麻布競馬場のレビュー一覧

  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    東京に住む私の、誰にも理解されない孤独を集めた短編集。というか、どれだけ恵まれているように見えたってめちゃくちゃになることあるんだぞ、みたいな。でもみんなが身近に感じるんだろうなあ。

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    2025年06月03日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    読後は、若い頃に悩んだり考えたりしたあの時の黒い感情が頭の中にドロドロと溢れ出てきた。
    それはきっと、自分自身も上京してきた身として、共感するところがあったからかもしれない…。
    (ただし、30年前だけどネ…)
    劣等感は常にあったし、自分の境遇を不幸に感じたり、もがいていたなぁ。
    SNSの発達したこの時代の若者は、他人のキラキラした様子をみるにつけ、特に強く感じるのでしょうか。

    富めるものはさらに富み、そうでないものはどんなに頑張ってもそれ以上にはいけない、ってことを哀しいかな、東京にきて学びました…。

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    2025年05月30日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    僕がこの本を前情報も無く読んだきっかけは
    タイトルから予想して、今はまだ東京タワーの見えない部屋に住んでいるが、最終的には成り上がって立派なタワマンに住めるハッピーエンドかと思っていて、そんなスカッとしたエピソードを読みたかったからだった。
    違った。
    東京タワー、...むしろタワーとか関係なく東京そのものに執着し、挫折して皮肉って。
    かといって、話に出てくるそれぞれの主人公は自身の出身地や実家にも劣等感を抱き育っている。
    この人たちの本当の居場所はどこにあるのか。
    読んでいる自分にも当てはまる感情もあるだろう。
    夢を見れば見るほど現実で他人と見比べて自分を惨めに見えてしまって何もやる気も出なく

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    2025年05月20日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    先に読んでいた『令和元年の人生ゲーム』と同じく現代の若者たちが主人公で、彼ら彼女らがいわゆる「社会」というか「東京」という得体のしれない篩にかけられて脱落していく様をシニカルに描いた作品集。
    前作同様、登場人物たちの意識が現代の若者たちのそれとどのくらい重なっているのか、自分にはなかなか判断が難しいけど、小説としてはどれもシンプルなストーリーでメッセージ性が強く出ており、『令和元年』より刺さる部分が多かった本作のほうが個人的には好み。
    やや気になったのは、中盤あたりまで似たような展開が何度も出てくる点で、
     学生時代はそこそこデキる子→社会人になって挫折→会社を退職
    のパターンの連発はさすがに

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    2025年02月24日
  • #ハッシュタグストーリー

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    ファインダー越しの私の世界 良かった
    このままこの人の中に溶けちゃいたいって思うくらい大好きだった人と過ごした時間は、
    たとえ別れてしまって今はもうどこで何をしてるか分からなくても、いつまでもこうして温かい気持ちにさせてくれて自分を励ましてくれるかけがえのない大切な宝物になる。。

    あの頃の自分が今の自分をなんとか生かしている。

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    2024年11月04日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    例えば、大企業に入るのが成功者、バリバリ働いてとにかく成長していくのがかっこいいとか、大多数に承認される、憧れられる像にも流行があって、それを絶妙に描写しているなと思った。

    成功像は自身の内面からではなく世間から植え付けられたものだから、それを目指すことにはどこか薄っぺらさがある。その薄っぺらさの表現が見事で、読んでいて自身にも当てはまる部分があるなとじわじわダメージが来た。

    ある意味時代の被害者である青年たちに自分を少し重ね合わせつつ、報われてほしいと思った。
    ☆3.0

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    2025年12月14日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    Z世代の「何かやりたいけど、みつからない」「いずれ起業したい!と考えている」世代には、面白い話と感じるのでしょうか‥。
    人生も残り半分近い世代が読むと、沼田の言う
    「僕みたいに、下らない人生ゲームから降りてしまって、コースの外でのんびり猫でも撫でてるほうが幸せですよ」が身に染みます。

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    2025年11月13日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    Twitterで話題になった短編を纏めたものらしい。
    人の嫉妬や欲望がわかりやすく描かれてて、
    共感したく無いけど、共感してしまう。

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    2025年10月19日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    Twitterで話題になったショートストーリー集。誰もが一つでも身に覚えのある、感じたことのあるエピソードだらけで、そのどれもが吐き気がするほどリアルで、どこまでも悲哀に満ちてて、心情剥き出しになっててやるせなくなった。と同時にどこか軽くなった気もした。「大阪へ」と「大阪から」のバックトゥバックストーリーが良かった。

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    2025年10月19日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    Z世代の取扱説明書というが、この国においてはるか昔からどの世代においてもZの気質は脈々と受け継がれている気がする。かく言う私はドラゴンボールZ世代であり、本書に出てくる登場人物も悟空とその他キャラとも共通してる部分が多いように思うのはZの意思を継いでいる証拠なんだろうか。

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    2025年10月19日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    Twitterにいる、ある程度同じような育ち方をしたロスジェネ世代よりちょい下の人たちの物語。まあ、ロスジェネ世代の私としても共感できる気持ちはわからなくもない。こういう育ち方をして葛藤を抱える感じはわかる。でもSNSと同じで共感してるのは読んでる時だけ、読み終われば全く内容を思い出せない感じでした。なんでだろうね。

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    2025年10月12日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    早慶ではないけど私もいわゆるエリートコースの人生なので読んでいて嫌な気持ちにはなる。でもなんだかんだ登場人物みんな成功者じゃないかと思う。大体みんな経済的に豊かだし。ただ自分の捉え方がマイナスなだけに見える

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    2025年10月12日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    2章までは現代の若者像に共感したが第3章の途中からの展開が誇張しすぎ感があったように思った。そして第4章の急展開になかなかついていけず。沼田が結局は主人公なのか?

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    2025年09月23日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    東京は90%の諦め、10%の成功で構成されてるのかな。若者溢れる東京、テレビが語るきれいな東京というのはたいていがまやかしであり、虚像であると。マッチングアプリはもう立派な一つの文化になってるんだな。ただその世界というのもかなり混沌としている模様。こういう東京のいろんな街にスポットが当たっているときの、解像度が高く、その分その作品を楽しめるのって、東京に住んでいる人の特権だよな。
    来年から東京と神奈川の境に住む予定だけど、東京を腐すのか、関西に戻りたくなるのか、意外と居心地がいいのか、どう感じるか楽しみ。

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    2025年09月15日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    何者かになろうとして、周りの意見を求めそれに応えるだけで自分自身をもたず時に周囲を切り捨てる者。変われない自分を棚に上げて被害者ヅラをして現実から目を背けるもの。誰の中にも潜む危うさを暴き出すようでチリチリした痛みと共に読み進めた…

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    2025年09月14日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    なんかずーっとわかるようなよくわからないような感じで最終的にもよくわからなかった。けど読みやすかった…( ´-` )

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    2025年09月14日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    沼田くんを軸にした平成の終わりから令和の初めにかけての話。
    4つの年代で登場人物(語り手)もガラリと変わるが、沼田くんだけずっと登場し続ける。

    パーソンズ編あたりまでは、"なるほどな、確かに人生ゲームだな"とか思っていたけど、令和になった学生寮編のシロクマでこんな学生いる?って興味が薄れたので★3。

    4つの年代のそれぞれの登場人物がどうなったのか後日譚が気になる。

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    2025年09月02日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    表紙からイメージした内容とちょいと違った。
    冒頭、オッさんとしてはやや鼻につく感じだったが、読み進めていくとそんな感じはなくなり、別の作品も読んでみよっかなぁと思えた。いま住んでいる家近くの駅名も出てきて親近感。
    第二話が良かったかな。

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    2025年08月23日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    ネタバレ

    圧倒的に成長するっていうフレーズが縁遠すぎて面白かった。 一番最初に出てくるくらい。 ずっとどこかに沼田さんがいて、それを色々なそのときどきで関わった人の視点で追っていく感じ。読者だけが全部を見てなんとなく把握している。ただ、どうして壊れてしまったのかはよくわからない。

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    2025年08月14日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    全体を読んで感じたこと。
    友達がいない、愛されない、慕われない、コミュ症、根暗、自己肯定感の異常な低さ。
    そういった負の感情が生み出す妬みや僻み。
    そんな自分に嫌気がさして、だから自分にも周囲にも分かりやすい学歴、職歴をラベリングして、比較して、自分が上だとランク付けすることで自分を守る。
    でも、根っこでそれが虚しく価値のないことだと知っている。だから、苦しい。
    コミュ力と図太さ。それが人間、学歴より家柄より何より、最強スキルなんだと思い知る。

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    2025年08月12日