豊田美加のレビュー一覧
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ネタバレ栄一の歩んだ道は非常に華々しく映るだろう。
実際に作中においては、まるで半沢直樹のような下剋上シーンも組み込まれており、見るもの全てが栄一の明晰さや痛快さの虜となるはずだ。
とりわけ栄一の生家が百姓の家であったことはある種、非常に大きな意味を持っている。彼が算盤を愛用し、数字や勘定に大きな理解があったことはここの影響が大きい、また商売が持つ影響力と良いものを生み出せば、信頼を得ることができるといった努力による成功体験も彼の人生に大きな影響を及ぼしている。
またフランス留学中に新たな知識を取り入れたことはそれ自体に大きな価値があることもさることながら、それをいち早く理解する力、理解するための下 -
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ネタバレ“江戸のメディア王” 蔦重こと蔦屋重三郎の生涯と活躍を描く大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(森下佳子, 2025)の小説版。明和の大火/メイワク火事から始まる第1回「ありがた山の寒がらす」から、俄祭りと朋誠堂喜三二の仲間入りを描いた第12回「俄なる『明月余情』」までを収録。
現在(※2025年9月末)放送中のTVドラマ版ではかなりシリアスな展開が続いているため、本書収録の吉原パートでの賑々しさと猥雑さが懐かしいのなんの! 「喧嘩雀」で大いに盛り上がった俄祭りが、つい昨日のことのよう!
現在放送中のべらぼうにおもしろいドラマの復習のつもりで買ったが、小説版もなかなかどうしておもし -
Posted by ブクログ
『人は持っている顔は一つじゃないから』
寅子さんの生きた時代が凄まじかった。
猪爪寅子さん
一緒に笑った!!
一緒に怒った!!
一緒に『はて??』となった
そして
一緒に号泣した。。。
テレビよりも時代背景や、その当時の女性の立場がよりハッキリと分かりやすく感じた。
寅子さんのお父さん、直言さんが面白すぎて、ダメダメすぎて、人間らしくて、そんなお父さんに恵まれた寅子さんだからこそ、女性初の裁判官になれたんだろうな。。。
そして。。。
お母さん、厳しくも、優しくて、包容力があったからこそ、寅子さんが踏ん張れたんだろうな。。。
法律だけではなく、人との関わりや本音の部分も
人間にはあるか