豊田美加のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
TVドラマで見てからハマり、映画も公開されるからと小説版を読んだ。
やっぱりこの整の話のテンポの良さと、周りの人たちの関係が良くてつい時間を忘れて読んでしまった。
ドラマを見ていたから内容は知っていたが、小説で読んでみると整の言葉がより心に伝わってきて良かった。特にバスジャックの回は、窮地の中で人間と人間の感情が抑えられなくなる所など事細かに書かれていて、本当に大好きな話となった。
日頃から思っていた事をを素直に相手に伝わるように話すのはすごく難しいことだと思う。けれど整の素直な言葉で、何かに気がつき変わっていく登場人物たちを見ていると、読んでいる私まで嬉しくなった。私も整に会ってみたいなとも、読んでいて思えた。今まで感じていたことの見方が変わるような、面白い小説だった。
漫画も読んでみたいな -
Posted by ブクログ
孤狼の血で大興奮、凶犬の眼で大興奮、そして本書、「孤狼の血level2」で....やはり大興奮した。おうおう、鼻からの出血多量で死ぬど?ぐぬぬ、全て最高ではないか...星が足りぬ。
と、めちゃめちゃに楽しんでいたのだがどうしても何かが物足りない。何だろう。あぁ、アレだ。「漢」の哀愁とそれに伴うアンニュイなカッコ良さだ。アウトローな武闘派だったヤクザ達は良くも悪くも肩身を狭くしていき、ゲスいビジネスで鎬を削る姿は嫌なリアルを纏っている。むむぅ、かっちょいくない...シリーズにて築き上げた「漢」の幻想が崩れてしまうではないか。
....なんて、この落胆はゴリゴリの武闘派上林の釈放によって盛大に破壊される事となる。安息をかろんじた数行前の自分を責めたくなるくらい、警察を巻き込んだ背筋も凍る壮絶なヤクザ抗争が待ち受けていた。ウヒョッ(歓喜の小声)
孤狼の血を一言で表すと「カッコ良い」だったのだが、本作はずばり「怖い」だ。映画のノベライズだから致し方ないが、演出に力を入れているご様子。柚月裕子作品では無い事実を明確に主張しているかの様だった。故に心理描写は軽薄で、人物に対して掘り下げた展開は望めない。しかし、それが凄く面白い。真のエンターテインメントの開幕だった。
ヤクザとズブズブに癒着していた大上の跡を継いだ日岡が繋いできた安息。これが上林の登場によって猛スピードで崩れ始める。終始暴力と血みどろな抗争に私の脳みそは私の眼球を休ませようとしない。即席ブラック企業の出来上がりだ。
なにより亡き大上刑事のリスペクトを強く感じる。やはり彼無しではこのシリーズを語る事は出来やしないだろう。日岡に被さる大上の背中は重たく、そして偉大だった。この調子だと近い未来私は、「大上」の名を聞いただけで涙を流せるくらいまで調教される事だろう。パブロフのなんちゃらだ。
展開は本の薄さに比例してスピーディだがやっつけ感は全く無い。むしろものの2.3時間でここまで内側からウキウキする事が出来るなんて、人は贅沢を極めたらこんな気持ちになるのだろうか。
上林と日岡を除くヤクザと警察の相関が完全にモブ扱いなのが非常に勿体ない。更に上林の行動理念が親父である五十子正平への忠義と仁義故の物なのか、はたまた自分本位の暴走なのか...真意が掴めなかった。彼の過去については時間が許すのなら何ページでも追い続けたい。だから是非、「異常な人」枠から抜け出してあげて欲しい。彼を主役にして欲しいのだ。もっと見ていたい。エピソードゼロ、孤狼の血LEVEL0を...あぁ、私の願望も暴走が止まりません。
「漢」の「人情」「仁義」を前作程に感じる事は出来なかったがエンタメの最高峰を堪能した。これを読んで映画を素通りする事は難しい。意地でも時間を作るぞぉ!(´﹃`)ジュル -
Posted by ブクログ
ネタバレドハマりした柚月裕子作「狐狼の血」シリーズの映画版LEVEL2のノベライズ作品。
今日も仕事なのにベッドに入ってから読み始め、結果徹夜で読み終えてしまった^^;
尾谷と五十子の抗争から3年。
「暴虎の牙」で暴れまくった虎よりも危ない奴が登場します。
それは一ノ瀬によって首を落とされた五十子会正平を唯一のオヤジと仁義を通す昭和の匂いがプンプンする上林。
まぁ無茶苦茶にヤバイ奴です。
どんなにヤバイかと言うと相手が生きている状態で目に親指を突っ込み目ん玉を取り出すことを躊躇なくやれる程ヤバイです(><)
本作も痛いシーンが満載ですが、primeにて映画版「狐狼の血」を見た私には活字を読みながら脳内に動画として絵が浮かんできました。
本作で何人死んだんだろう?
数えてもなかったですが、シリーズで最も多くの死者が出たと思います。
原作では語られなかったオリジナルストーリー。
残念なのは勾留されているので、本作で一ノ瀬の出番がなかったこと。
ガミさんの魂をジッポと共に引き継いだ日岡。
続編を期待しちゃダメなのかなぁ...
説明
内容紹介
2021年夏公開の映画「孤狼の血 LEVEL2」完全ノベライズ!
広島の裏社会を治めていた呉原東署の刑事・大上亡き後、その遺志を継いだ若き刑事・日岡秀一。
警察権力を用いて暴力組織を取り仕切っていたが、広島に再び、抗争の火種が。
出所した“悪魔”上林が、日岡により壊滅状態に追い込まれた五十子会を再興すべく動き出したのだ。
復讐に燃える上林は、常軌を逸した残忍な手段で勢力を強めてゆく。
信念の刑事・日岡と、極道としてしか生きられなかった男・上林の、哀しき死闘が幕を開ける!
著者について
●豊田 美加:ノベライズ作家。作品にドラマシリーズ「SPEC」、「おんな城主 直虎」ほか多数。
●柚月裕子:1968年、岩手県生まれ。2008年、『臨床真理』で『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞を受賞。16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞を受賞。丁寧な筆致で人間の機微を描きだす、今もっとも注目されるミステリ作家の一人。他の著書に『凶犬の眼』『暴虎の牙』『最後の証人』『検事の本懐』『検事の死命』『検事の信義』『蟻の菜園‐アントガーデン‐』『パレートの誤算』『朽ちないサクラ』『あしたの君へ』『慈雨』『盤上の向日葵』などがある。 -
Posted by ブクログ
Netflixで映画を観ました。
先日、狐狼の血を観たばかりだったので、もう少しハードかと思っていたのですが、タイトル通り、familyを強く描かれた作品でした。
舘ひろしさんをはじめ、豪華キャストの深みある背景の感じられる演技は勿論ですが、とにかく綾野剛さんの、ある1人の男性の人生を演じきった姿がとても印象的でした。
クローズ、GANTZで印象的な出会いをした綾野剛さんですが、最高の離婚やS最後の警官、新宿スワンや亜人、MIU404と様々なキャラクターどれも大好きなのですが、特に今回の作品を観たときに思い出したのは、日本で一番悪い奴ら。
二十歳くらいから50代くらいまでは、自然に演じられる綾野剛さんならではですが、その世代ごとの思いや希望をとても上手に表現して演じられていると思います。
さながら、私の大好きなゴッドファーザーのよう。
若かりし頃のアルパチーノから始まり、誰と出会うか出会わないか、どんな経験をして、どんな選択をするか…どんな人生を歩んだのか。
そして友人のオススメで観終わってすぐにYouTubeの主題歌のPVを観て、さらに涙。
それぞれの思い。
これはヤクザという業種?に限った話ではなくて。家族、大切に思う人たちへのシンプルな思いや願いと、生きづらいと感じる様々な環境におかれる全ての人に対してのお話。