木古おうみのレビュー一覧

  • 檻降り騙り

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    見事な文章と構成。徐々に断片が繋がり全体像が見えてきて物語が加速する。(実際読むペースも上がった)
    個人的には第二部「穴水健」の顛末が一番刺さった。なんならここで何も解決せずに終わられても、この後味の悪い余韻に浸りながら納得できるくらい。
    この二部の結末もそうだけど、違和感があるところや伏線はきちんとそのように描かれているので三部以降はある程度予想通りではあったが、いくつか「あっ!」と裏切られるポイントもあった。
    ところで、ひとまずの結末を迎えた後も意図的に触れられず、捨て置かれたとんでもないものがまだ残っている気がするんですが……

    それにしても、冒頭でも述べたように文章が見事。情景、心情と

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    2025年07月16日
  • 偽葬家の一族

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    領怪神犯よりキャラエンタメに振った感じ。さっぱり読めるし展開もわかりやすい。期待した分ちょっと軽すぎというかうまくいきすぎというか物足りなさはあったけど、まあ面白かった。シリーズにはならなさそう。

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    2025年07月15日
  • 領怪神犯

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    ネタバレ

    「これは怪談なんだ」というのが1話を読み終えた際の感想。
    各話はどれも40ページ前後の短い話だが、単純ではなく軽い捻りもある。体裁は現代風(?)だが、怪談としてちゃんとしているという印象を受けた。

    主要登場人物達は特別な力があるわけでもなく、特殊な機関で怪現象をハントして回っているわけでもない。ただ怪異を観察・記録し、その途上で意表を突いたりスリリングな展開を含みながら、謎を残してエピソードが終わる。シーンのところどころに挟まれる何気ない描写も、どことなく気味の悪さを感じさせる細かさで、気のせいなのか伏線なのか(場合によっては読み終えても)わからない怪談特有の空気感がある。
    各物語のゲストで

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    2025年07月10日
  • 偽葬家の一族

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    ネタバレ

    怪異に物語を与えて弔い祓う、という「偽葬」を行うために偽物の家族を演じる者たち。その中にあって「本物」の兄弟が再会できたのは皮肉でもあり運命的でもあるなと思う。家族が危機に瀕した途端に凜とした女道士に様変わりするお祖母さんがかっこいい。

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    2025年06月29日
  • 偽葬家の一族

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    よくあるタイプの魔を祓う短編集。
    通勤電車でちょっと一息物語を楽しむのにちょうどよい長さ。
    よくあるタイプではあるが、魔の祓い方には新しい偽の家族が偽の葬儀を行なって魔を祓うという工夫もちゃんと楽しめるようになっている。

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    2025年06月19日
  • 領怪神犯3

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    最後まで面白かった〜〜!!
    はらはらしたり、切なくなったり、嬉しくなったり、でもやっぱり切なくなったり、とっても感情動かされました。

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    2025年06月17日
  • 領怪神犯2

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    一作目と変わらず、一篇ごとのボリュームは短いが、内容は格段にグレードアップされている。

    特に今作最終話は清濁合わせて怒涛の展開!…
    からの切ない結び。

    面白かった。

    3冊目が完結編(スピンオフ版の4作目は出たが)という事で早速購入した。

    ここまでは『エヴァンゲリオン』的な要素がちらほら散見されるが、この物語がどんな終劇を迎えるのが楽しみな作品。

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    2025年06月11日
  • 領怪神犯

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    み、宮木おま………………

    面白かったです!
    怪異や神様、土着信仰に人怖と私の好きなもの盛りだくさんでした。(民俗学も齧ってみたいなと思うようになりました)
    そうきたかー!ってものもちょこちょこありました。
    個人的に水底〜の神様が可愛らしくて好きです。
    続編も楽しみだー!ということで、続編に進みたいと思います!

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    2025年06月04日
  • 檻降り騙り

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    ネタバレ

    人の心に漬け込むケガレにまつわるお話。

    謎のおまじないから始まるストーリーがどんどんどんどん恐怖を纏っていく様が面白いです。きっちり霊力バトルしてるのが面白い。
    とりあえず勝ったけど、元は解決してないというホラーの王道者って感じで大変素晴らしい。不穏さが凄いのでおすすめ。

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    2025年05月30日
  • ヤシキガミ団地調査録

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    仕事柄やべー物件の出てくる話が好きなので、やべー物件しか出てこなくてとてもよかった。しかもそれが人為的に造られているというのが。物件がぬるっとシームレスに異界化していく感じとそこにぶち込まれると自分の認知能力すら疑わなければならない「空間」としての恐さがたまらん、、、もちろん男男バディものとしての面白さとおいしさもある。
    とある場面での守谷の公務員としての職業精神を感じる台詞が非常によかったですね。

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    2025年05月30日
  • 領怪神犯

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    やはり人間が最も恐ろしい。
    いずれの村も閉鎖、あるいは断絶され異質な空気に包まれており人知を越えた世界が待っている。
    解決ではなく調査しか出来ない無力さが惹き付ける特徴となっていて、調査をする理由、徐々に明らかになる主人公の過去、組織の秘密などとても良い構成に引き込まれました。

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    2025年05月18日
  • 偽葬家の一族

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    システム上4にしてますが、気持ちは4.5です。

    面白い設定だなと思い読み始めた本でした。
    ほんっとうに面白かった…。最後の一文まで面白かったです。
    平阪一族だけでも結構な人数がいるのにキャラ被りがなく一人一人特徴的で、すぐに人物を覚えることができました。みさちゃん可愛かった。
    夜に読むこともちらほらあったのですが、怪異の表現が怖く、夜の静寂がいつも以上に恐ろしく感じました。
    とにかく面白かったです。
    怪異に結びつけるお話も素敵でした。
    シリーズ続いてくれることを祈ってます!!!

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    2025年05月17日
  • 偽葬家の一族

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    怪異を騙して祓うための偽家族に怪しい屋敷、何も入っていない棺桶に遺影、移動は霊柩車。とんでもない状況なのにほっこりありおぞましさありで面白かった。

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    2025年05月14日
  • 偽葬家の一族

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    正体不明の怪異を偽の葬儀で弔い祓う擬似家族ってあらすじの時点でもう100点。領域怪神犯も好きだったけどこれも好きだなー。続編出ないかな?すぐ出してほしい。擬似家族がだんだん本物の家族のようになる過程が好き。擬似家族ものが好きな私に刺さりまくった。

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    2025年05月07日
  • ヤシキガミ団地調査録

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    領怪神犯がとても好きなので、迷わず購入。
    ちょっと期待が大きかったなぁという気もするけど、面白かった。
    これからどー話が進んでいくのか楽しみ。

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    2025年05月07日
  • 偽葬家の一族

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    ネタバレ

    擬似家族という嘘にまみれた集団の中にある、本物の繋がりが良かった。読み進めながら柊一はそうなのかな…と思っていたけれど、最後に全てが繋がり、静かに感動が押し寄せてきた。嘘をつき通して生きていく平阪家のこれからも見たい。

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    2025年05月06日
  • 檻降り騙り

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    結構好きなホラーだった〜!
    かっちゃん〜!折くん〜!
    最初はなんか怖い話始まった!って感じで、後々解決編がアクションっぽくて楽しかった

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    2025年03月20日
  • 領怪神犯

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    自然が癒しを与えもすれば突然牙を剥くが如く、〈神〉が引き起こす超常現象。その一見理不尽な神の仕業を調査し、対処する公務員(特別調査課)の活躍を描く。最後にある謎が明らかになり…。続き読みます!

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    2025年03月12日
  • 領怪神犯

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    ネタバレ

    序盤は実話怪談や掲示板系の様な、全て解決せずに末端だけ判明する感じで凄い好きな単話怪談だった。個人的に人魚の話好き。 後半はしっかり解決したり、世界の真相だったり、しっかり締めにかかっていて小説って感じ。 普通に良作な章だと感じた。 エピローグの真相開示は、伏線自体はあったけど、それでも尚唐突感を感じてしまった。

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    2025年03月05日
  • 領怪神犯3

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    ライトノベルホラー的な何か
    ひまわり師匠曰く「ごった煮設定」
    はい、流行らせましょう

    人智を超えた超常現象
    確かに古事記が着想的な感じの神々も在わしますが、ビジュアル的にはクトゥルフ神話が近いのではと思います

    1巻の現在に戻り主役交代の感あり
    恐るべき神を使役しようという恐るべき人
    目には目を的に神には神をの驚きの展開

    3巻に入ってもまだ新しい神を出してきて
    どうまとめるのか心配なほどでしたが
    時間軸と世界線のズレが
    心地よく終結したと思います
    でも3巻まとめ読みがお勧めです
    コミックでも読みたいなと思います

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    2025年02月23日