末次由紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
千早、小学6年生。
転校生の綿谷新とかるたの出会いから3人でかるた会に入会してチームで大会に出るところまで。
彼ら3人が現実にいそうなくらいのリアルさを持って、小学生活を過ごしていることに親近感を覚えた。
親のプレッシャーだったり、貧しさだったり、無関心だったり。
それぞれが心の拠り所を探し求めている感じが少し切ない。
その一方で、3人でかるたに打ち込んでいく姿はとても微笑ましくて、
中学進学と同時に3人でいられなくなることが余計に悲しくて辛い。
かるたの先生に言葉がずしんと来た。
距離や時間にあまり制約がない大人には、離れ離れがこんなに絶望を与えることは少ないかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
千早(ちはや)が出会った転校生・新(あらた)は、小倉百人一首競技かるたという特技があった。千早は、誰よりも速く、夢中に札を払う新に衝撃を受ける。しかし、そんな新を惹きつけたのは千早のずば抜けた「才能」だった。同級生の太一も加わり挑んだ団体戦。別れの切なさを知った卒業式……。高校生になった千早は、離れていても、三人のかるたへの情熱は変わらないと信じていたが――!? 千早たちの切なる想いがきらめく第2巻!!
【感想】
時間が一気に飛んで、高校生になったところから始まったのには驚いた。でも、千早のかるたへの情熱は冷めるどころか高まるばかり。そんな熱い思いが千早の仲間を惹き付けてゆく。 -
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ネタバレ【あらすじ】
まだ“情熱”って言葉さえ知らない、小学校6年生の千早(ちはや)。そんな彼女が出会ったのは、福井からやってきた転校生・新(あらた)。おとなしくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。それは、小倉百人一首競技かるた。千早は、誰よりも速く誰よりも夢中に札を払う新の姿に衝撃を受ける。しかし、そんな新を釘付けにしたのは千早のずば抜けた「才能」だった……。まぶしいほどに一途な思いが交差する青春ストーリー、いよいよ開幕!!
【感想】
ずっと気になっていたマンガで、ようやく買う決心がついた。読んでみると、すごく面白くて、百人一首を1から勉強したくなった。それに、主人公の千早の喜怒哀楽が、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今までで一番泣いた巻でした。
今までライバルの一人、一番身近なライバルとして描写されることが多かったヒョロくんにスポットがあたっています。
「太一」のいなくなった、支えのなくなった瑞沢がどうやって戦っていくか考えて、お互いに必死にもがいてもがいて、負けたくないの気持ちをぶつけ合います。
後輩の気持ちももちろんですが、3年生、特に高校生になってからかるたを始めた子たちの気持ちがよりしっかり描写されています。
「今まで千早に引っ張ってきてもらっていた」机君、かなちゃんが自分たちのかるたをするところにうるっと来、それでいて北央の「カリスマ不在」の中で「できない子」を「できる子」に育て上げたヒョロくん