月岡小穂のレビュー一覧

  • 彷徨える艦隊 9 戦艦ガーディアン

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    ようやくアライアンスへ帰還すれば当然のように政治抗争が待ち受けている。
    そしてドーントレスは単艦で新たな任務へ。
    一見それは栄誉ある儀礼的な任務であるように思えるのだが……という本巻ラスト部分へと続いていく。
    先祖崇拝をしている彼らにとって、太陽系(地球)というのは特別な存在なんだな、というのがよくわかる。
    今までの敵とはひと味もふた味も違う一方、異星人のように意思の疎通が難しいわけではないしメンタリティもほぼ同一なので、それはそれで面白い展開になるのかなと期待。
    その中でダンサー族がなにゆえ地球の、特定の地域へ行きたがったのかという理由がわかるところは、ちょっと涙ぐむシーン。

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    2015年05月27日
  • 孤児たちの軍隊3 銀河最果ての惑星へ

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    21世紀の「宇宙の戦士」も第3弾になると、趣もだいぶ変わります。

    捕獲したナメクジ型異星人の宇宙艇が起動実験中に暴走。あっというまに太陽系を離れ銀河の果てに・・・
    ふつ~のスペース・オペラになってしまうか?なんか、いやな予感がする。

    まったく知らない惑星に不時着し、帰る手段もなくした場合、人は正気を保っていられるのか?
    といった点には触れられない。「火星の人」にも共通していましたが、あくまで前向きに目の前の危機に立ち向かうというか反応していくのです。
    ひっかかるものはありつつも、見知らぬ世界での兵士の物語はどんどん読ませてくれます。

    次作は連合を結成し、攻め込み殲滅戦となるのでしょうか?

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    2015年04月11日
  • 孤児たちの軍隊 ガニメデへの飛翔

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    本当は、★3.5位かな?
    宇宙の戦士との比較では、読みやすく、盛り上がりもあるが、何となく厚みが薄い。
    宇宙の戦士は、戦争肯定論と取られ、大きな論争を巻き起こしたと聞いているが、こちらでは、それはないであろう。
    まぁシリーズ第一作なので、また読みたくなる名作であるかどうかは、もう少し先に判断しよう。

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    2014年12月22日
  • 彷徨える艦隊 8 無敵戦艦インビンシブル

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    謎の種族の次に出会ったのは他種族の殲滅に熱心なテディベアのようなベア・カウ族。続いて蜘蛛と狼を掛けあわせたようなスパイダー・ウルフ族。スパイダー・ウルフと共同でベア・カウ艦隊を撃破、スーパー戦艦を奪取してミッドウェイに戻ってくると、ミッドウェイはシンディックに反乱を起こして独立済み。そこへ謎の種族の攻撃が。謎の種族を撃退したもののシンディック艦隊はアライアンス艦隊に意味ありげな捨て台詞を残して撤収。結構入り乱れてきたけど、何巻で綺麗に話をまとめるんだろうか?

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    2014年09月01日
  • 彷徨える艦隊 外伝2 星々を守る盾

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    本編の方は対未知の異星人の戦いが軸となり、当初の頃と少々方向性が変わって来ていますがその分この外伝シリーズでは人間同士の駆け引きが主軸にあり、その意味ではシリーズ初期に近い印象。


    ただ華麗な艦隊戦は少なく、どちらかというと暗闘メインでスパイものと言っても通じるかも。

    ミッドウェイ星系がどういう方向に進んで行くのか、続刊を楽しみに待ちます。

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    2014年08月28日
  • 彷徨える艦隊 外伝2 星々を守る盾

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    本編『彷徨える艦隊』シリーズでは敵側だったシンディックの人物を主人公に据えたスピンオフ作品の第二巻。

    テンポの良い語り口でスラスラと読めるし、おもしろいことはおもしろいのですが、体制が違っても主人公の思考パターン・行動パターンが本編の主人公のそれとあまり違わないのに少々の違和感を感じます。

    物語の終盤で、主人公にのっぴきならない危機が襲いかかって『第三巻へ続く』となるのですが、外伝シリーズを引き伸ばすのもいかがなもんか、という気もします。

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    2014年08月26日
  • 月面の聖戦3 永遠の正義

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    数々の理不尽と最後まで戦うのかと思いきや・・・軍隊は国の憲法を守り抜くための存在と強調する。どんなおかしな政府からでも命令されればそれを実行するのが軍隊。大団円のように見えるラストシーンでも、この基本姿勢は守られる。そもそも反乱の原因となったこの構図は変わらない点に恐ろしいものを感じる。もう少し、この矛盾を突いてほしかった。侵略者としての国であっても「政策」には従うというのが軍隊だからだ。政策を決めるのは国民だということを、少しでも軍事力をもつ国民は再認識しなければならないだろう。

    集団的自衛権が討議中だけれど注意しなければならない。子供が大人になるころ、戦争だらけの世界になっていませんよう

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    2014年06月27日
  • 月面の聖戦2 指揮官の決断

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    無意味な命令を実行するための命を落としていく兵を守るため、反乱を企てるスターク軍曹。反乱軍司令官として命令を下す立場となる。

    有象無象の集団を命がけの任務に邁進させるための方法論の塊が軍隊。第2次大戦の昔から、無能な上官への対応方法もマニュアルの中にあるということを耳にしたことがあるけれど本当なのだろうか。

    どうしようもない上司が着任した場合、使えない同僚がチームにいる場合・・・軍隊だったら死んでしまう。サラリーマンは命までは奪われないだけましか。

    あらゆることを織り込み済みで準備すれば「理不尽」とも戦える!(勝てないかもしれないけれど)

    最終巻へ続く~

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    2014年06月21日
  • 孤児たちの軍隊2 月軌道上の決戦

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    このシリーズ楽しい。「宇宙の戦士」や「終わりなき戦い」から当時の雰囲気を除いた感じ(著者も似たような事を述べているけど)。両作品とも9.11以降だと少し違う感じがするものね。
    残り3作の翻訳を楽しみに待ちましょうか

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    2014年06月15日
  • 彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス

    購入済み

    皇国の守護者と・・・

    皇国の守護者の通じる渋い撤退戦とのレビューを見て購入。
    翻訳物にしては読みやすく読み応えがあった。
    過大評価され管理職になった辛さが身につまされ、読み応えがあった。

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    2014年05月27日
  • 孤児たちの軍隊 ガニメデへの飛翔

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    2040年突如ガニメデに現れた異星人に投射兵器を投げつけられ大都市は壊滅、塵に覆われジェット機も飛べずいわゆる核の冬で絶滅の危機。主人公も親を失い歩兵として入隊とミリタリSFとしては定番ストーリー。
    なんだけど面白い。宇宙戦争なんて考えてもいなかったもんだから、シャトルやサターンVやら767を引っ張り出してきて改造。このあたりの描写が良い。
    シリーズ物なので続編の翻訳出版が楽しみ

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    2014年03月31日
  • 孤児たちの軍隊 ガニメデへの飛翔

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    『21世紀版宇宙の戦士』の評はまさにそのものズバリ、という感じです。

    主人公が更正するのが簡単すぎる、とか、そんなに簡単にガニメデに行けるのか?とか、といった突っ込みどころはありますが、全体的にとてもテンポがいいので読み易いです。

    終盤の描き方が若干簡潔すぎますが、シリーズ物の1作目はこんなものでしょう。

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    2014年11月19日
  • 孤児たちの軍隊 ガニメデへの飛翔

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    21世紀版「宇宙の戦士」は続編超期待!

     偽りがない。まさに帯の通りのネオ・ハインライン。異星人との初戦を冒頭とラストの現在に挟むわかりやすくて、安心できるスタイルで語られるフィクションは、最高のエンタメだ。

     バッタバッタと個性あふれるメンバーが死んでいく。本物の戦争は知らないけれど、少なくとも異星人との戦いは消耗戦であるという、明らかな主題が見える。

     10年前の作品だと言うが、悲惨なストーリーにはアメリカ的家族愛があふれており、ある意味では孤児たちの家族を護る戦いの物語と言える。

     前置きが少し長くて戦闘シーンの物足りなさが残るものの、一気に引き込まれて読み切った作品だ。

     す

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    2014年01月10日
  • 彷徨える艦隊 外伝1 反逆の騎士

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    『彷徨える艦隊』外伝第1巻。
    シンディック側の艦隊司令官と陸戦部隊の司令官が主人公です。

    正編と同じく面白いことは面白い・・・・・・・のですがストーリー展開が正編と似かよってるのはいかがなもんだろうか、という気もします。

    また、一話完結かと思いきや海外ドラマのように肝心なところで『次回に続く』となるのが思いっきり肩透かしです。(泣)

    ちなみに正編第9巻の翻訳版の出版予定が年末か年明けで、外伝第2巻はその後(恐らく半年後?)ですから結構待たされることになりますね。

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    2013年05月14日
  • 彷徨える艦隊 6 巡航戦艦ヴィクトリアス

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    開始した理由も定かではない100年間続いた戦争も終結。やめる理由ももはやわからなくなっている。このあたりの設定がリアル。現代の泥沼戦争にも通じる。さすが軍隊あがりの著者。ギアリーとデシャーニの歯がゆい関係も一段落といったところでしょうか?あんまり私生活想像できないけど。気が強いんだろうなデシャーニ。

    異星種族の謎も残しつつ第2部へ。

    この手の話でいつも引っかかるのは、異星文明と映像通信できたりコンピューターシステムにウィルスを仕掛けられたりすることなのですが、これらの謎も第2部で解かれていくのだろうか・・・ないな。

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    2013年04月28日
  • 彷徨える艦隊 8 無敵戦艦インビンシブル

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    ネタバレ

    100年続いた大戦争を終わらせた英雄も宇宙艦隊も戦争が終われば危険なだけの不要品とばかり、休息する間もなく、見つかるかどうかわからない異星人探索の旅に追い出されたギアリー元帥とその宇宙艦隊の逆境譚。いきなり交渉不可能な異星人との戦闘で、無敵戦艦インビンシブルが沈むところから始まります。

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    2013年02月23日
  • 彷徨える艦隊 8 無敵戦艦インビンシブル

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    矢継ぎ早に新しい異星人の登場する本巻。これまでの彷徨える艦隊シリーズとは一癖も二癖も異なるが、根底は一緒でそんなこと気にせずに全然楽しめました。

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    2013年02月16日
  • 彷徨える艦隊 8 無敵戦艦インビンシブル

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    『月面の聖戦』シリーズが入ってちょっと間が空いた『彷徨える艦隊』シリーズの最新刊。
    戦闘シーンについては相変わらずご都合主義的な部分もありますが、やはり『月面の~』とは比べ物にならない程、複雑なストーリーが展開されます。

    前6部作と違って異星人が登場する分目新しさがありますが、その反面、異星人のテクノロジーということで何でもアリ的な描写に陥りがちなところを、(少々こじつけぽい説明ではあるものの)そう読ませないテクニックが流石だと思いました。

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    2013年02月13日
  • 彷徨える艦隊 5 戦艦リレントレス

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    数々の罠と内なる敵や民間で言ったらオフィス・ラブ(?)をくぐり抜け、ついにアライアンス宙域へ帰還。次回最終巻?ちらつく異星人はどうなる??

    同じ組織内でも向かう方向が違うメンバーがいるし、挙句の妨害工作。これもまた、当たり前として対応しなければならない。このぐらいタフでないとなぁ。見習いたい。

    しかし、毎回副題に艦名が割ふられてますが、中心になっているわけではない。どんな関係があるのかいまだ不明・・・

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    2012年12月17日
  • 彷徨える艦隊 4 巡航戦艦ヴァリアント

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    前任者の戦死によって1500名からなる宇宙艦隊の指揮を引き継ぐことになってしまったギアリー大佐。敵地深くから果たして戻ることができるのか?

    敵との過酷な戦いを強いられながらも決して一枚岩ではない組織に加え、敵の工作員の潜入もうかがわせ、また背後には異性人の影が色濃くなり・・・更には厳しい参画関係。絶句・・・

    この状況厳しすぎる。胃に穴が開くな。ストレスの高まりとともに感情を爆発させる場面も多くなってきた。

    現実の仕事でも、ふと思い当たり、「ギアリー大佐だったらどうするか・・・」などと考える今日この頃。でも、その前に思いっきりブドウ弾をぶち込んでやりたいゾと妄想してしまう年末・・・

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    2012年12月05日