山下和美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
道路を歩く時は常に右側、夜9時就寝厳守、ある意味ストイックな経済学者・Y大教授柳沢良則の日常を綴った作品。
最初の数巻は教授のカタブツさを笑い飛ばすエピソードが主体でしたが、徐々に教授のピュアな目を通して様々なキャラクターの生き様を描くハートフルな路線に変わってきました。僕の愛して止まない1作です。
お気に入りの巻をどれか1冊紹介しようとして、どれにするかとても悩んだのですが(でも楽しかったです)、やはり11巻を。
「あなたを知りたい」「オーロラ姫の眠り」「女王の帰還」「ソネット83番」「夫婦の音色」「夏の思い出」「遠きロマンス」…1つとしてハズレのない、とにかく豪華なラインナップですね。
中でも大好きなのが「オーロラ~」。人の「死」に初めて触れた華子ちゃん、あえて触れさせた教授、そして森田さんの妻へ向けた想い。全ての描写が驚くほど濃密で、1ページごとに切なくなります。 -
Posted by ブクログ
素晴らしいっ!
「柳沢教授」と「不思議な少年」の長年のファンでしたが本作もそれらに劣らない面白さでわくわくが止まりませんっ!
「あの世」の方は...まぁ予想通りの状況でしたが、どのような経緯で「この世」が形成されたかは今だ見当もつきません。
....病気とか種の保存とか.....う~ん、わからんw
前巻を読んだときに「政治的な要素」を含んでいる感じがしましたが本巻では「右も左もない。現実を踏まえて自分で判断しなさい」と言われているような気がいたしました。
よかった...流石山下先生だ...
3巻は来年夏の予定らしいですが、今から楽しみで仕方がない私がいますw -
Posted by ブクログ
読み応えがあっておもしろかった!
私も一緒に「和」の勉強をさせてもらっているようで、大満足の一冊でした。
個人的に家を買って、和物が好きで…ということも関係あるのかもしれませんが、そうそう、こうやって悩むんだよ。でも出会いは一瞬なんだよ。などと思いながら一気に読みました。
「数寄屋」をつくってしまおうという思い切った発想や、こういう出来事の数々が「山下和美」さんをつくったんだなと思わせるエピソードの数々もとても興味深い。
真面目で心優しい、やはりいろいろなことに敏感な人なのだと思いました。
「手」のエピソードも、彼女の作品を読んでいて「なんてきれいなんだろう…」といつも思っていたので納得でした!
ところどころに山下和美さんらしい雰囲気の、なんともいえないぐっとくるシーンもあり、早く続きが読みたいです。
『柳沢教授』を久しぶりに読みたくなり、『不思議な少年』も読んでみようと思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ山下さんのエッセイは1つの作品としてすごくまとまりがいいなぁと思う。ストーリーテラーたる所をエッセイコミックでも思う存分発揮していて、起承転結や盛り上がりがしっかりあるのがよい。そして何よりも山下さんの事が好きだと思う。何に対しても真面目でそれでいてちょっと小心者の所が好感度大。
後ろの家にもちゃんと配慮して、日当たりを損なわないように家をカットするなんて、なかなかできないと思う。そして見知らぬ小学生を家に入れる優しさと「観察しよう」と思う心意気。見習わなければならないなと思うところがたくさんある。
お話自体は数寄屋の庭づくりとその他家屋にまつわるエピソードという所。山下さんの家の猫がすごい。うちの猫は引き戸は開けるけど、ドアは開けられない。頭がいいなぁ。その分苦労は多そうだけど。
今回の中ではお母さんの話がとても好き。すごく苦労したんだろうなぁと思う。自分の母親もそうだけど、あの時代の人たちってすごく働いていて尊敬する。
読むたびに新たな日本を発見できる本。畳と障子と紅葉と梅のある実家に帰りたくなった。