麻布競馬場のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
GOAT 食
2026.07.30
好きなYoutuberさんがGOATの愛バージョンを読んでいて、気になったので最新刊の食バージョンを買ってみた。
作家さんによって、食というテーマの切り取り方や着目点・描写の仕方が全く違うことに気づけた。私だったら、食というテーマを与えられてホラーに繋げる自信はない。食といったら高校時代にお母さんが早起きして毎日おいしくて彩りもステキなお弁当を作ってくれたこと、それが勉強と部活の支えになったことが1番に思い浮かぶ。食といっても人によってほんっっとうにいろんな角度で見ることができるということは、裏返せば同じ価値観や考えを人々が共鳴させるのは難しいということにもなるだろうと考えてしまった。
510円で分厚くてカラフルで可愛らしい表紙だったので満足。しかし作家さんで読みたい本が決まるのではなく、流行りの本や気になった本だけをちまちま読んでいる私には作家さん同士の対談にあまり惹かれなかったので、そこだけ気にすれば本を初めて読む人にもおすすめしたい!! -
Posted by ブクログ
前号より小説が特集のテーマに沿ったものが多い印象。エッセイでは角田光代のたこ焼き修行が面白かった。あとは腐れチーズ探しの旅とかチャーハンを箸で食べる話とか。
小説は途中で読むのやめたやつはなかったけどめちゃくちゃ面白い!ってなったやつは少なかったかも。前号のレンジが40〜100点とするなら今号のレンジは60〜90点ぐらい。
◎=めちゃくちゃ面白かった。長編も読みたい
◯=面白かった
△=頑張って読み切ったけど合わなかった/面白くなかった
以下ネタバレあり
△宮島未奈/ようこ蘇!平安部
成瀬はあまり好きになれなかったから挫折するかと思ったけどなんとか読み切れた。もとの作品読んでないとキャラの相関関係がちょっと分かりにくいかも。どう終わらせるんだろうと思って読んでたけどオチがない!やっぱりこの人の作品は合わないかも…。
◎市川沙央/霞を食べる
書き出しから引き込まれた。
ちょっとしたきっかけで引きこもりになった妹に頼まれ、仙人に霞の食べ方を教わりに行く話。なんだこのあらすじは…。
最後はまさかの展開で俺が読みたかったのはこういうのだよ!と机をドンドンしてしまうレベル。
「クソみたいなアウトプットって、つまりクソじゃん。」にワロタ。
◯麻布競馬場/お魚焼けたよ
友達の結婚式からの小さな幸せが毎日あふれてる序盤から急展開。
スペックでしかパートナーを測れない男女が結婚して都合の悪いところは魚の小骨のように多少痛くても飲み込んで受け入れるところが苦味があってよい。
◯前川知大/「ゆんちゃん、お弁当」
3年前に死んだ祖母がお弁当を届けにくる話。お弁当を受け取ったら帰っていくお祖母ちゃんがかわいい。でも受け取るまで消えないところもどんな仕事も淡々とこなすプロフェッショナルに見えてしまう。どこにいても持ってくるしお弁当は実際に食べられるし劣化しないしおいしいという謎設定。ホラーでもハートウォーミングでもない不思議な塩梅で独特な読後感があった。
△尾崎世界観/流血酒場ABOAB
怪我をしたレスラーが働く酒場。
設定は面白かったけど個人的にはえ、これで終わり?というところで終わってしまったからいまいちかな。あんまり文章が頭に入ってこなかったから波長が合わないのかも。
◯小田雅久仁/GULA
何でも食べるAIの話。
ムカつく上司を食わせてみたら世界からいなくなってて代わりの人になっていた。でもムカつく上司の記憶も新しい上司の記憶もある。人を消してしまったという罪悪感とそうしないと襲ってくる空腹感の間で苛まれる描写が良かった。
死刑囚に目をつけたのも良かったね。デスノートのLみたいだ…。でもオチはまあそれしかないよねみたい終わり方だった。予想外のオチなら◎だった。
名前の読み方調べたら『禍』の人だった…。なるほどね…。
◯佐久間由衣/かた焼きそばを捨てる時
かた焼きそばにまつわる思い出を抱えながらゴミ捨て場のゴミを観察する主婦の話。短いながらも起承転結がはっきりあって(当たり前)タイトルの回収も見事。スキンヘッド先輩に会いたくなる…。
◯山口未桜/弁当狂騒曲
相変わらず警察コンビは役立たずなのが新鮮。でも書いてる人が医者だからリリカが主人公なのねと納得。金払わない限り診察しないとかブラックジャックみたいだな。でもなんだかんだでいい人ではあるけど医療はあって当たり前のものじゃないというドライな考え方は医者っぽいかも。ミステリ風味ではあるけど誰も死なないのが良かった。
◯芦沢央/ハザードランプ
割と平和な話だなと思って読んでたら最後の方で芦沢央全開の展開になってニッコリ。終わりに向かうにつれ、謎が解き明かされるミステリ的な楽しみ方ができた。
◎上條一輝/ゴースト・イン・チェーン
牛丼チェーン店に出てくる幽霊騒ぎに対処する広報部社員の話。食とホラーがうまい具合に融合されてて引き込む力が強かった。最後はどんでん返しがきて熱かった。ほかの人がどうなったのか分からないのもホラーっぽくてよい。
◎真下みこと/私のヒーロー
なんやかんやあって教室にいけなくなった女の子の話。
クラスで先生がいじめられて泣いているのになにもできないあやか。加害もしてないけ度助けてもないから同罪なのかなまたいな葛藤が良かった。
クラスの奴らにごちゃごちゃ言われてもだから何?と言い返せる強さがうらやましい。
◯方丈貴恵/パフェ・イン・パラレル
ミステリ大好き座敷童が事件を解決する話。自分の心が耐えられないからすべてをぶち壊してしまうことってあるよなあと思いながら読んだ。森と岩城の気持ちがどっちも分かるからなんかいい方法なかったのかなと考えてしまった。津々木は癒やし。
△青柳碧人/猫が大腸に棲みついた日
猫が大腸に?スゴイ設定だなと引き込まれかけた。パラレルワールドから謎のヤギ男が登場し、児童誘拐を解決するというとんでも話だった。食事のシーンはあったしオチにも絡んでいたけどあんまり食がテーマになっているように思えなかったし、結局何が言いたいのか分からなかった。
◎中西智佐乃/食い扶持
女性ならではの結婚、妊娠に対する友人への嫉妬の心理描写が鮮やか。年を取るにつれて変わっていく友人関係の解像度も高くてコレコレコレとなってしまった。やっぱり人間のドロドロした感情を読むのは最高。
△三木三奈/熊手
場面の転換が急で分かりにくい。
ゆえに読みにくい。短編小説でこの転換は必要があったのか?と思ってしまった。最後どうするつもりなのかだけ知りたくて読んだけど途中でやめててもおかしくなかった。
◯山内マリコ/お茶屋の娘
跡継ぎの婿がなかなか見つからない話かと思ったら想像の斜め上を行く展開で現代を感じた。これだね他の冊子になっているのは茶殻を使った紙だからだとかなんとか。嗅いでみるとうっすらお茶の匂いがする…。これは電子書籍じゃ再現できんなあ…。
◎村雲菜月/おいしい洗礼
まさに食がテーマの小説。自分の母親の料理が下手だからと友達の家でご飯を食べる話。自分の家と他人の家を比べて文句を言ってしまう子どもの時あるあるが残酷に迫ってくる。そして本音を言ってしまってもう後には引けない感じの描写とかが見事。 -
Posted by ブクログ
《30代の恋愛は、人生と地続きだ》
とびきり不幸でもないけれど、完璧な幸せでもない。そんな「30代」を切り取った、人気作家さんたちによる「うまくいかない恋」がテーマのアンソロジーということで…
これはきっと30代は読みたくなるヤツ!
まだ一応30代の私もまんまと気になって手に取ったσ(´˘` )
♥「感情旅行」一穂ミチさん
葬儀って悲しみの場であると同時に、残された人の縁を繋ぎ直す場でもあるよな、と自分自身の経験も踏まえて改めて感じた。
過去の記憶、懐かしさ、言えなかった気持ちー…旅を通じて、心もあの頃へ。
そして、きっと旅をする前とは少し違う気持ちでいつもの日常に戻っていく。
あぁ、余韻が…( ˊ꒳ˋ ) ᐝ
17日発売の新刊も楽しみ♡
「独身の女王」麻布競馬場さん
他人の物差しではなく、自分の心に従って生きる勇気をくれる作品。
どう生きていくのか、決めるのは自分だ。
これは独身の時に読みたかったな(꧞ 'ᢦ' )
「オレンジシャドウの憂鬱」砂村かいりさん
女ってヤツは…!と頭を抱えたくなった(ノд-。)
そして「自分への扉」がいつまでも自分のために開かれているとは限らないっていうのがホントその通りで…過去の自分と重なってかなりグサッときた=(´□`)⇒グサッ
世界は自分中心に回っていないってことを少しずつ受け入れることが、大人になるってことなのかもしれない。
「さみしがりやの恐竜たち」こざわたまこさん
ワードセンスが結構好き。
序盤はほぅ( ´͈ ᵕ `͈ )♡となり、中盤は「奥平ー!ヽ(ꐦ`Д´)ノ」となり、終盤は絶句…!ᔪ(°ᐤ°)ᔭ短編なのになかなか感情が忙しかった。
さみしさを完全に飼い慣らすことはきっといくつになってもできないと思うけれど、さみしさとうまく付き合えるようになることが、結局は自分を好きになるということなのかな、と思った。
「不機嫌依存症」田中兆子さん
昔働いていた会社で「不機嫌ハラスメント」な人たち、いた!ᔪ(°ᐤ°)ᔭ機嫌悪い時は何を言われるか分かったもんじゃないので、恐怖で身が縮むような思いをしていたなぁ…( ´-`)
「その不機嫌、一刻も早くやめて???」って思いながら読んでいたら、そういう一文が出てきて笑ったꉂꉂ(ˊᗜˋ*)
自分の感情を自分で引き受けることって大事。
そのためにはまず自分で自分を大切にしないとね。
♥「出会い」朝比奈あすかさん
こちら、すごく大人の恋らしい。
相手に出会ったことで自分の人生が豊かになった、という感じが。
結果は別として、人生に必要な出会いだったんだろうな。
静かだけど、人生にちゃんと跡が残る恋。
「振りかぶって、さよなら」千加野あいさん
ここまで読んできた中で一番共感度高い主人公だった…!
一歩踏み出せない気持ちも、親を反面教師にして生きているのも分かりみが深い( ゚ー゚)ウ ( 。_。)ン
平くん、追いかけてくれるといいね…!
「となりの独り」カツセマサヒコさん
30代の恋愛についてのハルさんの発言、周囲の変化が、自分の孤独を浮かび上がらせるっていうのが分かりみが深い…!
30代の恋愛って若い頃とは違ってやっぱり生活とは切り離せないし、同じ人生のステージにいる人と友達になりたいっていうのも頷ける。
それにしても…
男の人の思考ってホントにこんな感じ???
(一括りはできないのでしょうが…)
これは是非男の人の感想が聞きたいわ( ᴗ ̫ ᴗ )笑 -
Posted by ブクログ
定期購読を始めた小学館の文芸誌『GOAT』も、今回で第4号になるのだそう。今号のテーマは「食」。
まずは知っている作家さんから読み始める。それから知らない人だけれど、タイトルや冒頭の書き出しが気になった作品にも目を向けてみる。そんな小説やエッセイを読んでいくうちに、いろいろな食材や料理が次々と登場してお腹も空いてきた。
カラフルな色のページは、食材を使った紙を採用しているんだとか。付録にはゴート君のほか、おにぎり、卵焼き、お箸などの切り抜きの栞があるのも楽しい。
巻末には辻村深月さんの新刊『ファイア・ドーム』冒頭部分の抄録が掲載されていて、同作に対する興味が一気に高まった。紙か電子で読んでみようかな。
本誌の表紙には錚々たる作家さんたちのビッグネームが並ぶのだが、500ページに迫る紙面には広告が無いことにも気付く。しかも定価は(ゴートで)510円。あれ、これってどうやって採算をとっているの?と疑問に思ってしまった。
ネット記事に掲載されていた本誌編集長さんのコメントによると「採算を取る考えではやっていない。単体で赤字でも累計30万部以上売れる⇒書きたいという魅力的な作家が集まる⇒魅力的な作品が生まれるという流れ。ここから書籍を出して、映像化していく中で収支を立てていくという考え方でやっている」とのこと。
ははぁ、なるほどね…と納得すると同時に、自分もその戦略にしっかり乗せられているんだなとも思うのでした。 -
Posted by ブクログ
もう どれもこれも 痛すぎる。
痛いところ順番に押してくるアンソロジー。
圧倒的安定感 我らが一穂ミチ「感傷旅行」
そんな女子コミュニティ内部を覗かないで、
麻布競馬場「独身の女王」
カクヨム発 令和のOLも辛いわね、泣けそうだったわ、砂村かいり「オレンジシャドウの憂鬱」
他者を食いつぶす寂しがりやはいかんね、
こざわたまこ「さみしがりやの恐竜たち」
昔は 仏の顔も三度までなんて言葉がありました、間に合うと良いね、田中兆子「不機嫌依存症」
出会いは恋愛だけでなし 仕事も良いよ
朝比奈あすか「出会い」
そうそう 正しい判断ですね、
千加野あい「振りかぶって、さよなら」
そうそう 男子だって辛いよね 結婚出産と友達関係 カツセマサヒコ「となりの独り」
ほぼ「CLASSY.ONLINE」から
不機嫌依存症は 小説宝石
どの小説の女子も辛いけど哀しいけど
泣かないし いろんな次のステップへと
『CLASSY』って 美容院でしか見たことないけど
確かに前向き女子って感じかも