幸村誠のレビュー一覧
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奴隷編終了。ここのところ農業ばっかりでファームランドサガとか言われてましたが、最後は戦争が戻ってきましたね。そして次から本当の意味でヴィンランドを建国するヴィンランドサガが始まります。
この作品の非常に素晴らしいなと勝手に思ってる点は、クリティカルな問題を避けずに真正面からぶつかることですね。
クヌートは躊躇なく全面戦争をするし、トルフィンはクヌートを避けて新世界を目指すことはしません。
歴史に名を残さない、はぐれもの達の行く先、と何度か言及されていますが、海の向こうに理想郷を探すことは全人類が共通で持つ衝動ではないだろうか。その漠然とした希望は、ニライカナイであり、アルカディアであり、蓬莱島 -
Posted by ブクログ
月とか火星とか木星とか宇宙がすっかり身近になった遙か先の時代。そんな中でデブリと呼ばれる宇宙ゴミを回収する仕事をする人達とその周りの人達にスポットを当てた話
スペースデブリの問題は今現在でもちらほら囁かれてたりするのでそう遠くない未来でも起こり得そうだよなぁ…って思いながら読みふけりました
総合的な話をすると主人公のハチの内面的な変化も含めて全体的に前半1、2巻と後半3、4巻で良くも悪くも作品の雰囲気がガラッと変わる印象を受けます。前半はデブリをはじめ主に宇宙に関する話。後半は宇宙を背景にしつつ登場人物達の内面的な話。すごく文学的というか詩的というか哲学的な展開になってますね。軍と -
Posted by ブクログ
世界を楽園にするため、肥大化した自らの欲を守るため、血沸き肉踊る戦いのため、そして死を超えた救いを作るため。それぞれの生きる目的が衝突する第13巻。
なんの為に生きるのか。現実でもフィクションでもヒトは数多の目的をもって日々生きています。今作品は現在に至るまでキャラクターの葛藤を描き、その生きる理由を示して来ました。今回は暴走した欲と愚かな自尊心、それに伴った犠牲が描かれました。この世に絶望し、全てを終わったことにしたまま逝ってしまったアルネイズ。死を受け入れてしまった人にどんな言葉で相対するのか。何の為に生きるのか、未来に対して希望を抱かせる言葉をどうこれからトルフィンが紡ぎだすのか注