月岡小穂のレビュー一覧
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ヒロインの死
最初からのヒロインの死。SWならレイヤ姫の犠牲というレベルの大きな事件だ。ちょうどヒーローの片手がなくなるのも、ルークがベイダーに片手を切り落とされる感じかなぁ。
そんな犠牲を支払ってようやく奪還するワープポイントなんだが、そのネーミングにセンスがない。まぁ、ある意味敵をナメクジっていうのもナンだが。
前巻で少しダレてしまったのだが、本巻はいきなりの戦闘モードの導入部〜時空を超えて回想〜再び最終の戦場って流れが、かなり映画的というかドラマチックでワクワクもの。最終の戦場でヒロインの犠牲という大事件が起きてしまうのだが、ワープポイントがそこまでして守るべきものだったのか -
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Posted by ブクログ
ガニメデにいる未知の宇宙人からの隕石攻撃により孤児となった使命感溢れた若者たちで組織した軍隊が、未知の宇宙人との闘い。
全体の印象は、読み易いが、物語の構成は、SFの王道である青年の成長。ライトノベルのような軽い印象がある。翻訳が稚拙なのかもしれないが断定できない。
宣伝文句にあるハインラインの名作宇宙の戦士の21世紀版!と、言い切るのには、少し難がある。
しかし、読んでいて、物語が無事に終わることができるのかと心配になるぐらい主人公の大切な人々が、死んでいく展開に驚く。
宣伝文句にあるイラク派遣のアメリカ兵に読まれたというのは、戦死者・犠牲者を選べないという戦争の当たり前の真実をこの作品 -
購入済み
まともな翻訳者求む
あいかわらず翻訳が下手糞なので読むのに手間取らされます。まともに英文が読めてないのか、それとも日本語力が著しく低いのか不明ですが、いずれにせよ能力のお粗末な翻訳者です。もうちょっとましな人材はいないものでしょうか。
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Posted by ブクログ
英雄として帰還したはずの兵士を待っていたものは、PTSDに悩まされる兵士や戦争で疲弊した経済の建て直しに苦しむ国民・・・
と、このあたりまではイラン、イラクとの最近の戦争の影響も反映している感じ。(やっぱり、未来を扱ったSFといえども現実社会やトレンドの影響を受けるのは必至。政治がらみを扱うと特に感じます。このあたりの地続き感まではいいのですが。
後半になると、これはもう凄い戦いが繰り広げられる「普通」の戦闘SF。
このシリーズの特徴は、近未来SFでありがちな予測や想定に対して、実はそんなところまでは行けないというギャップにあったはず。
そのギャップ(っていうかダサい状況)によって発生す -
Posted by ブクログ
物語性の強いスペースオペラ。敵地深くから故郷を目指して生還を図る艦隊のお話。
表紙イラストのせいで軽薄な雰囲気を醸し出しておりますが、艦隊を率いる提督ギアリー大佐の苦悩が描かれ、リーダーシップものとして読むことができます。
部下デシャーニと、前任の提督のマネジメントスタイルについて語る場面。
〈引用〉
「ブロッホ提督は、つねに宙兵隊の指揮官を画面に呼び出しておられました」デシャーニが小声で言った。「提案や意見を出すのが好きで、質問にすぐ答えられなければ気に入らないたちでした」
「冗談だろう?」
デシャーニが首を横に振ると、ギアリーは短く笑った。
「それに比べれば、わたしは、まだましとい -