月岡小穂のレビュー一覧
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彷徨える艦隊も漸く星系同盟(アライアンス)宙域へと近づきました。とは言え、未だ惑星連合(シンディック)宙域。
現在、ディワラ星系。ヘラダオ星系、アタリア星系などを通過すれば、アライアンス宙域のヴァランダル星系へと帰還できるところまで来た。なお残るシンディック艦隊の脅威、アライアンス艦隊内部の裏切り、そしてハイパーネット・ゲート崩壊の恐怖などを掻い潜り、無時、“ブラック・ジャック・ギアリー” ことジョン・ギアリー大佐・艦隊司令長官は生還を果たすことができるのか。また、生還した後の問題もギアリーに大きく圧し掛かってくるのだが、もう一つの悩みの種、ギアリーを巡るターニャ・デシャーニ艦長とビクトリア・ -
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Posted by ブクログ
一世紀に渡りシンディックと戦ってきた同盟軍は大敗を喫した。今やその艦隊は足手まといになり、敵地で足止めを食らっている。同盟軍の唯一の希望は、一世紀に及ぶ冬眠で眠る伝説の提督、ブラック・ジャック・ギアリーに託された・・・というストーリーのミリタリーSFシリーズの第1弾です。
本書の主人公、ブラック・ジャック・ギアリーが目を覚ますと、そこには総力戦によって引き裂かれた銀河が広がっていた。同盟軍は敵対勢力のシンディックとの果てしない戦いを繰り広げていましたが、罠にはめられ、同盟軍の指揮官は全員殺され、残された艦長たちはゆっくりと、失われた艦隊の指揮を執るべき地位にある唯一の男がギアリー名誉提督であ -
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アメリカでぼちぼちヒットしてそうなSF『彷徨える艦隊』の外伝…と言っても、正式な外伝はもうあるので「ジェネシス」という名前が振られています。原題は"THE GENESIS FLEET - VANGUARD"というもの。
正編の主人公ギアリーの祖先が、グレンリオン星系に移住してくるタイミングの話。よって正編より前の時代なのに、出版が後なおかげでドローンとかオンラインステータスとか新しい技術が出てくるのは、SFの悩ましいトコですね(笑
正編第1巻の「危機的状況下での指揮権委譲」と似たような事態が本著で同時多発的にポコポコ発生し、いきなり与えられた権限と責任にとまどいながらも、 -
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ネタバレ数理フローや数式は唱えるに留まり、すうと息を吐く
多種多様な構成は脳内映像化おぼつかず、それでも凄惨な場面では思わずファイブファイブファイブ、、、これいいかも
個人の尊厳から人種・人類が抱える大きな問題まで、世態が複雑極める中、地球ベースだけでなく宇宙全体に展開し広げる壮大なテーマ
宇宙レベルにすると、抱える問題たちがとてもちっぽけに見えてくる
「調和:ハーモニー」
なんてシンプルな言葉だろう
ハード系じゃないことが分かった時点で、なんとなく勝手に新井素子的にビンディを変換して読む
そのくらいこの重厚なテーマをラフに持ってこれる、作者のスゴイところか -
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Posted by ブクログ
ネタバレ閑職の艦長と、老齢艦が祖国のピンチに!という、割とありそうな展開ですが、そこは英国人。
閑職の艦長は、もう、アル中だし、
老齢艦は、現役なのは名簿上だけの記念艦。
機能維持も、老朽化しすぎて正規品の部品が無い。
そんな愚連隊に人類の命運が託されちゃったのである。
新鋭艦とは設計思想の違う旧式艦が、新鋭艦を圧倒した謎の異星人相手に!
艦長は、緊張しすぎると、酒に手を出したくて溜まらないし、
家庭不和の中動員された予備役である戦闘艇隊長は、部下の誘惑に…
まあ、最後はロイヤルネイビーらしさ満点。
続きがでないと、酒が飲みたくて溜まらなくなる。我慢出来ない!?