麻布競馬場のレビュー一覧

  • 令和元年の人生ゲーム

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    大人になってからでも楽しめるし、今から大人になる人でも楽しめるのでは。自分を客観視する視点をもてるようになるかも。
    一度きりしかない人生を目一杯楽しむための気づきもらえた気がします

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    2025年10月22日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    全話通しておもしろかったです!
    2話3話のひょうひょうとした沼田さんから、4話の笑顔はりつき沼田さんへの変貌。3.5話が読みたくてたまらない〜!
    そして沼田さんの吉原への愛が切ない…
    吉原の代替の寛人さん。沼田さんを裏切らないでほしいな。


    以下、3話で印象的だったところ。

    世の中には、誰かを置いて去っていった側と、置いていかれた側があって、多くの場合、僕たちは人生の時々によってその両方を、加害者と被害者を兼ねることになる。
    人生とは、次々と出くわす交差点をすり抜けて誰かを置き去りにしながら走ってゆく行為の連続なのかもしれない。

    恋愛友情職場学校男女問わず、ほんとその通り!と思いました

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    2025年10月02日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    ネタバレ

    麻布競馬場の本は、まだ2作だけどとにかく性格が悪い。そしてこの『令和元年の人生ゲーム』も、好んでいる人の性格がもれなく悪いことが証明されてしまうという厄介な本。「合わなかったな……」という人は、心が汚れていないということなのでどうかそのままでいて欲しい。

    「うわっ、このセリフ……」「うわっ、こういう奴……」いるわー!いたわー!嫌いだわー!と、とにかく悪口で盛り上がってしまう。

    特に第1話のインパクトが強くて、やっぱり吉原が……うん、ごめん、嫌い。別に悪いことしてるわけじゃないんだけど、なんかこう……エルメスの15万のブレスレットをたかがサークルに着けてくるとかさ……親の金で武蔵小杉のタワマ

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    2025年10月01日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    割と裕福な家庭で育ち、高学歴で、上昇志向の強い、今の若者達の、リアルがここにある!

    日本という国が、これからの成長を見込めないという事実を知りながら、これからの時代を生きていかねばならない若者達。
    何を目標にして生きていけば良いのか、明確な答えは、熟年の大人たちは教えてくれない。

    その答えを必死に探している若者達。熱心な教育を受け、日々、お稽古や勉強で忙しい毎日を送ってきた若者ほど、社会人になってこれからどのように過ごして行けばよいか悩むのだろう。

    そんな中、達観し、のんびり気楽に過ごしていこうじゃないかと、半ば人生を下りてしまった沼田。
    その対比が面白い。

    ずっと続いてきた受験戦争は

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    2025年09月21日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    面白い、大学生ってこんなに他人を分析してるんだーと他者に対しての評価についての小説だなと私は思った。

    考えすぎかと思うくらいの、1つの行動に対する評価を主人公(先月読みました、名前忘れました、、、)の目線から辛辣に書き連ねていて笑った。やっぱ考え過ぎじゃない?

    「こんな不真面目なやつについていくな」
    の台詞は、「自分の頭で考えないやつは馬鹿だ」に言い換えが可能だと思った。人の意見を真似することに抵抗がない、むしろそれがコミュニケーションだと思っている節があるやつのことかなぁ。。。

    自分を省みる必要があるなとも感じ。。

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    2025年09月14日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    苦しくなる本だった。
    自分も誰かに必要とされたい願望はずっとある
    喜びも苦しみもあるけれどもこれからもそうだと思う。誰かを意識して物事を決めるのは、少し抑えよう。
    まれに、この人は私に必要とせれたいし、期待に応えたいんだな と思いが伝わって来ることがある。
    置いてかないように、こちらもその思いに期待し過ぎないようにしている。

    人の目を気にしながらも良くも、稚拙な感想をここに記入している。

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    2025年08月31日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    人はいつ、「自分はもう何者にもなれない」と気づくのだろう。この本の主人公たちは、まるでかつての自分のようで、読んでいて少し恥ずかしかった。

    「朝活」「成功者の思考」「年収1億」──そんな自己啓発本を読み漁り、マーカーを引いて満足していた自分。
    YouTubeの履歴は「成功者の習慣」「日本はオワコン、海外へ」。でも、本当の成功者は、きっとそんな動画すら見ていない。

    35歳になった今、私は気づく。
    私もまた、何者にもなれなかった。

    私の部屋からも東京タワーは、永遠に見えない。
    でも、見えなくてもいい。そんな人生も、悪くない。
    この部屋から見える景色を、大切にしていこう。

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    2025年08月09日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    何者にかなると確信している何者にもなれないだろう人たちの物語。
    文体などはとても平易で読みやすいですが、人の生き方を刺す内容なので内容的に受容できない人、理解もできない人(のほうがいい人生ですけど)が結構いると思いますが、氷河期世代で仕事を得るだけでもしんどいのにただ働いてるだけなんて役立たずなのだとまでプレッシャーを受けてきた私は、世代的にはZ世代を描いたものであろうと思いつつも刺さるところが多々ありました。
    自己顕示欲をこじらせ「圧倒的成長」に躍起になる意識高い系を引いた立場から嘲笑う沼田が、章が変わるごとに遂げていく変遷がまた皮肉に満ちていて、この社会で目指すべきものとは何なのだろう、と

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    2025年08月03日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    昔から気になっていた本の文庫本があったので買ってみた。解説にもあるように、固有名詞を形容詞的に使うことでリアリティのある文章が描けることに驚いた。「慶應」「商社」と聞けばどことなく華やかな、エリートな、といった属性を持つし、「JRの終着駅」「コンビナートが立ち並ぶ沿岸部」と聞けば田舎なのかなといった印象を受ける。
    こういった固有名詞が持つ固有の属性を最大限に引き出した書き方で臨場感もあり面白かった。
    東京で生まれ育ちながらも、SNSの浸透によって本来面前で見ることの無いエリートの姿が見えるようになり、その比較で押しつぶされそうになる自分の脆い感情がズキズキと蝕まれる小説でもあった。
    小説として

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    2025年07月29日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    東京の暮らしのドロドロした部分を感じられて、とても面白かった。
    東京という街はキラキラして見えるが、必ずしも成功者だけがいるわけではなくて、たくさんの失敗者たちの屍の上にあるのだと感じさせられた。

    人にマウンティングを取ることでしか自尊心を保ちつづけることができない人たちが住んでいるのが東京であり、これがタワマン文学たる所以なのだと思った。

    各短編の主人公たちのように地方の人間ほど都会に夢を見て、夢破れて去っていくのだと思った。

    『大阪へ』『大阪から』という短編が好きだった。

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    2025年07月30日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    ずっと気になっていた麻布競馬場さんの本をようやく読めました。
    Z世代の社会人にフォーカスした小説ではありますが、同じ時代を生きる自分にとっても色々と考えさせられる一冊でした。
    何が正しいかも分からない・誰も答えをくれない・他の人に構えるほど余裕がない世の中に生きることの難しさを煮詰めたものが、軽快なタッチで描かれることで、より胸にくる内容になっていました。
    これを読んで「よし、明日からこうしよう」と前を向くのも気が引ける意地の悪い内容ですが、その意地の悪さを避けてきたが故の今なのでは?と思えもする内容なので、しばらく悶々としようと思います。

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    2025年07月27日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    各編、1人の人間の人生に焦点を当てたショートショートだった。

    その人物にリアリティを持たせるのは固有名詞なんだと気付かされた。
    麻布競馬場の物語はレトリック云々よりまず圧倒的固有名詞だと思った。
    その人を形容するのにありふれた形容詞を用いるよりも、どこの学校を出てどんなものを与えられ、どんな服をきてどんなものを食べてきたか、それらの固有名詞を列挙することで人物像を鮮明に形作ることが出来る。

    これ、関東住みの自分は面白く読めたけど、地方住みの人はどんな感想を持つんだろう?

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    2025年06月19日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    だいぶ昔に読んで、
    内容はすっかり忘れてしまったけれど、
    田中康夫の「なんとなくクリスタル」を
    思い出してしまった。
    あの本は何の考えもなしに生きている
    昭和の若者の姿を描いていたが、
    本作は何者にもなり切れない「賢すぎる」
    令和の若者たちの話だ。

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    2025年06月11日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    Z世代かそのひとつ上くらいの若者が、ずーっと自己紹介をしている。Twitterは基本的に自分のことを書くミニブログサービスだから、その形式が合うのだろう。

    良いもの、高級なもの、分不相応なものに対する欲望や執着がある。イギリスの高級靴とか、バルミューダの加湿器とか、高いナイキのシューズとか。そしてそれを冷笑するような文体。不満を慰め合うような物語。想定された読者は東京に少しでも住んだことのある人で、それは結構なマス層だろう。自分はそうではないけど、確かに20代のときは東京に憧れがあった。

    人の本心、欲を描くというのは微妙に露悪的だと感じる。女性主人公だと特にそう思う。別の書籍で、『鍵のない

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    2025年04月07日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    誰のことでもない誰のことでもある自分のことに見えてよっぽど情けなくなり、同情か同調かそれ以下か。とても良い作品。

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    2025年03月23日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない 上

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    これほどに質の高いコミカライズを読んだことがない。
    原作を読むと川野倫のすごさがわかる。

    原作のストーリーをなぞりながら、使う部分の取捨と構成変更、独自の加筆によって人物と物語の解像度が大きく上げることに成功している。もはや原作者の麻布競馬場よりも麻布競馬場らしい。

    同じ曲を別のミュージャンがカバーして、別の曲になったように聞こえるけれど、聴き終わった後の印象は同じ、のような魔法が起きる。神の仕事。

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    2025年01月24日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない 上

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    なかなか語られないリアル

    勉強をしていい大学に入り、いい会社に入る人生のリアルが描かれている。いい大学やいい会社といっても上には上があるのだなと実感する。

    #切ない #エモい

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    2024年12月21日
  • #ハッシュタグストーリー

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    タイトルから言って、若者の小説だろうと思っていたけど、どの作品も大好きでした。
    ちょっとシュールで、明るくない主人公の話で。
    思い出を大切にしようって思えました❤️

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    2024年05月21日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    ネタバレ

    20代・30代の男女を描いた作品。タイトルの「人生ゲーム」は、就職・結婚・出産・昇進といった、社会が用意した“正解ルート”をすごろくのように進む人生観を皮肉っている。ビジネス開発を目的とし、SNS上ではそれなりに充実し、恵まれた人生を送っているように見える登場人物たち。しかし彼らは、「自分は周囲より遅れていないか」「この選択は本当に正解だったのか」といった不安を常に抱えている。「働く自分の社会貢献って何?」という軸を見失ってしまうと、人生は一気につらいものになってしまうことを示唆する作品だった。④

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    2025年12月14日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    のんびりするというただそれだけの怠惰なことが、どうして人間は許せないのだろう、とずっとおもっている。

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    2025年11月24日