惣領冬実のレビュー一覧

  • チェーザレ(5) 破壊の創造者

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    いや~、今号では絵の迫力にやられっ放しです。  物語としてはさほど進んでいないのですが、ピサ大学で催された騎馬試合の様子がこれでもかっていうぐらい丁寧に描かれているんですよね~。  実写版の大河ドラマ系やら騎士物語系の騎馬試合よりもはるかに迫力があります。  さすが、美大出身の漫画家さんですねぇ~。

    それ以外にも読みどころはいっぱいあって、案外・・・・というか、やっぱり女好きなチェーザレの一面が描かれていたり、刺客との勝負で相も変わらずの肝っ玉を見せつけられたり、ミゲルやフランチェスコのちょっとした一言から「まったくもって何てヤツだ!」と思いつつもチェーザレを認めざるを得ない側近たちの心が描

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    2010年09月13日
  • チェーザレ(4) 破壊の創造者

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    第1巻の終わりから第2巻の最初までは「世事に疎いアンジェロのための社会化見学」だったのが、今号では「庶民生活に疎いチェーザレのための社会科見学」っていう感じでしょうか(笑)。  企画:ボルジア、遂行:メディチの産業振興プロジェクトで問題が発生したのを機にチェーザレが工事現場視察(偵察?)に行くエピソードが楽しいです。  政治的なことには年齢を感じさせない「大人顔」のチェーザレが、工事現場視察をほっぽらかしてついでに出向くピサでのお祭り観光では、以前ダ・ヴィンチに見せたのと同じような子供の顔を見せてくれます。

    たまたま今号にはルクレツィアの回想という形で、大学入学前のチェーザレの幼い姿も描かれ

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    2010年09月12日
  • チェーザレ(3) 破壊の創造者

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    KiKi が歴史上の人物の中でもっとも魅了されている男がチェーザレ・ボルジアであることは以前にもお話しましたが、同時に興味がありつつもまったくその正体が見えない男で、魅力的なのかどうかの評価さえできない人物の1人がチェーザレの腹心・ドン・ミケロット(漫画上のミゲル)です。  いわゆる「暗殺者」という形以外でドン・ミケロットについて触れた日本語の作品を KiKi は見たことがありません。  そういう意味で、この漫画でのミゲルの人物設定には非常に興味を覚えます。  チェーザレの影に常に寄り添い、ダークサイドの仕事を粛々とこなしていく人物。  そんな彼が「ユダヤ」という出自を持ち、あのキリスト教絶対

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    2010年09月12日
  • チェーザレ(2) 破壊の創造者

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    ず~っと昔、何かの本か雑誌で以下のようなお話に出会ったことがあります。  曰く、とあるパーティーでちょっとダサイけれど高名な文学者と、時代の先端を行くようなハイセンスな女性が出会った。  その女性は会話の中でとあるベストセラー作品の話題を出し、その文学者に感想を聞いたところまだ読んでいないという返事だった。  するとその女性は「まあ、先生。  あのベストセラー作品をまだ読んでいらっしゃいませんの?  早くお読みになるべきですわ。  発売されてもう何ヶ月にもなりますもの・・・・」と言った。  するとその文学者はそれを軽く受け流したうえでその女性に「ところであなたはダンテの『』神曲をお読みになりま

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    2010年09月12日
  • チェーザレ(7) 破壊の創造者

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    盛り上がってきたなぁ。

    教皇と皇帝の二元論のくだり、
    本当に不可能なのかと苦悩するチェーザレ、
    さらりとポイントをつくミゲル。
    どうなっていくんだろう。

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    2010年08月28日
  • チェーザレ(7) 破壊の創造者

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    ピサの大聖堂で行われたミサのシーンの描写は緻密で圧倒的な迫力がある。
    また、大聖堂に祀られてるハインリヒⅦ世の墓の考察は一読の価値がある。

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    2010年08月23日
  • チェーザレ(2) 破壊の創造者

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    次期教皇争いにおける枢機卿の駆け引きやボルジア親子の懐柔政策などかなり惹きこまれる。
    その中でもコロンブスやダ・ヴィンチといった歴史に残る知識人達とのやりとりも面白い。
    特にダ・ヴィンチに一本取られるチェーザレのエピソードは非常に良かった。

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    2010年08月13日
  • MARS(1)

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    惣領冬実先生の傑作、と思います。本棚キープの一作。

    寄り添いたいのに、寄り添えない。
    それは二人にたった17年、されど17年、生きてきた「過去」があるから。
    二人ともそれぞれの形で過去に囚われて、または過去が「現在」として目の前に現れて、お互いを思いやる余裕をなくしてしまったり、自分のことでいっぱいいっぱいになってしまう。
    それを乗り越えて手に入れた二人の関係は、とてもキラキラしてます。

    一度読み始めると、無限ループの罠にハマる…なぜか、最終巻を読むと出会ったばかりの二人が見たくなる、不思議な魅力があります。

    砂の城のシーンは、何回見ても泣ける。
    あー、日本でもドラマ化すればいいのに!

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    2010年08月06日
  • ES(8)

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    秋庭くんはHydeくんですか?(笑)
    ずっと変わらずこの人の漫画はキレイですね。
    デビューしたころ、小椋冬美って漫画家にそっくりな絵を描く人だなーって思ってました。

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    2010年06月11日
  • チェーザレ(2) 破壊の創造者

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    チェーザレの自信、したたかさ、その一方での好奇心旺盛な子供一面。
    なんかすごくおもしろそうになってきました。

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    2010年05月04日
  • チェーザレ(7) 破壊の創造者

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    キリスト降誕祭の日、チェーザレもパンプローナ司教としてミサに望みます。ピザ大聖堂には、教会には似つかわしくない世俗君主ハインリッヒ7世の墓が祀られています。1077年のカノッサの屈辱、それから約3世紀後のダンテとハインリッヒ7世との交友、権力のあり方に対するチェーザレの姿勢が固まっていくストーリー展開です。チェーザレがなぜ、世俗君主を凌駕する地位を富とを約束された枢機卿の地位を投げ捨てたのか、サチェルドーテがどう解釈しているか、今後が楽しみです。

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    2010年04月30日
  • チェーザレ(6) 破壊の創造者

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    ついに刺客の正体が明らかになります。ジョヴァンニの腹心ドラギニャッツォ。人が、自分の利害で簡単に主を裏切る姿がリアルです。ドラギニャッツォが中心人物とわかったとき、アンジェロが重傷を負い、チェーザレの屋敷で手当を受けます。チェーザレが見舞いいにアランチャ(オレンジ)をもってきて、アンジェロをはおいしそうにかぶりつきます。当時イタリアではオレンジは珍しかったんですね。初めて知りました。

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    2010年04月30日
  • チェーザレ(5) 破壊の創造者

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    織物工場の放火、ピサでの祭りを伏線に、チェーザレ暗殺のために、ローヴェレ枢機卿から放たれた刺客の存在が明らかになっていきます。そんななかで大学恒例の模擬戦が行われます。鎖帷子、甲冑を身につけ、剣をさし、本物の戦闘さながらです。大学で戦闘訓練が行われるのは、現代日本から見れば奇異でしょうが、市民=戦士だった共和制ローマの伝統を引き継ぐイタリアでは、学生が馬術や武器のあつかいにたけているというのはごく当たり前だったのでしょう。

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    2010年04月30日
  • チェーザレ(4) 破壊の創造者

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    ローマで父やルクレツィア、ホアンとすごした過去の話から、現在へもどりピサでは、織物工場の放火、ピサの祭りと万華鏡のように話が進みます。アンジェロを軸に、ジョヴァンニやチェーザレなど主要人物が描かれているのでキャラクターの個性がひきたっています。

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    2010年04月30日
  • チェーザレ(3) 破壊の創造者

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    ニッコロ・マキャベリが、ピサ大学の神学部の学生で登場します。ロレンツォ・デ・メディチがピサへ放った諜報員?チェーザレは、フランス団アンリと大乱闘。学生らしい(?)大騒ぎです。

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    2010年04月30日
  • チェーザレ(2) 破壊の創造者

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    ピサ大学の講義で、ダンテ『神曲』「地獄篇」の討論が行われます。神曲に描かれている、ピサで実際に起こった凄惨な事件を、ジョヴァンニは恐れおののき、チェーザレは恐怖による市民の沈黙も統治の一つだと言い、アンジェロは自由意志をもった市民の沈黙を非難します。大学に通いながら、チェーザレは父枢機卿のためにコンクラーベの票集めに動きます。コンクラーベにからみ、ロレンツォとチェーザレに交流があったことが明かされます。それにしても、ジュリアーノ・デ・ラ・ローヴェレとロドリーゴ・ボルジアの確執がかくも深いものだったとは…ローヴェレ枢機卿、後のユリウス2世が、チェーザレを破滅させようとするわけだ…

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    2010年04月30日
  • チェーザレ(6) 破壊の創造者

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    初っ端から、チェーザレの肉体美(上半身)がカラーで拝め
    裏切者が明らかになるドッキドキの展開に、
    ちびチェー&ミケがたいそう可愛く、
    シレンツィオに大人ホアンも登場で色男も更に充実
    巻末解説もしっかり、
    大変お買い得な一冊。


    それにつけても、チェーザレ未だ15歳…絶対サバ読んでるだろ!
    時代が違うとはいえ大人っぽすぎる…若くても30歳くらいの風格かと…

    シレンツィオ辺りの政争がらみの話になるとまた意味が分からなくなる事も多いのだけど、今回は放火犯&チェーザレを狙う暗殺者の正体などの謎解きがあったり、チェーザレたちの幼少期の回想であったり分かりやすく面白い話が満載でいつも以上に面白かったで

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    2010年02月18日
  • チェーザレ(7) 破壊の創造者

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    チェーザレ・ボルジアの若き日。
    最新の資料を駆使して、丁寧に描かれています。
    過去にあったカノッサの屈辱について、そして皇帝の棺をめぐる思いがけない歴史の話も。
    スケール感があり、正装のチェーザレが堂々としています。
    この話、どこまで行くんだろうか…期待してます!

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    2009年10月07日
  • チェーザレ(6) 破壊の創造者

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    アンジェロが巻き込まれ重体。
    彼の善意すら利用するチェーザレ。
    見かねたミゲルもチェーザレに意見するなど、
    人間関係も揺れ模様。

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    2009年10月04日
  • チェーザレ(5) 破壊の創造者

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    街で生活を体験してみるチェーザレ。
    アンジェロの手引きもあって満喫の様子。
    トラブルもあってアンジェロからのメッセージに苦笑。

    模擬線は迫力あり。

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    2009年10月04日