点を読んだ。
今後も手元において何度も読み直すべきなのかもしれないと考えた。 -
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2026.01.05記
エッセンス版なのでかえって難しい感じがする。
きちんと書かれた方を読んでから、こちらを読むのであれば理解が進むであろうが、こちらを先に読んでしまうと、映画やドラマの「早送りであらすじ」を見ているような感覚がして、理解の方が追いつきづらい。
ただ、そうは言っても、がっつりと長い本書を読むには、相当な気力と体力がいるので「とりあえずピータードラッカーを読んだよ」という人はおすすめと思われる。
文体としては、翻訳独特の言い回しがあり、慣れていないと苦戦する。
気分としては、学生時代の教科書を読まされているような、学生時代に勉強していたような感覚になる。
本書より引用
「企業とは利潤の追求ではない。それは目的ではなく条件である。
企業の目的とは、顧客を創造することである。
企業は、すでに欲求が感じられているところへ、その欲求を満足させる手段を提供する。
我々は何を売りたいかではなく、顧客は何を買いたいかを問う。
マーケティングが目指すものは、顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、自ずから売れるようにすることである。」
このように「なるほど。確かにそうだ!」と、ふむふむと、納得したくなるような言葉で満ちている。
ただし、アメリカがベースになっているが故に、歴史的知識がないところは???になるところと、一定の大きな会社でなければ使えないところも多々ある。
全てを理解する必要はない。むしろ普通の人は全ては理解できない。(と勝手に思う。) 全て理解できる人は、実際に必要とするほど大きな会社か、実際にマネジメントをやり続けている人か、とても知性の高い人等々、相当な人であろうと予想する。
庶民的な私には想像を超える世界だ。
しかし「我が社にとって」という必要な部分だけを取り出し「ピータードラッカー様!」という権威を使って、経営者が語る時には「さすが社長!勉強されていますね!」と部下から、ちょっとかっこいいところを自慢できるであろう。
上記に挙げたような経営的格言が所々に存在する。
暗唱できると結構かっこいい。
軽い感じで読めない、教科書のような難しい読みごたえのある一冊を読み込んだという自信は得られるし、読み終えた後、一つの爽快感と達成感に満たされる一冊であった。
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Posted by ブクログ
原題の”The Effective Exectives”は意訳すると「できる人」(訳者あとがきより)
──「成果をあげる者」として生きるとは──
ピーター・ドラッカーの『経営者の条件』は、仕事をするすべての人に向けた一冊である。
タイトルからは「経営者だけに向けた本」のような印象を受けるが、実際には、会社や組織で働く一人ひとりが「成果をあげる者」として生きるために、何を考え、どう行動すべきかが説かれている。
本書の中で繰り返し語られるのは、「知識労働者は成果によって規定される」というメッセージだ。努力や勤勉さではなく、どんな価値を生み出したか。それがすべての評価基準になる。
とりわけ、組織において重要な意思決定を担う人間──ドラッカーは彼らを「エグゼクティブ」と呼ぶ──の成果が、他の知識労働者のやる気や方向性をも大きく左右するという指摘には、自らの成果をあらためて問い直さずにはいられなかった。
印象的だったのは、エグゼクティブが直面する4つの「どうにもならない問題」である。
1.時間が他人に取られてしまう
2.日常業務に追われ続ける
3.自分一人では成果を出せず、他者の協力が必要
4.組織内部の論理に没入しがちになる
これらの状況はまさに、自分自身の働き方そのものを言い当てていると感じた。だからこそ、まずは「時間の使い方」に自覚的であることが、成果を出す第一歩であるというドラッカーの主張には説得力がある。
これらの問題へのひとつの向き合い方として、「組織は小さく、活動は少ないほど理想に近づく」という指摘は目から鱗であった。
地位が上がるほど、外部の出来事よりも組織の内部の問題に注意が向くが、エグゼクティブたる者は外部の現実の世界に直接触れるべく努力を払わないといけない。
ドラッカーは「外の世界への貢献」こそが組織の存在理由であると喝破する。つまり、組織の内向きな論理に巻き込まれすぎることへの警鐘なのだろう。
また、「人間関係を“人”ではなく“仕事”を中心に構築するべき」という考え方も興味深かった。組織に多様性を持たせ、健全な関係性を築くには、感情や性格に振り回されるのではなく、成果という共通項を軸に関係を組み立てることが求められるという。
さらに、本書では「自分の強み」を知ることの大切さが繰り返し説かれる。
自分は朝型か夜型か、一人で動くタイプかチームで力を発揮するタイプか、読む方が得意か話す方が得意か。そうした“自分の取り扱い説明書”を把握し、得意なやり方で得意なことに取り組むことが、最も成果を出しやすい。これは一種の自己理解のスキルであり、誰もが身につけるべきものだと感じた。
一方で、翻訳の文章は決して読みやすいとは言えなかった。主語があいまいで文もまわりくどく、何度も読み返してようやく意味がつかめた箇所も多かった。ただ、それでも読む価値は十分にある。
本書は、何度も読み返すべき一冊である。
そのタイミングは、自分自身を成長させたいとき、あるいは人をマネジメントする立場になったとき。読むたびに異なる言葉が胸に刺さり、その都度「成果をあげる者」としての姿勢を問い直してくれる。