麻布競馬場のレビュー一覧

  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    実家の太さ、学歴、年収、容姿を比較し、卑屈になっている東京に住む人たちの短編集。
    非常に読みやすく、固有名詞のオンパレードなので具体的なイメージがしやすかった。
    これほど注目され、読まれているのはこの小説が現実に近しいからなのだろう。

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    2025年08月25日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    良かった。
    令和の感性に肉薄したストーリー。
    学歴、就職、結婚について、人と比べて常に成功か失敗かを考え続けている話だった。
    短編であるが、独白の文字起こしに近い。
    話はそれぞれ結構似ている。

    東京だけをステージだと思っている人にとって、SNSや見栄は1番大事なのかもしれない。
    特に、SNSにより需要が可視化されている昨今では狭まった世界でより孤独を感じるのだと思う。

    語り手は実際には才や財力に恵まれていて、満足と言える生活を送っていると思う。
    しかし高すぎるプライドから人と比較し、「成功ルート」を作り出し渇望している。

    失敗したときに恥ずかしいからと「理想ではない現状」に甘んじることばかりし、がむしゃらに努力する人を冷笑しつつもないものねだりがやめられない。

    虚勢を張りながら臆病で、自己肯定感が低く受け身な語り手ばかり出てくる。
    叶わないことを諦めているように振る舞い、実際にはコンプレックを抱きかなり執着している心の内を語り手、立場を替えて吐露する内容だった。



    「変わった人間でいることにアイデンティティを見出すことはいい麻薬」



    「3年4組のみんなへ」
    これだけは他の短編とは異質だと思った。
    どの短編も、語り手は死を待つだけの空虚な締め括りだが、これには希望があっていい。

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    2025年08月11日
  • GOAT Summer 2026

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    文芸誌では色々な作品、作者との出会いを楽しませてもらいます。金原ひとみさんのおっしゃった、文芸誌はフェスという言葉は的を射ていると思います。今号は食がテーマで入りやすい作品が多かったです。

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    2026年10月27日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    不幸は皆を殴る為の棒を持って潜んでますし その人だけの見えない地獄があるものです ガシマンをして怒られたら態度も棒もシュンとするところも 戻れない過去への執着を流山おおたかの森に置いて、私は清澄白河のこの家のベランダで一人、淹れたての熱くて苦いコーヒーを飲む。 人は移動の苦労を無くして楽をする為に自動車を開発したのに、道路を満たす其れ等を眺めながら走って汗を流すなんて倒錯的で面白い。 リビングで勉強する姉と見守る父。美しい宗教画のようで、私はそこに永遠に入れないと感じました。今でも「勝った」と思えないままです。 彼の人生に責任を持てない人だけが彼に優しくした やっぱり鮪は虎杖浜の定置網が一番だな! 早慶MARCHは全制覇した 同じ学歴になるんだからコスパが悪い人生だなと思った 彼女の綺麗な服や皮膚に、二度と取れない草と土の匂いがじわじわと染み付いてゆくのを、汚い水溜りの中に立って、眺めているんですよ。 お前は俺じゃ無くて俺の記号を愛していたよな 濾過される事無く浴びせられる本音 知らん人に飴ちゃんをくれるおばちゃんが 人生の空虚を私で埋めようとしたお母さんと 今朝の吐瀉物に含まれていたらしい酸やらアルカリやらが張り付いて 噴き出すマンホールの下水のような彼のLINEをブロックしたその日 予讃線の駅前の良いとこに古いビルが2棟有るのと 独立した君は急に土偶や仏像の愛好家を名乗ったりして 最近、バカにしていた「くるり」の「東京」ばかり聴いてしまいます。ひどい曲ですね。 情報商材というものを サイバーでインターンをやった 悪いけど高円寺に救いはないどころかその逆だよ(笑) 実のところ鞭打たれながら決められたコースを競わされる可哀想な馬だ 彼等を見下ろして溜飲を下げるのもまた私に他ならなかった

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    2026年10月23日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    中心人物「沼田」の話だが
    沼田以外の人からの視点で語られている

    1章と4章の繋がり、対比良かった

    文章は何か少し苦手

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    2026年10月07日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    いくつかお気に入りの作品と出会えた。
    気になる作家さんの本を今度読んでみようと思ってメモも取れたので、次の読書にもつながって幸せ。
    短編だから、ちょこちょこ読めて移動中に読むのに丁度よかったな。

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    2026年10月06日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    現代社会を上手く描いてるな〜と思ったが、銭湯の話はちょっとイマイチだった。朝井リョウの何者を彷彿とさせる感じ。

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    2026年10月04日
  • GOAT Summer 2026

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    初めて買ってみた。年齢のせいなのか、色付きの紙に印字された色付きの文字が少々読みづらく感じて悲しい。

    それでも破格のお値段で沢山の方の文章がさっと読めるのはありがたい一冊。

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    2026年09月21日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    ネタバレ

    一穂ミチ先生の「感情旅行」がよかった。いつもそうなんだけど、先生の描く小説に出てくる観光地は、行ってみたくなる。具体的な地名などが出てくるからなのかもしれないが、読んでて、行った気になってる。今回は出雲の玉造温泉。出雲大社では「二礼四拍手一礼」。一穂ミチ先生の小説には毎度豆知識がぎっしりで、そこも魅力の一つ。賢くなったような気がして気分が良い。
    肝心の内容だが、今回の私の中でのキーワードは、「通用してる」かどうか。なるほどな、こういう分類もあるんだ。少しどきりとした。当然、いつまでも「通用してる人間」でありたいと思うが、歳をとっていくに連れて、少しずつ不安になる。この小説内での「通用してる」は社会的信用を指していると思うけど、歳をとるに連れて、たとえば、機械操作がうまくいかず、もたついて、後ろで並んでる人やスタッフさんに迷惑かけるだとか、増えていくのかなぁ、少し先だけど、定年をむかえ、会社という組織から離れることで、それって「通用してる」人間から、少しずつ遠ざかることだよなぁとか。違う?
    徐々に「通用しない」人間になることを想像して、どきりと恐怖を覚えた。

    それはさておき、私が勝手に恐怖を覚えたことはおいておいて、千歳と華の関係は奇妙なものだけど、今は亡き、蒔生を介して、ずっと繋がっていくんだろうな、と。千歳は頑張って医師免許とってね。

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    2026年09月05日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    タイトルに期待しすぎた。特にこの話がめっちゃ良かった!とかはないけど、暇つぶしにちょうど良い一冊だった。

    売る

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    2026年10月05日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    あんまり分からないまま終わっていくが、文章は読みやすくて良い。
    若者はこんなに人のことを考えてるのかな?と思った。

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    2026年08月31日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    最近よく本を貸してくれる人がいてありがたいです。これも職場の人が貸してくれた本。
    うまくいかない恋の短編集でした。可もなく不可もなく、かな。ちょっと共感する部分もあったけど、そんなに心に響くものはなかったです。

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    2026年08月29日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    この頃(この小説に登場する人物の世代)って幸せが自分の外にあり、それを模索するよなあと。そしてあるアイテムを手に入れると人生が好転し、幸せになれる!と。そのアイテムが金であり、肩書、女(異性)、結婚、子供、物(タワマン)…とまあ信じてやまないわけだ。自分もそうだったよなあと、読みながらしみじみ思った次第。

    でもある程度、人生経験をした先輩には面白くもないかも。若い人向けかな。そんなわけで読み手を選ぶので星3つで。

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    2026年08月14日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    国内トップの私立大学文系の学生と卒業生の人たちにとつての、令和の時代の生きづらさの物語

    大学のサークルでも、職場でも、結婚相手でも、シェアハウスでも、人間関係はむずかいのですが、価値観の多様性とかで、更に複雑骨折して気持ち悪い。シロクマとか。外資の双子への感情とか。
    ひとはひと、自分は自分とは、なかなか割りきれないものなのでしょう。意外と空気を読んで行動している登場人物が少ない気がしました。

    第四話 吉原さんと沼田さん2 には、吉原さんが出て来ません。沼田さんにとって、第一話の世界で吉原さんから事業を手伝ってと言われたパラレルワールドなのでしょう。

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    2026年08月14日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    佐藤優氏が「現代のプロレタリア文学」と評していて購入。朝井リョウよりぶん殴られます。白金高輪のSEの彼女と麻布十番で飲み東京タワーまで散歩した過去を思い出し卒倒しそうになりました。
    資本主義社会で相対的に生きる、肥大しきった自意識を持て余したすべての方におすすめ。

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    2026年07月19日
  • GOAT Summer 2026

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    食というテーマは書き手にも書きやすくて、かつ読んでいても楽しくなる要素が大きかったんじゃないかなと思いました。
    普通に楽しい1冊でした。
    (たぶん愛とか悪とか美とかは書き手の裁量によるというか、処し方に激しく好みが出る概念だよねって思うので、読み手の好みに合致するとは限らず。かつ本来文筆業でない人には扱いしにくく…みたいな)

    気になっていた話題の『ファイア・ドーム』の特集もあって良かったです。
    ますます読みたくなりました。

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    2026年07月03日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    久しぶりに小説のアンソロジーが読みたくなって購入。

    一穂ミチさん、田中兆子さん、カツセマサヒコさんの短編が良かったけれど、あとは文章に深みを感じられずさーっと流してしまった。

    一穂ミチさんは短編が本当に上手で、限られた文字数の中で想像を膨らませさせるような文章が良かった。設定からしてもひねりがあって、やっぱり安定の一穂ミチさん。

    田中兆子さんの小説は初めて読んだけど、不機嫌で人をコントロールするタイプの女性の視点で描かれていてとても面白かった。どのように不機嫌な自分と言うものが出来上がるのか、不機嫌を撒き散らした後に回収できない自分のプライドの高さ、だけどそれを俯瞰的に見ている自分もいると言う苦しさ。なんだかとても深かった。

    カツセマサヒコさんは話題のエッセイを買ってまだ読んでいないのだけど、小説も読んでみたいと思っていたので、ちょうどよかった。友達がみんな結婚したり、恋人がいたりして、少しずつ友達関係が変わっていく中で、自分だけがシングルであると言う状況と向き合う男性のお話。シンプルな文章の中で、この先どうなるのかなあと好奇心をかき立てられる短編だった。

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    2026年07月03日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    スルスル読めた、みんな地元をバカにして東京に出てきたけど何が正解かわかってなさそうで、やりきれてない感じがした、共感できることが多かった

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    2026年06月20日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    令和の人生ゲームは『あがり』がない。
    マスを華麗に飛ばし、車には配偶者ピンも子供ピンも刺さず、そもそも車自体持たず、それでもゲームから『降りる』こともせずに、盤上をうろうろと彷徨い続ける。そんな途方もない自由と虚しさの感じられる話だった。

    ビジコンとか人『財』企業とかシェアハウスとか銭湯マーケティングとか、総じて『意識高い系』として括られるものの内情をふわっと感じることができて興味深かった。
    その上で、各話主人公の感じる焦燥や鬱屈は決して理解できないものではなく、世代や価値観が変わっても結局『本質は変わらない』んだなあと、作中人物の彼が聞いたら怒りそうなことを思ってしまった。

    名状しがたい心の澱や時代の空気感を言語化するのがとても上手く、文章も読みやすかったが、四話に至るまでの沼田さんに何があったのかはもう少し知りたかった。

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    2026年06月13日
  • GOAT Summer 2026

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    にんじんだったりお茶だったり、紙へのこだわりが面白い。ただ紙とインクが同系色で、色の差があまり無い場合だとちょっと見にくい。

    気に入った話
    ◎霞を食べる 市川紗央

    紹介で気になった本
    ◎ 妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず 榎田ユウリ


    「ファイア・ドーム」 辻村深月 
    冒頭の部分だけなのに不穏な空気がすごく出ていて、すでに心に重くのし掛かるものがある。これは分厚い上下巻を読み切るのは辛そうだと思ってしまった。

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    2026年06月08日