末次由紀のレビュー一覧
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この巻では、逢坂恵夢率いる明石第一女子高校との決着がつき、団体戦の決勝、富士崎高校との対戦がスタートします。山城専任読手の孫、理音の登場回でもあります。
明石第一女子高校とは、肉まんくんが負けるも、すかさずかなちゃんが一勝、太一も一勝するも、千早は恵夢に負けてしまう。それでも最後の机くんが運命戦で勝ち、瑞沢は決勝進出。
突き指でかなちゃんは辞退、代わりにつくばが出場。山城専任読手の読み上げる音の色を聴きわける理音に圧倒された千早ですが、何とか数少ない色と音のつながる〝なにわへの〟を取り、流れを作ります。しかし、次に大山札を取らせまいとした瞬間〝グキッ〟と嫌な音が…。
机くんの辿り着いた結 -
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この巻は、2回目の全国大会、近江神宮。変わった高校2校と当たる瑞沢の巻です。
1校目、千葉情報国際高校。見た目は〝外人さん〟でも、日本で生まれ日本で育った〝かるたバカ〟と言うことで、『ああ……美しいんだな 強いかるたってーー』と感じさせて圧勝。
2校目、山口美丘は、高校生クイズ選手権のメンバーが兼務するチーム。瑞沢の面々は苦戦しつつも、工夫して乗り切ります。
一方新は、人数が足りず棄権になりかけた同郷のチームを救うため替え玉で団体戦に出場。詩暢の計らいで個人戦出場停止は免れたものの、罰として団体戦を見ることは能わず、反省文となります。
そして、ノートを手に予選のメンバーになることを諦め、情 -
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名人戦、クイーン戦はそれぞれ現名人、クイーンが守って終了。
名人周防は一字決まりが28枚あると言うが、実は千早にも20枚あるという衝撃の事実。ちゃんとみんなの動きや癖をメモし、それを気付かせてくれた机くんがかっこ良かった!
かなちゃんは専任読手を目指す夢を千早に語り、前を向く。新も、復活した兄弟子と村尾との練習に励みます。
そして、季節は巡り、春、千早達は2年生に、ヒョロ君と菫ちゃん登場です。9巻でやっと1年か!長い(とは言え最初は小6だったから、2巻から開始して1年か。)
なんだ菫ちゃん嫌な子だなと思ったけど、この巻の最後では爪を切り、『私試合じゃなくて勉強してていいですか 百人一首まだ -
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この巻は、今まで天性の聴こえの良さを武器に、速く取るかるたをしていた千早の脱皮に向けたスタートの巻です。
『速さに執着するのをやめなさい』と言われ、自分のかるたを見つめなおし始めます。
埼玉の大会で、速さだけに頼ってしまった結果A級1回戦で敗退した千早。
さて、同じ大会では、B級で太一とにくまん君、D級でかなちゃんと机君が対戦。
かなちゃんの、袴を着て美しい所作で着実に取っていくかるた、お見事でした。机君もあくまで真摯に向かい合い、結果かなちゃんの勝ちでしたが、良い試合でした。
太一とにくまん君は運命戦。太一は攻めるも、負けてしまいます。
一方、新は着実に練習を重ね、ついに吉野会大会で太一と再 -
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この巻は、千早と、クイーン、若宮詩暢との出会いの巻です。
2回戦で早速当たりますが、
『真空を飛ぶ 針のような 音のしないかるた』
で千早は全く太刀打ちできず。
でも、12歳の自分、新たにがむしゃらに立ち向かっていた自分を思い出し、ふくからに、ちはやぶると、クイーンから2枚連取します。
『ああ もっと 自由になりたい 競技線の中で』
結局クイーンとは20枚差、5枚で試合終了。
悔しくて涙を流す千早に太一も触発され、決勝戦まで勝ち上がるも負け、準優勝で終わります。
全国大会はここで終了。2学期、かるたの秋が始まり、皆目標を持って進みます。千早は1月のクイーン戦に向けて東京代表となるべ