成田悠輔のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
4人の天才たちとは,成田悠輔,斎藤幸平,小島武仁,内田舞。それぞれ,外国でも注目されている日本の知性たちです。
このうち,わたしが著作を読んだことのある人は,斎藤幸平さんだけ。
どの方の意見も,説得力に富んでいて,なかなか刺激的でした。
本書の編集者である高橋弘樹氏は,「おわりに」で次のように述べています。
この本はぜひ,ゆるめのBGMのかかったカフェや,ヒーリングミュージックのかかった寝室でゴロゴロしながら,読んでいただければと思います。(本書,207ぺ)
わたしは,テレビが鳴っている様な場所では本は読めないのですが,自宅の炬燵に寝っ転がって,延べ4時間くらいで読み終わりま -
-
Posted by ブクログ
著者は、様々なメディアに出演しては、独特の語り口と鋭い視点で、視聴者の注目を集めている経済学者だ。
著者は本書内で、「稼ぐより踊れ」と力説している。
この一文だけでは意味が不明だ。
一体何が言いたいのか。
まずは人々のお金に対する幻想を解きたいというのが、著者の思いだ。
お金の「悪夢」から目覚め、新しい世界の景色を眺めてほしい、ということだと思う。
私たちは、毎日当たり前のようにお金と一緒に暮らしている。
お金が無ければ、朝のコーヒーを飲むことも、電車に乗ることも、お気に入りの洋服を買うことも、推し活に身を捧げることすらもできない。
我々のすべての行動が、お金に支配されていると言っても過言では -
-
Posted by ブクログ
「民主主義は単なるデータ変換」「政治家はネコやゴキブリになる」ー。荒唐無稽に見えるパワーワードたち。だが、膨大なデータと因果推論に裏打ちされた、妙な説得力がある。
「敵・味方」「民度」といった西洋二元論的な尺度を棄却し、人類をいったん生体反応の塊に還元する。意思決定はアルゴリズムという「無意識」にぶん投げてしまう。
人間はただ存在し、ご機嫌でいればいい。
これまでの民主主義を根こそぎちゃぶ台返しした先には、ある種究極の社会主義的風景が広がっている……かもしれない。
「何もしない、活躍しないし稼がないし生産しないし人の役にも立たない、誰にも尊敬されない、だけど幸せでご機嫌というのが理想」 ( -
Posted by ブクログ
「AIが政治を動かす? そんなのSFでしょ」――そう思ってページをめくった瞬間、常識が静かに崩れていく。
成田悠輔『22世紀の民主主義』は、政治の未来を再設計する試みだ。
本書の核心はタイトル通り――選挙はアルゴリズムに、政治家はネコになる。
冗談のようでいて、冷徹に現実的だ。人間が担ってきた政治の意思決定を、アルゴリズムが補助し、偶然性を制度的に取り込む。政治家はいい感じのキャラ(ネコ)の役割を担う。そこには「民主主義を終わらせる」意図ではなく、「民主主義を再起動させる」構想がある。
反対意見は多い。
──アルゴリズムはバイアスを固定化する。
──誰がその仕組みを監視するのか。
──価値 -
Posted by ブクログ
特に議題に上がっている分野に詳しくないぢあ学生の私でもスラスラと読み進められたことに驚くとともに、あらゆるものが一度データ化される未来がすぐそこまできていて、その想像も近年のテクノロジーの進化からすると容易く、近未来の世界を語るのはもうSFの世界だけではないことを改めて感じました。このレビューを投稿したら、次に読むべきおすすめの本がアルゴリズム的に表示され、それをクリックする私の姿も想像できます。パーソナライズされた選書が当たり前になる世の中では、ベストセラーが出にくくなるのか気になるところですが、それもほんの数年後にわかるのでしょう。
-
Posted by ブクログ
「資本主義が大好きで大嫌い」いいスローガンですね。そう言うところから成田悠輔さんの価値も上がりそう。
トロントのスポーツ飲料自動販売機ではお金を入れるところがなく、代わりに手をかざすところがあり、十分に汗をかいたかで無料で飲み物が出てきたり、食物繊維をたっぷり摂った快便の人にはお金をいただける排泄物の価値基準とか、本当にあるんですね。
本のタイトル下にあるキャッチコピーに「やがてお金は絶滅する」とあります。ザックリ言うと個人、もの、行動など全てがデータになるから、お金という紙幣を使う必要がなくなるという意味で解釈しました。
既存の一物一価ではなく、一物多価に。
アートークンという仮 -
Posted by ブクログ
資本主義の限界が言われて久しいが、確かにもういい加減厳しいですね。こうなってくると人口は減って良いし、経済成長しなくても幸せな社会を見つけないといけません。そんな中で最近の若手研究者はどう考えてるのかなと思い、成田悠輔の本を手に取った次第。
ネットでは既に一物多価が始まっている。同じ物が人によって値段が違うのだ。高くても買う人に高く売ることで再分配が可能になる。皆がお金から解放されるようにベーシックインカムが始まる。
お金。お金は経済活動の記録やデータの記録代行として生まれた。しかしデジタル社会ではデータは幾らでも取れるようになった。そうなるとお金は不要。必要なのは自分であることを証明する -