あらすじ
視力を失った、そして事件を“目撃”した。
警察学校の卒業式の夜、自らの過失で交通事故を起こしてしまった浜中なつめ。視力を失うとともに、同乗していた最愛の弟を亡くし、警察官の夢も絶たれて絶望的な日々を過ごしていた。
そんなある日、なつめは車の接触事故に遭遇するが、その後部座席からは助けを求める女性の叫び声が聞こえてきた。なつめが名前を尋ねると女性は「レイサ」と答え、車は走り去る。
誘拐事件であることを直感したなつめは警察へ赴き、自分の“目撃”した情報を提示して訴える。しかし、目の見えない人間の証言として重要視されず、捜査は打ち切られてしまう。
女性を助けようと必死に奔走するなつめは、車に接触したスケートボードに乗っていた少年、春馬を探し出す。“レイサ”の居場所を探すうちに、二人は家出少女の神様である“救様”の存在を知る。そして、四体の惨殺死体が発見されたことから、少女連続殺人事件が浮上。猟奇殺人犯は、真相に近づこうとするなつめにも迫っていく。
韓国映画『ブラインド』を吉岡里帆主演でリメイクした究極のサスペンススリラーをノベライズ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
映画観てから読みました。
映画では気づかなかったとこなども小説で書いてあったので面白かったです。
殺し方凄く好きです!
映画観ても、小説読んでも泣けました
Posted by ブクログ
韓国の映画を日本用にリメイクした作品。
最初の5分くらいは方向性が見えにくいんだけど、事件の発端が見え始めると、見やすくて面白くなる。
話の筋というか、こっちの方向に注意を向けさせたいんだなという作り手の意図が明確で安心してストーリーを追える。 ちょっとアレ?と思うところはあれど、先にきちんと引っ張ってくれるので迷うことはそうない。 構成を分解してみたくなるような作品。 おすすめ。
(以下ネタバレ雑感) 木村刑事がいきなり定年後の生活を騙り始めてからの死亡フラグ回収は早すぎるだろう。刑事が単独行動できすぎでは。 吉野刑事も完全に無駄死にで可哀そう。真犯人が銃を持ち去らずに放置したのはなぜか。ヒロインが使うためなんだろうけれど、もう少し必然性というか、なんかないのか。 真犯人が半裸で解体動画取るくらいだから何かしらの主義主張がありそうなのに趣味です、ってそれでいいのか。もう少し拘りがないのか。こだわりがあるからレイサは生きていた……となっていた方が納得がいく気が。なぜキョウコはすぐに殺され、レイサは生きていたのか、ややご都合主義な感じ。レイサが生きてるなら木村刑事も吉野刑事も生き延びててもいいじゃない(これが言いたかった)。
ただ、なつめが、目の見えないという不利さと聡明さを併せ持つ魅力的なキャラクターであることと、目が見えないとしか思えないような違和感を感じさせない演技を見せてくれることはとても見ごたえがあり、面白い。 春馬君が捜査に協力する理由もなんとなくはわかるけれど、なつめが春馬君のそんなところに気づかないのがもどかしいような、事件優先だからしょうがないような。
全体的に尺が足りないのでは? 撮られているけれど、時間の都合上カットされているシーンが多そう。
Posted by ブクログ
映画でも見たけど、原作に忠実でキャストもマッチしててよかった!
ストーリーがとても読みやすく、どんどん引き込まれていった。最後、たたみかけるように事態が急展開を迎え、スリリングな空気感にのまれていく感じがなんとも言えなく興奮した。
小説、映画共に楽しめる話だと思う。