今までで一番泣いた巻でした。
今までライバルの一人、一番身近なライバルとして描写されることが多かったヒョロくんにスポットがあたっています。
「太一」のいなくなった、支えのなくなった瑞沢がどうやって戦っていくか考えて、お互いに必死にもがいてもがいて、負けたくないの気持ちをぶつけ合います。
後輩の気持ちももちろんですが、3年生、特に高校生になってからかるたを始めた子たちの気持ちがよりしっかり描写されています。
「今まで千早に引っ張ってきてもらっていた」机君、かなちゃんが自分たちのかるたをするところにうるっと来、それでいて北央の「カリスマ不在」の中で「できない子」を「できる子」に育て上げたヒョロくんの面倒見の良さと人柄にうるうる来ました。肉まんくんのお姉ちゃんが見初めたのも納得がいきました。
誰よりも優勝したくてチームのことを考えて、後輩のことを見て、ライバルとして「天才」の千早と努力で才能の側にあり続けていた「秀才」の太一のことも分かる、ずっとずっと努力し続けて彼にも「来い」といえるヒョロくんは凄く大人なのだと思います。
作中で太一が「畳の上で努力し続けられる奴が良い」という言葉がありましたが、あれは瑞沢全体(机君へのスカウトの言葉でしたね)でもあり、ヒョロくんにも当てたものだと思いました。
ヒョロ君と太一はある意味対比的で、お互いのことをよくわかっているなあと思います。ここまでずっと恋愛が続いていましたが、矢張り「青春」の「部活」ものとしてのちはやふるの展開はすごく熱くて良いと思いました。
しのぶちゃんの苦しみもがきも分かるので、ヒョロくんが千早に「間違っていない」と示唆してくれた部分から彼女がどう寄り添うのか今後が凄く楽しみです。
何はともあれ、全国大会。新とのチーム戦がどのタイミングで入るのか、楽しみな次第です。