木古おうみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
闇バイト中に怪異によって生き埋めにされ、謎の兄妹に助けられた恭二。
兄妹は偽の物語を作り怪異を成仏させる「偽葬家」の一族で、恭二は生きるために仕方なく家族の一員となり怪異に立ち向かう…。
にわかには受け入れ難い設定(笑)で、最初は恭二と同じように偽葬のあれこれを理解するのがやっとでした。
こんな怪しい一族なのに公安(警察)公認の由緒正しい組織だとは…。
怪異は人の解釈によって変わるのを利用し、「そういうもの」として偽の物語を作って偽葬することで強制的に成仏させます。
人を攻撃する怪異を祓う必要性も、そのために偽葬をしなければならないことも分かるけど、結局怪異が何のために存在するのかは明らかに -
Posted by ブクログ
その前の話もその後の話も、本筋とは違う番外編ぐらいの受け取り方で読む本。
神も相関図もわからなくなっていて、この作品だけだとこんがらがってわからなくなる。人と関わるためにというか人を知ったことによる小狡さとか、不器用さみたいな部分が多く見えて、本筋で言う人が勝手に受け取った、又は人なんか知ったこっちゃねえ神の悪意とかは無く、ほのぼのとしたやっぱり番外編。
豊穣の神と曳手の神が、この世界でいうところの神の在り方みたいなのが見えて、生贄を喰らおうとする神か、人の営みがあるからいる神か、人の営みに寄り添いすぎて削られた神か、そんな立ち位置が見えた気がする。 -
Posted by ブクログ
伝承や口承などの民俗学を舞台に描かれる「やおろずの神」はどこか柳田国男の『遠野物語』を彷彿させる。
領怪神犯で描かれる描写はページを捲る度にじめっとした纏わり付くような闇や雰囲気が、うすら寒く、おどろおどろしさを感じさせるも、怖いもの見たさで物語の行き先が気になってしまう。対峙するわけでもなくただ調査で終ってしまうところはどこか「触らぬ神に祟りなし」というように神の畏怖、畏敬の念を感じさせる。
ただ今はなにもしないという決断は、この物語の未来、結末への伏線なのかもしれない。
なかでも「ひとつずつ降りてくる神」のビジュアルのインパクトはアニメ『進撃の巨人』も顔負け、エレンやミカサが駆逐した