あらすじ
僕たち、何をめざせばいいんですか?
あまりにリアル、あまりに面白い! Z世代の空疎感をよくぞここまでと直木賞選考会でも話題をさらった異端の名作、ついに文庫化。
目次
第1話 吉原さんと沼田さん
第2話 ありふれた愛からひとり走り去って
第3話 初恋にひとり取り残されて
第4話 吉原さんと沼田さんⅡ
単行本 2024年2月 文藝春秋刊
文庫版 2026年3月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています
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Posted by ブクログ
Z世代と一括りにされ、その虚像に翻弄される世代の感じている生きづらさや、VUCAの時代に拠り所や正しさを求める姿をリアルに描いている。
その時代の正解、幸せの定義が明確だった世代は、その線路に乗ること以外を考える必要が無く、ある意味楽で、生きやすかったのかもしれないと考えてしまう。
Posted by ブクログ
価値観も、生き方も、死生観も、ワークライフバランスもすべてが多様化し、「幸せ」のステレオタイプが存在しないこの令和。
何をもって人より優るのか、劣るのかさえ曖昧なこの世界で、“人生ゲーム”のような現実に翻弄されながら、自分のゴールを探し続けるZ世代の姿が描かれる。
そして残るのは、どこか不快で、妙に新しい読後感。斬新〜。
Posted by ブクログ
なんて気持ち悪い読後感。
パーソンズみたいなところに就職した何十年か前を思い出したところまでは、ついていけたが、その後は理解が追いつかず、目を白黒させながら読んだ。
でも面白くないわけではない。すごい小説だと思った。
Posted by ブクログ
全4話の、若者たちの仕事や恋愛などの人生論
SNSやFBなど、キラキラするために頑張らないといけない人生。ここに登場する沼田くんは、飄々と、頑張らないと人生を送ろうとする。それでも、ストーリーが進むにつれて、彼の苦悩する姿が現れる。
一話と四話の対比が面白いと感じました。沼田くんは、どっちが幸せだったのかな。
優しいという言葉は、結局何も決断できずに誰かを傷つける。確かに、そういう人って、まわりにもいます。優しい人が好きと言うひとは、その人も決断できない人なんだろうなと思う。今まで、会ってきた人の印象ですが。
Posted by ブクログ
サクサク読み進められて、クセになる文章。うまいこと言うなあとか、わかるわかる!とか、たしかにそういうのあるよね…とか、いわゆる「刺さる」箇所を見つけるのが上手い作家さんなんだな。タワマン文学と呼ばれてるとのこと。タワマン文学がどんな文学なのかは他の例を読んでないからよくわからないけど、この本自体は純文学の近代版みたいな気がした。ただ、オチがちょっとイマイチだったなあ。ゆるやかにつながっているオムニバスなんだけど、全話に登場する沼田さんが、結局なんなのかがよくわからなかった。牙のある若者が牙を抜かれていくみたいなこと?ちょっと雰囲気で誤魔化して終わった感じがするのが惜しかったかなあ…
Posted by ブクログ
学校や地域などリアルさが居酒屋で話を聞いて気分
様々な価値観、嫉妬や挫折
大学、社会人、プラベートなど
それぞれの状況や立場。
その後も年代も知りたい
Posted by ブクログ
沼田…。シェアハウスぐらいまでは幸せで、そのまま吉原を見返す感じで、なんだかんだ悠々自適に幸せになるんだと思ったよ…。
第4章の寛人さんって吉原なんかな。
意識高く取り組めてる大学生って難しいね。それと行動力すごいね。
シロクマはやべぇ。
Posted by ブクログ
沼田がパーソンズで何があったのか気になるな…
人生をよくしようとあくせくしてるけど、結局この本に出てくるモブたちみたいなことしかできてないかも…と反省した
しろくま怖すぎたw
ほとんどカルト
正しいことしたいとは、共に貧しくとは⁉️って感じだった
Posted by ブクログ
多様化しすぎた「幸せ」の前で立ち竦む。「正解」が失われた時代を彷徨い続けるZ世代。何者にでもなれるはずなのに、他者への執着から逃れられず、既定された人生の枠組みに収まり「虚しくなる」か、枠組みから外れて「壊れてしまう」か。前作と比べると毒気が抜けてスマートだが、その分絶望は深い。世代を重ねるごとに圧倒的に冷めていく熱量。我々はどこへ向かうのか。