麻布競馬場のレビュー一覧

  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    Twitterで、大反響を呼び文庫化された本作。
    ショートストーリーにこんなに気持ちを持っていかれるとは…この作家さん、只者ではない。

    「今年で30歳になります」
    東京の夜の街でそう呟くのは、コミュ障で友だちもなく、地方から出てきて一人で暮らす彼や彼女・・

    重苦しい10篇のあとに続くのは「大阪へ」「大阪から」。往復書簡のような2篇に、やっと息をつくことができた。
    高校の文化祭で漫才を披露した二人は、それぞれが進んだ道で苦労を味わう。
    どん底にいて思い出すのは舞台で輝いた時の自分たち。相手の苦しみ、優しさ、大切な存在だったことに初めて気づく。
    「もう少し、頑張ってみようと思うんです」と語る二

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    2026年01月21日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    四話の連作。全話に共通して登場する沼田くん。みんなが勝ち抜こうとする人生ゲームからさっさと降りてる風の変わり者。幸せかと言うと微妙そう。僕たちは何処へ向かえば良いのだろう…

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    2025年12月24日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    ネタバレ

    20代・30代の男女を描いた作品。タイトルの「人生ゲーム」は、就職・結婚・出産・昇進といった、社会が用意した“正解ルート”をすごろくのように進む人生観を皮肉っている。ビジネス開発を目的とし、SNS上ではそれなりに充実し、恵まれた人生を送っているように見える登場人物たち。しかし彼らは、「自分は周囲より遅れていないか」「この選択は本当に正解だったのか」といった不安を常に抱えている。「働く自分の社会貢献って何?」という軸を見失ってしまうと、人生は一気につらいものになってしまうことを示唆する作品だった。④

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    2025年12月14日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    のんびりするというただそれだけの怠惰なことが、どうして人間は許せないのだろう、とずっとおもっている。

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    2025年11月24日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    1章の時点では沼田がどんどん愛おしくなるとは思えなかったし、4章で冷や水を浴びせられるような気分になるとも思わなかった。途中まで、沼田って逆・成瀬じゃん(成瀬は天下をとりにいくの活力に溢れた主人公)とか思ってたら、詳細は語られないまま壊れていた。麻布競馬場の書く話に救いを期待した私がまちがっていた、、、、
    前作を読んだときからうっすら感じていたけど、この本を読んで改めて、同姓同士の執着や依存について頻繁に語られていると思った。沼田と吉原はもちろんのこと、2章は女性の語り手とその同期、3章は男性とその旧友。同性ゆえに発生する競争(あるいはマウント)と執着を悲劇的に書くのが上手い。なんでぞっこんだ

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    2025年11月10日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    初めてのタワマン文学購読。幸せの定義とは、年収や家賃、交際費など定量的な指標を高めることにあるのでしょうか。いい大学に入って、いい会社に入る、平成型のサクセスストーリーとその裏にある無数の失敗、挫折、侮蔑。人生の分岐点を振り返り、選択の積み重ね次第では、自分もこうなっていたのかも、という共感と恐怖心がこの新たなジャンルに惹き付けられる一因なのかもしれません。

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    2025年11月09日
  • 5分後に、虚しい人生。 本当に欲しかったものは、もう

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    他人の成功や自分にないものは時に憧れの対象、時に嫉妬の対象になる。そんな場面に、立場に身を置く時、心の中に言葉にならない虚しさを感じる
    「何くそ!」と思う時と、「まぁいいや...」となる時。ダメとわかってても後者な場合が多い。だって、憧れのブランド品や一等地に大きな家を建てられてたらじゃあそれで自分の何が変わるんだろうか。

    「身の丈」は自分が一番よく分かる。自分の好きなこと、自分のやりたいことは必ずしも世の中からの称賛とリンクするものではない

    世の為、人の為、自分の為に就職する
    世の為、人の為、自分の為に独立する
    世の為、人の為、自分の為に親になる

    その決断の時、実は何かを犠牲にしてる。

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    2025年10月29日
  • 5分後に、虚しい人生。 本当に欲しかったものは、もう

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    とても読みやすく、あっという間に読み終えました。知らない作家もたくさんいましたので楽しかったです。リアリティーを追求した話でした。麻布競馬場、窓際3等兵、かとうゆうか、新城耕、外山薫、この辺がすごく面白かったです。

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    2025年10月18日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    人との比較。なりたい自分。憧れた自分。少しでも人より上にいることで気持ちを落ち着かせたい。そんな人たちの物語。具体的なブランド名や商品名がリアリティーを与えている。成功をつかみたい若者たちを代弁。どうなれば成功者と言えるのか。人間の価値って何だろう?

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    2025年10月12日
  • 令和元年の人生ゲーム

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     物語は各時代で異なる登場人物が登場する短編ですが、全作に共通して「沼田」という人物が登場します。
    この沼田という人物が、今どきの若者を批評する立場で登場すると思いきや、「こういうキャラ」と一概に捉えられない性格をしており、その分からなさこそが本作の特徴であるように思いました。
     令和を生きる意識高い系社会を空気感ごと味わえる作品でした。

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    2025年10月11日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    一気に読めるおもしろさだった!
    意識高い系とかボランティアにとにかく精をだすとか
    モラトリアムに批評家やってるとか
    人から引き継いだだけの財産をもってるひととか
    実家暮らしだけどちゃんと帰らないとか
    暴力にでるおじさんとか
    ちょっとずつ嫌なところをちりばめた感じがたくさんでてきた
    沼田くんの毒がどんどん抜けてったし

    うまい言葉でいえないけど
    なんだか生きるってたいへんだな
    あとひとから嫌われないなんてことは無理だな
    若者向けの本だなとは思うけどこの本をわかるうーって思いながら読める感覚は持ち続けたいとおもう

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    2025年10月10日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    内容は短編集で読みやすかった。
    Z世代のことを言っているようでいつの時代の若者もこういう感じなんじゃないかな。
    心にモヤモヤ残るけどそれが特徴なんだろう。
    沼田に何があったかは知りたい。

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    2025年10月07日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    最初は、なんだなんだ~東京に住まう見栄っ張りのこと小馬鹿にした感じの内容か~?(笑)ぐらいのテンションで手に取ったのだけど、一遍読み進めてくうちに胸の内にホントやや黒い染みが広がってく感じだった。

    何かを得てるはずなのに、本当に欲しいものは手に入れてないというか。今回の私は虚しい、って気持ちになった。

    それと同時にみんな一生懸命自分で在りたくて必死に生きてるんだよな、って愛しくも思った。

    これは作品ではあるけれど、この感じで自分のことを吐露できるのであればそれは羨ましくもあるなと思った。

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    2025年09月24日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    時代の捉え方が大変に巧みだなと。圧倒的な成長や何者かになるというのは平成末期の大学生の特徴だろうし、正義依存症とでもいっていいようなものというのは令和以降のものに感じる。一見混合しがちな平成末期から令和初期をこれほどまでに落とし込んでいるのは作家の妙だと思う。
    平成の若者は大量の情報を収集することができたが、上手く消化することができない。一方で令和の若者は情報処理能力が上がり、それゆえ現実が見えすぎてしまう、失敗を避ける傾向にあるのかなと。
    今を大学生として生きる自分にはむず痒くなることが多々あった。

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    2025年09月11日
  • 令和元年の人生ゲーム

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    サクサク読めるかと思いきや、読み応えがあって面白かった!同じことをしていても、本当に心から思ってしている人と、なりたい理想像に近づくためにしている人がいる。結局後者のことは肯定されていなくて、それがまた現実味があってよかったな〜

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    2025年09月06日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    実家の太さ、学歴、年収、容姿を比較し、卑屈になっている東京に住む人たちの短編集。
    非常に読みやすく、固有名詞のオンパレードなので具体的なイメージがしやすかった。
    これほど注目され、読まれているのはこの小説が現実に近しいからなのだろう。

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    2025年08月25日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    良かった。
    令和の感性に肉薄したストーリー。
    学歴、就職、結婚について、人と比べて常に成功か失敗かを考え続けている話だった。
    短編であるが、独白の文字起こしに近い。
    話はそれぞれ結構似ている。

    東京だけをステージだと思っている人にとって、SNSや見栄は1番大事なのかもしれない。
    特に、SNSにより需要が可視化されている昨今では狭まった世界でより孤独を感じるのだと思う。

    語り手は実際には才や財力に恵まれていて、満足と言える生活を送っていると思う。
    しかし高すぎるプライドから人と比較し、「成功ルート」を作り出し渇望している。

    失敗したときに恥ずかしいからと「理想ではない現状」に甘んじることば

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    2025年08月11日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    麻布競馬場さんの本が好きで手に取った1冊。
    短編集で非常に読みやすい。総じての印象としては、自分の思い描く成功者という名の何者かになりたくてなれなくてもがいている人達。私所々にも共感できることはあって、人から凄いねって言われる生活がハリボテだとしても自分のアイデンティティになる感覚がつらい。本当に切り取った一部分でも、人に憧れられる自分でいたい。でもそうしようと思えば思うほど、自分の理想とは離れている現実に打ちのめされそうになる。ずっとなんとも言えない気持ちになる。

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    2025年08月06日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    集英社のナツイチにあわせ、著者名だけで購入。タワマン文学だとか、Twitter由来だとかの知識なし。途中で、段落分けが1ツイートごとであることに気付いた。

    人のプライドをえぐるような内容の話が多く、中年以上には刺さると思う。
    港区女子の生態はよく知らないのだけれど、この本のような感じなのだろうか。
    ストーリー的に気持ちはマイナス方向に行くので、1冊の本として続けて読んでいくのは結構しんどい。Twitterで読んだ方がいいのかも。

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    2025年08月01日
  • この部屋から東京タワーは永遠に見えない

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    作者名が麻布競馬場ってのがそもそも可笑しい。Twitter小説の書籍化。どこにでもいそうなそれなりに優秀でいたが、社会に出ると頭打ちになって、気持ちも生活も落ち込んでしまう。

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    2025年07月13日