あらすじ
~その村では人は必ず50歳で死を迎える~。村人を縛るしきたり、「あの世」と呼ばれる山の向こう。双子の姉を生け贄に捧げられた少女・杏。獣の皮をかぶった役人達が取り仕切る「この世」と呼ばれる村で神に見守られて暮らす人々。そして、不思議な山の民。杏が見つめる先には希望も絶望もある。この物語で描くのは、山下和美が抱く、日本という国への不安。
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何度も読みたくなる名作
初めの方は単なるおとぎ話と思いますが、読み進めると、とても深みのある内容だと徐々に気がついてきます。そこで初めて、この物語の奥深さが分かります。名作です
すばらしい名作
今年の初夏くらいからモーニングを立ち読みしていて目を通して作品に関心を引くようになりました。途中から作品に入るのは難しく、ストーリーの流れや世界観、人間関係もよく理解できず、追っていました。最初から読むとモーニングの最新話まで一気読みしました。感動しました。手塚治虫のような、また、不老不死など現代的なテーマもあり、これからも作品が楽しみです。
匿名
この作品は別途買いました
手塚治虫文化賞大賞を獲得した時にBookWalkerで全巻揃えています。ただ未読でしたので、この機会にと期間限定版を見ています。やはり非常に良質な作品だと思いますので、マガジンポケット等のマンガアプリでも読めるので、多くの方々に読んでもらいたいです。
はじめは和風ファンタジーなのだと思って読んでいましたが、村の掟や神様がきな臭くなってきたと思ったら、まさかの!すさまじく広い世界観をもった作品です。まだ最後まで読めていませんが、最終的に物語がどこに行き着くか、気になって仕方がありません。
Posted by ブクログ
楽しみに買いそろえておいた全11巻を読みました。
いやーすばらしい。おもしろすぎ。やっぱりすごい。こんな世界を創造し、それをこんなに素敵で迫力のある絵で表現できるなんて、尊敬しかない。山下和美さんを好きになってよかった。もっともっと大好きになっちゃった。
人間が不老不死を手に入れたらどうなるか、その答えがここにある。命とは、人生とは、自分はどう生きるか、多くの大事なことを考えさせ、気づかせてくれるこの作品は、間違いなく名作で傑作!
登場人物もみーーんな憎めないし愛おしい。絶っっ対に一人も欠かせないの! どうしても誰か選べと言われたら……アンかな。でもフキさんも大っっ好きなの。フキのことを思うといつでもどこでもすぐ泣けます。
とにかくホントにおもしろい、のひとことに尽きます。けっこう重めなテーマなのに笑えるところも大きな魅力。ていうかそれこそが山下和美作品の魅力、醍醐味なのですよ。
あああああ読み終わっちゃってめっちゃ寂しいぃぃ。常に近くに置いて何度でも読み返します。私の人生のおともです。
杏が読んだ読みものも全部読みたい。文字を読めることって、すごくありがたいことなんだ。
さて、私が生きるこの世界は、「あの世」か、「この世」か。
テレビ番組でおすすめされていたので読みました。4人の神様に囲まれた村、それだけでも面白い設定ですね。最後のシーンには度肝を抜かれました。
手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作
2021年手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作。
絵が少女漫画のようにきれいで、独特な設定、深いストーリーと非常に面白い作品です。
3巻無料の時に読み、そのまま全巻購入してしまいました。
ただ、後半の展開が少し駆け足過ぎる気もします。
無駄に引き延ばす必要は全然ありませんが、もう少し各種伏線の回収を時間をかけて丁寧にやっても良かったのではないかと…。
でも、文句なしにお勧めです。
何やらよく分からない怖そうな世界観。怖いのは嫌なので続き読もうかどうしようかちょっと迷うけど一巻は中々面白かったので次の巻も読んでみる。
引き込まれる
山の言い伝えのお伽話のような物語かと思って読み始めましたが、どんどん深みのある展開に目が離せなくなっていきます。ラストはまさに気になる描写で終わってしまい、続きが早く気になります。
グイっと引き込まれる
フィクションなので、リアリティーはいらないかというと決してそうではなく、「ランド」は架空と現実が背中合わせに押し合いしてる感じで、いつの間にか襟ぐりを捕まれて引きずり込まれていた。
ハマりそう…!
とにかく世界観が凄いです。昔の日本の村をベースに、風変わりな数々の風習やファンタジーっぽい雰囲気もあり…という感じですが、徐々にその輪郭が見えてきます。
主人公の女の子・杏と同じように、知りたい気持ちでいっぱいで、毎コマ目が離せませんでした。
この先どうなるのか全く予想がつきません。おすすめ!
象徴的寓話
一見 おとぎ話風の導入部分であるが読み進めるにつれて図分深い哲学的ともいえる課題を示唆している作品だとわかる。相当に深い内容なので丁寧に読んでいかなければいけいないのが欠点といえば欠点。
絵柄もきれいでしっかりと描かれている。
面白い
別の漫画サイトからこちらに来ました。
面白い!の一言に尽きます。
最初は何気なく読んでいましたが、読み進めるにつれ、夢中になります。
2巻まで読みましたが、続きが読みたいですが…高い(苦笑)。
Posted by ブクログ
その村では、人は知命といい50で必ず死ぬ。村の四方には、四つ神さまという神像がたっていて、そこより先は行ってはいけない。
と、様々なしきたりに縛られている村の少女・杏。
彼女に堕ちてきた種袋。葬列を襲ってきた子供。行く先々で出会う和音。
山の中で出会った人々。空から見た「あの世」の景色。
ディストピアのはじまりはじまり。
Posted by ブクログ
その村では人は50歳で必ず死ぬ事になっている。
民俗学を下敷きにした話。舞台は四ツ神なる巨大な異形の存在が山に鎮座し里を監視する世界。その世界に住む人は50歳で必ず死ぬと定められている。
類似の傾向をあげるなら小説では「新世界より」、漫画なら「キミのカケラ」だろうか。江戸~明治あたりの近世日本かそれをモチーフにした架空の世界かと思って読み始めたらエゴやルールなどの外来語が普通に出てきて「ん?」となる。
その違和感こそ後々生きてくる重大な伏線であり、一巻ラストの驚愕の展開に繋がる演出が憎い。
主人公の杏は好奇心旺盛なお転婆娘、常識とされている事物や現象、固定観念に「なんで?」と純粋な疑問を持ち、その謎をとことん追求する姿勢が逞しくも魅力的。ころころ表情が変わってとても可愛い。
知命とは何か、四ツ神とは何か。
謎がちりばめられた不気味な世界観に引き込まれる。
この世界の人々は山に囲まれた世界で一生を終える、がんばってがんばって生きて死ぬ、そしておしまい。
だがその世界の実態が目に映るモノとまったく違うとしたら?
自分が生きる現実が真実じゃないとしたら?
絶対だと思っていたこの世の外にもう一つ別のリアルな世界があり、自分たちの世界がミニマムにしてコンパクトな実験場、マイノリティの流刑地だと判明した時、杏たちは存在の唯一性を失わないでいられるのか…
Posted by ブクログ
50歳を迎えると「知命」と呼ばれる風習に従って死を迎える風習のある村に生まれた双子のうち、一方が村を支配する神への生贄とされるところから物語はスタート。
ここでの神は不可視の存在ではなく、村を囲む東西南北の山に巨大な姿で存在している。
時代設定は江戸時代くらいかと思って読んでいたら、とんでもなかった。
すぐにでも2巻が読みたくなった。
Posted by ブクログ
penの漫画特集で気になった作品。閉ざされた”この世”と、最後で少しだけ明かされた”あの世”とをつなぐ物語。因習にまつわる内容で、そんなに目新しく感じるところはないけど、何となく先の展開が気になる。絵の雰囲気も好きだし、コマ割りもいい感じだし、とっかかりとしてかなり楽しめました。
Posted by ブクログ
すごい。村の因習により運命を分けた双子の娘二人、アンと杏。全篇を覆う獣臭いおどろおどろしさと鷲につかまって飛翔するシーンの気持ちよさ。物語は終始スリリングに進んで驚きの展開を迎える。今後どうなるのか予測不能のすばらしさ。
難しいが引き込まれる
300ページ超も読ませてもらえるなんて!
なんだか薄暗い雰囲気。面白いし意味深。
山下さんの不思議な少年は最後よくわからなかったので最後まで読者置いてけぼりにならないことを願います。
Posted by ブクログ
11巻で完結。
ともかく、開幕がゾクゾクするほど面白い。
何が起こっていくのか、なぜ、こんなことが行われているのか?
少女の「好奇心」という名の知的探究心が、そして、もう一人の少女の「怒り」が、やがて世界を掻き乱していく。
…ちなみに、物語の終盤、個人的に一番びっくりしたのは「銀次」の正体(その変わりよう)でした(^^;。
追記:
このマンガを読み始めて、似ている話があったけど、なんだっけ、と思い続けていたが、佐々木淳子の「ブレーメン5」だった。ユズの設定が、これと同じなんだよな。
Posted by ブクログ
ナイト・シャマラン監督の映画「ヴィレッジ」に近い。
生まれた場所や環境で価値観は形成されてしまうという恐ろしさを感じる。いつだって疑いを持つことの大切さ。
Posted by ブクログ
以前『ヴィレッジ』という映画がありましたが、読みながらふと思い出しました。
この何とも言えぬ不気味さ、閉塞感、謎だらけの村。なぜ50歳になったら「あの世」に行かねばいけないのか?なぜ村の四方を「四ツ神様」に監視されているのか?
そして最後のページの衝撃!
Posted by ブクログ
1巻のラストは某映画に似た概ね予想通りの展開でしたが、山下作品はコレで終わりではない。ここからがはじまりだ!ということで、早く2巻が出るのを待ちたい。
Posted by ブクログ
新聞の書評で知ったコミック
山下和美さんといえば、「天才!柳沢教授」とか
絵も内容も好きなので、面白そうだなと期待
そして、期待は裏切られませんでした。
続きがあるようなので、楽しみ
Posted by ブクログ
動物の世界では_不具のものは淘汰される_凶相だとかそうでないとか_そんなことを考えること自体人間の驕りなのか 私達が50を超えて生きて神様の領域まで入らないように見張ってるんだ
SF
昔話に要に見せかけて実は近未来SFです。
このお話の展開の仕方は萩尾望都さんの「マージナル」っぽいかなぁと思いました。
ただいきなりタブレット渡されて使えるとかはないわー。
Posted by ブクログ
夜間外出が禁じられ、その他にも口伝らしい「掟」が多々あり四方を目に見えるモンスター4体が囲んでいる世界(「怖い」はよくわからないことから生まれる、住んでいる者には日常)。「定命」の五十歳まで生きられる者はまれ。
主人公・杏の双子の兄=アンは間引かれたはずが生きていた。死刑執行役人だった父はみずから間引いた罪悪感から目を潰したらしいが現在(杏は十数歳)でも手練の御庭番。触覚でDNA判定のように人物を特定?
杏が暮らすのは農村、町に住む貴族には別の心配事(気象災害?はモンスターの意思?)があるらしく(杏を?)人身御供の計画が進む…
山の向こうは未来社会か?
Posted by ブクログ
すごく分厚い1巻!
江戸時代くらいの貧しい百姓の話かな‥と読み進めていたのだけど、これは‥
面白い!という域までいってないけど続きが気になる感じです。
Posted by ブクログ
最初は世界観や設定が掴みにくくて物語になかなか入っていけなかった。けれど中盤あたり、登場人物が増えてくるあたりで面白くなり始めた。ルールの中でその事に気付かず生かされる人たち。それは幸せなこと?昔の話かと思いきやラストあたり現代が出てきたりと展開が変わる変わる。杏とアン、この双子が一体どうなるやら。