木古おうみのレビュー一覧

  • 領怪神犯2

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    ネタバレ

    最後、宮木礼さんが烏有という人に道を教えてもらったって所で涙が出た。止まらない。
    まだ大丈夫だと喜んでいいだろうか。

    冷泉さんと宮木礼さんは昭和の次を知っている。
    どう知ったのか。
    色々分かって気になる事が増えた。

    烏有家はないものとされた。けれど烏有は残っていた。
    件を信じた烏有が残ってたから件は動いたのか。

    神様全てが無慈悲、無関心、残酷な訳では無い。

    0
    2024年03月10日
  • 領怪神犯

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    ネタバレ

    面白かった!
    解決はしない、ただ調査するだけ……だからこそ、それぞれの怪異の「こんなん解決できないわ無理無理」ってレベルの恐ろしさが浮き彫りになるというか。
    個人的に人魚の村が一番ぞっとしたなぁ。悪意の煮凝り。

    最後に世界観の背景が明かされたところで背筋ゾワッとした。
    軽口かと思ってたセリフの意味合いも変わってくるの……本当に構成すごいなぁ!

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    2024年02月03日
  • 領怪神犯(2)

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    小説読んでるので一番好きなダムのはなしが入っててよかった。
    世界大戦って一次ですか二次ですか三次ですか、も。

    0
    2024年01月19日
  • 領怪神犯2

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    ネタバレ

    それ(前巻)より時は遡り、20年前。
    霊感商法詐欺を働いていた青年、烏有定人(うゆう・さだひと)は警察に捕まるが、連れて来られた先で始まったのは普通の取り調べではなかった。

    そこにいたのは、元殺人課の刑事・切間(きるま)と、民俗学の准教授・凌子(りょうこ)。
    烏有は「見える」力を持つために目を付けられ、警察の管轄内にある「領怪神犯対策本部」で2人と共に、日本各地の村々で起こる異常な現象に立ち向かうことになるが……。

    「対策本部」が「特別調査課」に至るまでに、一体何があったのか?
    最終章の驚愕、再び。そして胸を刺す衝撃のラストが待ち受ける。

    蓋を押す神。人のために悪いものを押さえつけている

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    2023年09月05日
  • 領怪神犯

    購入済み

    怪談ブームですが…

    最近はどこかで聞いたな、読んだことあるなという怪談話や小説ばかりでした。
    「こわいでしょ!」と全面に恐怖を出して怖がらせようとする怪談が増えたような気がします。
    正直、この小説も期待せずに読みました。
    結果、めちゃくちゃ面白かったです。
    読みながら部屋を確認してしまうような、窓の光が気になったり、静かな空間が怖かったり。
    忍び寄る気持ち悪さのような感覚を久しぶりに味わう事ができました。

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    2023年08月21日
  • 領怪神犯2

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    ページをめくる手が止まらず、一気読み不可避でした…!!本当に読んでよかったです。
    1巻から時間が巻き戻る構成も素晴らしいと感じました。過去にこんなことがあったのか…と切ない気持ちです。
    最後は涙なしには読めませんでした。お前…!!
    特別調査課は今後どうなるのでしょうか。続刊を!!お願いします!!!

    0
    2023年08月20日
  • 領怪神犯2

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    なんの神が1巻の最終話状態の現状を作り出したのかわかってさらに続きが読みたくなった。烏有と切間が再び会えるかどうかドキドキする。昭和104年ってでももう少しやんとか思ってしまう。あれ、104年でしたよね?設定がめっちゃ面白すぎますわ。アニメ化希望!件の神のはなしも読みたい!

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    2023年07月29日
  • 領怪神犯3

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    ドタバタだったけど、ちゃんと物語を畳んでいて凄かった。登場キャラクターたちに愛着が湧く良いエンタメだった。

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    2025年11月24日
  • 領怪神犯2

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    ネタバレ

    シリーズ2冊目。
    面白かった。
    切間さんと烏有君のコンビが、一夏の間に仲良くなっていく姿とか微笑ましかったし。切間さんが烏有君の後々の事を考えて動いて、それに気づいた烏有君が嬉しさとか戸惑いとか感じてそうなのも良かった。
    それだけに最後の章はハラハラした。
    1冊目の片岸さんと宮木さんはどっちも死ななさそうな感じだったから、そこら辺全く心配なく読んでたけど(六原さんも)、烏有君はともかく切間さんは死にそうでハラハラした。
    死ななくてもそれ以上悪い目に遭いそうな、薄幸そうな感じなんだよなぁ。
    後、宮木さんの父親が切間さんだと判った時に、最初に出て来た切間さん=烏有君と分ったから、それもあってハラハ

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    2025年10月27日
  • 領怪神犯

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    何かでお勧めされていたので読んだのですが(何かはど忘れしてしまいました)、私にはドンピシャにハマる作品でした。
    ただやはり読み返して「なるほど!」となる部分もありましたが、話自体は短話解決なので見返しもしやすかったですしバディ系も大好きなので面白かったです。続きも読みます

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    2025年10月22日
  • 領怪神犯3

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    スケールの何と大きい……。前巻を読み終えた時点で、この物語がどこに着地するのか気になった。
    オカルト版『Xファイル』、と言うと大袈裟だろうか。そもそもあれ自体がオカルトじゃないか、というツッコミを受けそうだ。であれば八百万を描いたホラー小説、とでも言うべきか。
    神とは人の願いを、祈りを受け入れるものだ。全ての人が善人ではないのと同じように全ての神が良い神ではない。この結末には一抹の悲しみと、静かな祈りがあった。水面に波紋が広がるように、それはじわりと胸にしみ入る。

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    2025年10月03日
  • 領怪神犯2

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    一巻は物語の輪郭を掴みきれずに終わってしまい、「大体こんな感じ」という風にしか思えなかったが、二巻にしてちょっとずつ像が頭の中で結びついてきた。
    前巻同様、領怪神犯について対応する課員たちの行動を追っていくスタイルだが、彼らが遭遇する一つ一つの怪異が怖い。人間など吐息の一つでどうにでもできる上位存在だからこその恐怖がある。
    それだけでなくこれに向かう人々のドラマにも謎があり、悲しみがある。一筋縄ではいかないシリーズだ。

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    2025年10月03日
  • 檻降り騙り

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    ネタバレ

    怖かった…。今までホラー色々読んできたけど、ダントツに嫌な怪異。

    自分がどんどんケガレに侵食されていって、でも周りの人達は侵食された状態の自分(ケガレ)を好きになって、侵食される前の自我も残った状態でこの現象をまざまざと見せつけてくる。

    こんなの絶望するじゃん。オレだったら確実に心折れちゃうよ…。

    「今の方が全然いいよ」って言われて穴水くんが絶望するシーンあるけど、自分もこういう事気軽に言ってしまう事あるかもなって、ハッとさせられました。

    P240の「きづかないでくれてありがとうね」で背筋ゾワッてなった。なんて残酷な事を言うんだ。マジでイヤな怪異。

    欲を言えば、物語の牽引力と疾走感が

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    2025年08月31日
  • ヤシキガミ団地調査録

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    「屋敷神秘文、慎み白す」

    いや〜ん、かっこいい♡

    というわけで、最近だいぶやられている木古おうみさんの『ヤシキガミ団地調査録』でございますよ

    はいはい、まずあれよねヤシキガミってなんやなん!からよね

    氏神、内神、地神、荒神、祝神とも呼ばれ、その家、屋敷や周辺の土地を守る守り神のことで、屋敷の片隅や付属する土地に祀られている存在のことを「屋敷神」と言うんですな

    そしてこの「屋敷神」が村社会の崩壊により、次第に忘れさられた存在となったことに怒り、基本「人を守っている」んだけど…違う一面から見ると囚われているだけっていう
    そういう建物を「ヤシキガミ団地」と呼んでいるわけです

    そして、そん

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    2025年08月23日
  • 領怪神犯

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    作者の先生がTwitter(現:X)でバズっていたのをきっかけに本作に出会いました。
    刊行が続いているようなので物語の序盤を楽しむ気でいたのですが、意外なことに1話完結で読みやすかったです。
    話は1話完結なのですが、要所要所に前話との背景の繋がりを感じて退屈せずに読めました。
    2巻も購入したいと思います。

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    2025年08月20日
  • 領怪神犯

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    八百万の神、と言われると本当に色々なものがいるのだろう。
    そういった神が犯す一つ一つの怪異が不気味で魅力的だ。
    怪異に遭遇しながら淡々と、目の前の仕事を遂行していくキャラクターがいい。ハードボイルド的なキャラクター設定だが、それが物語とマッチしている。
    ただ欲を言うと一つ一つの話が短くて、「え、ここで終わってしまうの?」というものが多い。
    続きを匂わせる描写が憎い。わかったよ、買うよ。

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    2025年08月17日
  • 領怪神犯

    購入済み

    人智を超えたモノたち

    「神」と呼んで良いものなのかも解らないモノに挑む片岸と宮木の一応公務員の二人。
    通常では理解もできない事件を調査し、可能ならば解決という事だがまあそう簡単にはいかないわけで...。
    『領怪神犯』とは良くいったものだと思います。登場する怪異はどれもブッ飛んでいますが、一話目の空から体の一部が降ってくる話が物語の全てを表している気がして一番好きです。
    きれいに解決できている事はほぼ無いのですが、それがまたある意味リアル。
    片岸も宮木もトラウマを抱えつつ前へ進み、どうやらこの世界線ではこちら側とは色々と違うみたいだぞ...とほどよい謎を含めて終わりますので次の巻を読み進めたくなります。

    #ドキドキハラハラ #ダーク

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    2025年08月11日
  • 領怪神犯

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    土着(?)の「神」が起こす現象を観察して分析して、出来れば応急処置する簡単で大変なお仕事ストーリー。
    どの話も不気味で、読みながら少し涼しくなれた。
    なんちゃって民俗学が好きなので楽しんで読めたけど、物足りない人もいるかもしれない。
    メインキャラクター3人が気に入ったので続刊も読みたい。

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    2025年08月11日
  • 偽葬家の一族

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    出淵恭二にいたのは死んだ祖母と幼い頃に自分を迎えに来ると言ったきりの兄。ひとりぼっちの恭二は怪しさしかないバイトに手を出し、生き埋めにされる。そんな恭二を助けたのは身に覚えのない兄と姉だった。
    つねに余裕があり豪快な祖父・六郎、微笑を浮かべる中国籍の祖母・七子、四角四面な元警官の父・四朗、冷たく厳しく冷たい母・五樹、顔色が悪く謎めいた長男・柊一、上から目線で偉そうな長女・三沙、イキがってて反抗的な言動の次男・恭二。最初の平坂家の印象だ。
    物語が進み、偽葬というものが分かってくるにつれ、家族の印象は徐々に変わってくる。この性格なのにはこんな背景があるんだと読み手も想像しやすい。1冊目なので1話1

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    2025年08月04日
  • 偽葬家の一族

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    怪しいバイトで生き埋めにされかけたところを助けられ、偽葬を行いながら怪異を沈める偽りの家族の一員になった恭二。自分に与えられた弟の役割を果たしながら、いくつかの怪異の解決に挑む。そこで明かされる脅威の存在。無事に生き残ることは出来るのか。そして生き別れた兄と出会えるのか。

    偽りの兄や偽りの家族の存在と、偽りの葬儀。偽りだらけの中で見つけた真実は、わりと序盤でそうかな?と予想していても、心打たれる。

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    2025年07月31日