月岡小穂のレビュー一覧
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ネタバレ歩兵部隊が主役のミリタリーSF!って感じで楽しいシリーズの予感
共和国の戦士シリーズとは違ってミリタリーSF!(感嘆詞付き)なので楽しんで読めた。
正直者の軍曹がアメリカ月面派遣軍を率いる事になっちゃうんだけど。
地球上の資源すべてを支配しているアメリカ政府(けれども企業に支配されてる言いなり状態)。その他の国々はアメリカが興味を示さない月面で細々と開発をしてる。
当然アメリカ軍は世界一なんだけど、士官は自分の出世にしか興味が無くて兵士は消耗品という。ありがちと言えなくもない世界設定
アメリカ企業は月の資源も欲しくなって侵略開始。企業も植民というか開発のコロニーを建設して資源開発を始める -
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伝説の英雄ジョン・ギアリー提督が100年の冷凍睡眠からよみがえり、壊滅寸前の艦隊を危機から救い出して、長い戦争を終結させた、前シリーズ(1~6巻)の待望の続編第1巻目。
物語として大きな魅力があるのはもちろんで、読者がそれぞれの楽しみを味わえばよいと思う。
本書の特異点は、すぐれたマネジメントの実践書である点である。
すぐれたトップマネジメントであるギアリーは、前シリーズにおいて、堕落していた艦隊を建て直すことに成功した。
艦隊が堕落したのは、艦隊のマネジメントに民主政治の論理を持ち込んだからである。艦隊のマネジメントには軍隊の論理が必要であり、ギアリーは、結局、艦隊から民主政治の論理をの -
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ネタバレ1世紀前から蘇り、最先任という理由で司令長官代行になったギアリー。
艦隊を何とか味方宙域に帰還させ、人類の恒星間戦争を終結させ、やっと艦長と結婚できたのに、政府の命令により、再度艦隊を率いて謎の異性種族調査へ。ということで第二部スタート。
戦争をコントロールして人類絶滅を狙っていたと思われる異性種族。正体がバレるぐらいなら星系ごと自爆する偏執的な種族らしいと分かってきたところで、また別の種族?が向こう側の宙域に。
邪魔になりそうな者を艦隊ごと消し去ってしまおうという政府や艦隊本部の陰謀の中、どんな活躍をするのか楽しみではある。
嫌な女の代表、政治家リオーネがまたもや艦隊に乗り込んでる。ま -
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コールドスリープから目覚めてみれば眠りについた時の戦争がまだ続いていて、尚且つ自分が最先任士官であることから敵シンディック宙域の奥深くまで入り込んでしまった艦隊の提督にされてしまったジョン・ギアリー大佐。
今では廃れてしまった往年の艦隊戦術と人道的な人心掌握術を武器に数々の戦闘を経、少なくない損害を出しながらながらも、何とか味方のアライアンス宙域に辿り着いた、というのが前6巻までのお話。
一応大団円で終えた第一部の6部作終盤で登場した謎の異星人に対して、今作から始る第二部(海外ドラマでいうところのシーズン2?)では本格的な調査航海が始ります。
今回は自軍の政府からも公認の提督として艦隊を率い -
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ネタバレ百年の冷凍冬眠から偶然に蘇生させられたギアリーは、不本意ながら、星々から使わされた救世主として祭り上げられる。目覚めた場所は、敵地の奥深く、それも大規模な敵艦隊の目前。味方は艦隊戦で大敗したばかり。タイミングとしては、物語において最大のピンチと言ってかまわないだろう。
遠い未来世界の物語なのに、宇宙艦隊における信仰心は、とても厚い。軍人たちは、超越的存在である星々をあがめ、先祖の霊を身近に感じている。そのような環境のなかで、ギアリーは、神がかり的な英雄として崇拝を受けることになるのだが、ギアリー自身は自分が英雄などではないことを知っており、周囲からの大きすぎる英雄視との間に、齟齬を感じ、