麻布競馬場のレビュー一覧

  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    登場人物は皆、屈折しているように見える。心を捻じ曲げたのは、他人と比較する考え方、劣等感ではないか。比較して、努力して、周りから見れば成功した学歴やキャリアを手に入れても、当人からすれば、より高い位置にいる人たちがみえて、永遠に安心できる立ち位置には到達できない。そういう意味で、成功の象徴たる「東京タワー」は永遠に見えないのかもしれない。

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    2025年07月02日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    東京に住む私の、誰にも理解されない孤独を集めた短編集。というか、どれだけ恵まれているように見えたってめちゃくちゃになることあるんだぞ、みたいな。でもみんなが身近に感じるんだろうなあ。

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    2025年06月03日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    読後は、若い頃に悩んだり考えたりしたあの時の黒い感情が頭の中にドロドロと溢れ出てきた。
    それはきっと、自分自身も上京してきた身として、共感するところがあったからかもしれない…。
    (ただし、30年前だけどネ…)
    劣等感は常にあったし、自分の境遇を不幸に感じたり、もがいていたなぁ。
    SNSの発達したこの時代の若者は、他人のキラキラした様子をみるにつけ、特に強く感じるのでしょうか。

    富めるものはさらに富み、そうでないものはどんなに頑張ってもそれ以上にはいけない、ってことを哀しいかな、東京にきて学びました…。

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    2025年05月30日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    僕がこの本を前情報も無く読んだきっかけは
    タイトルから予想して、今はまだ東京タワーの見えない部屋に住んでいるが、最終的には成り上がって立派なタワマンに住めるハッピーエンドかと思っていて、そんなスカッとしたエピソードを読みたかったからだった。
    違った。
    東京タワー、...むしろタワーとか関係なく東京そのものに執着し、挫折して皮肉って。
    かといって、話に出てくるそれぞれの主人公は自身の出身地や実家にも劣等感を抱き育っている。
    この人たちの本当の居場所はどこにあるのか。
    読んでいる自分にも当てはまる感情もあるだろう。
    夢を見れば見るほど現実で他人と見比べて自分を惨めに見えてしまって何もやる気も出なく

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    2025年05月20日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    自分の好みで申し訳ないが、最後が嫌ぁな感じで終わったのが良かったので「さみしがりやの恐竜たち」が好きでした。
    ほの悲しい感じに終わるものもあれば、しょうがないね?って思うものもあったり、頑張れ!って思えるものもあったり、30代かは分からないけど、もちろん共感したりしなかったり、色んな恋愛模様を読めました。
    恋愛ものはあまり読みませんが、今回は表紙の絵が凄く好みだったから買いました!

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    2026年02月21日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    短編四篇それぞれ語り手が異なっているが、一貫して同じ沼田という男が現れる面白い語り口。沼田に何があったのかはちょっと知りたかった。
    平成世代の自分の時も意識が高い学生はいたし、正しいことをしたい自己満な人いたし、それらの人を冷めた目で見る何もしない奴もいたので、あまり「Z世代」というものの特徴が際立っているようにも思わなかったけど、人間みんなどこかで似たもの同士なのかもしれない。

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    2026年02月18日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    圧倒的成長!圧倒的バリュー!
    キラキラの中で生きてる人達も大変だなと思った。
    正しい事をしていないと不安になる、は分からんでもないけど"シロクマは正しい"はカルトっぽい不気味さを感じた。

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    2026年01月20日
  • #ハッシュタグストーリー

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    全体的にはあまり面白くはなかったです。
    もう少しSNSと関係あるのかなと思ったらそこまで関係なかったので、このタイトルは少し無理があるかなと思いました。
    ただ、短編なのでこれを機に様々な著者様の作品が読めるのは嬉しく思いました。

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    2026年01月20日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    ネタバレ

    意識高い系(って言葉自体がもう古いのかも?これだから出来る連中の流行り言葉はキライ)の若者たちが、意識高い系の大学生活と就活と会社員生活と副業をやって、意識の高さに四苦八苦する短編集。

    沼田って登場人物が全ての短編に登場して、マイペースを貫いているんだけど、通して読めばニヒルにも見える彼の行動の奥底には若いころの屈折が歪んだ傷口としてずっと心にあるのが分かってしまう。

    プライドとか意識とかをしっかり持っているヤツは、そこに古傷があると、結構長引かせるよなぁ。
    あと、大なり小なりイキッた時はそこから反動で沈んでいく。藤原道長から連綿とずっと続く法則である。

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    2026年01月18日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    麻布競馬場による小説で、「Z世代」と呼ばれる現代の若者たちのリアルな価値観や生き方(「意識高い系」の承認欲求、将来への漠然とした不安、SNSでのコミュニケーション、就職活動の悩みなど)を、伝統的な「人生ゲーム」のメタファーを使いながら描いた作品です。明確なゴールやお金儲けではなく、フォロワー獲得や自己肯定感を求める現代の「人生」の様相を、皮肉とユーモアを交えて描く「タワマン文学」として話題を呼びました。

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    2026年01月14日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    ガチャガチャした表紙から、万城目学のようなコミカルなストーリーを想像していたが、全く違った。
    特定の人物を第三者として見つめながら時代が推移していく。現状の若者の思い描く姿は、意外と50近くから見ても、「確かに若いころはそう思うよな」と思ったりもした。
    しかし、キーになっている「沼田」が良く理解できず(特に最終章における大きな性格変化の背景など)、面白くはあったが不完全燃焼な感触も否めない。
    読み終わって、「競馬全然関係ないじゃないか!」と不思議に思い、ようやく「麻布競馬場」が作者名だと気付いた。

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    2026年01月05日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    もともとTwitterで見ていた 嫌いじゃないしわかる〜!ってなる部分もあるけどそれにしても性格悪くて笑っちゃった
    主人公たちは人を見下しすぎだし、作品全体として都会で成功、充実しているように見える人たちは実際には不幸なんだというルサンチマン?が漂っている、これぞタワマン文学

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    2026年01月02日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    思わず一気読み。いつの間にか沼田の人生から目を離せなくなっていた。もっと沼田のことを知りたい…という周りの気持ちが分かったような、でもそんな沼田の心に残り続けるヨシハラとの繋がりが気になった
    正しさとは、決断とは、必死になることとは、それぞれの物語で対極的に描かれる登場人物に色々な自分を重ねてしまう

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    2026年02月17日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    変化が激しく先行き不透明な「令和」の時代において、私たちZ世代が真にプレイすべき「人生ゲーム」とは何なのか?

    進学、就職、結婚、出産、昇進…。人生には節目というマスが多数ありますが、「何もしたくないけれど、誰かより少しだけ勝っていたい」と判断基準を外に求めて進んでしまうと、空虚なゲームとなるかもしれません。

    時には失敗や挫折を味わいますが、自分なりの考えや言葉を持って前に進みたいものですね。

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    2025年12月26日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    若い時の感受性のままに突き抜けて走り続ける事ができない、悟った人達の物語だなぁと思いました。高学歴の人達が敷かれたレール以外の世間を知らずに、キラキラとした世界に憧れれて、フワフワとした状態で学生→社会人と人生を歩んで行く話でした。

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    2025年12月24日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    例えば、大企業に入るのが成功者、バリバリ働いてとにかく成長していくのがかっこいいとか、大多数に承認される、憧れられる像にも流行があって、それを絶妙に描写しているなと思った。

    成功像は自身の内面からではなく世間から植え付けられたものだから、それを目指すことにはどこか薄っぺらさがある。その薄っぺらさの表現が見事で、読んでいて自身にも当てはまる部分があるなとじわじわダメージが来た。

    ある意味時代の被害者である青年たちに自分を少し重ね合わせつつ、報われてほしいと思った。
    ☆3.0

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    2025年12月14日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    Z世代の「何かやりたいけど、みつからない」「いずれ起業したい!と考えている」世代には、面白い話と感じるのでしょうか‥。
    人生も残り半分近い世代が読むと、沼田の言う
    「僕みたいに、下らない人生ゲームから降りてしまって、コースの外でのんびり猫でも撫でてるほうが幸せですよ」が身に染みます。

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    2025年11月13日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    Twitterで話題になった短編を纏めたものらしい。
    人の嫉妬や欲望がわかりやすく描かれてて、
    共感したく無いけど、共感してしまう。

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    2025年10月19日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    Twitterで話題になったショートストーリー集。誰もが一つでも身に覚えのある、感じたことのあるエピソードだらけで、そのどれもが吐き気がするほどリアルで、どこまでも悲哀に満ちてて、心情剥き出しになっててやるせなくなった。と同時にどこか軽くなった気もした。「大阪へ」と「大阪から」のバックトゥバックストーリーが良かった。

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    2025年10月19日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    Z世代の取扱説明書というが、この国においてはるか昔からどの世代においてもZの気質は脈々と受け継がれている気がする。かく言う私はドラゴンボールZ世代であり、本書に出てくる登場人物も悟空とその他キャラとも共通してる部分が多いように思うのはZの意思を継いでいる証拠なんだろうか。

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    2025年10月19日