幸村誠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
月とか火星とか木星とか宇宙がすっかり身近になった遙か先の時代。そんな中でデブリと呼ばれる宇宙ゴミを回収する仕事をする人達とその周りの人達にスポットを当てた話
スペースデブリの問題は今現在でもちらほら囁かれてたりするのでそう遠くない未来でも起こり得そうだよなぁ…って思いながら読みふけりました
総合的な話をすると主人公のハチの内面的な変化も含めて全体的に前半1、2巻と後半3、4巻で良くも悪くも作品の雰囲気がガラッと変わる印象を受けます。前半はデブリをはじめ主に宇宙に関する話。後半は宇宙を背景にしつつ登場人物達の内面的な話。すごく文学的というか詩的というか哲学的な展開になってますね。軍とか政府とかも出てくるし話がどんどん壮大になっていきます。もしかしたらこの変化がちょっとなぁ…っていう人もいるかもしれません
個人的には後半みたいな哲学的な展開ってわりと好みなんだけど全体通して1回読んだ感じではプラネテスに関しては私は前半の方が好きだなぁと思った(これから何回も読めばまた変わるのかもしれませんが)何というかまぁ、いろんなことを悟って丸く穏やかになったハチよりちょっと危なっかしくて勢いがあるハチの方がなんかしっくりくる気がするというか、うん
良く言えばとても4巻分とは思えない内容の濃さだった。けど、ハチの内面的な変化を描ききるのに4巻ではちょっと足りなかったんじゃないかな〜って思っちゃいました。穏やかになったハチももちろん好きなんだけど、ハチの変化のスピードに私自身がついていけなかった感じ
でも総合的にはほんと面白かった。特に叔父さんの話を通したフィーの心の葛藤とユーリの船乗りをしていた老人とのやりとりの話がドツボでした。同じ宇宙漫画でも宇宙兄弟とはまた全然違う趣の漫画。個人的にプラネテスの方が好きかも -
Posted by ブクログ
世界を楽園にするため、肥大化した自らの欲を守るため、血沸き肉踊る戦いのため、そして死を超えた救いを作るため。それぞれの生きる目的が衝突する第13巻。
なんの為に生きるのか。現実でもフィクションでもヒトは数多の目的をもって日々生きています。今作品は現在に至るまでキャラクターの葛藤を描き、その生きる理由を示して来ました。今回は暴走した欲と愚かな自尊心、それに伴った犠牲が描かれました。この世に絶望し、全てを終わったことにしたまま逝ってしまったアルネイズ。死を受け入れてしまった人にどんな言葉で相対するのか。何の為に生きるのか、未来に対して希望を抱かせる言葉をどうこれからトルフィンが紡ぎだすのか注目せざるを得ない。
現実的な力をもって楽園を作り出すクヌートに対してまだ見ぬ理想の楽園に向かって歩き出したトルフィン。理想と現実が衝突するときどんな事態になるのか、次巻も実に楽しみです。 -
Posted by ブクログ
昔アニメを少し見たことがあって、全部通して見ていたわけじゃないけど、所々で胸打つところがあって、いいアニメだな~って最終的に感じたのを覚えている。
だから、原作も読んでみたくて、今回全巻読んでみたわけだけど、やっぱり好きでした。
綺麗にまとまってるわけじゃないけど、必死に何かを伝えようとしている感じとか。
それを抽象的な表現でもいいから、どうにかして読者に爪あと残そうとしているところとか。
小説でも漫画でも、広く言えば芸術作品すべては、そのようなあがきで出来ているべきだよな~って思うのです。
描かれているのは「人」。
「宇宙」は一つのツールであって、きっと別の道具でも書くことはできたはず。
でも、やっぱり宇宙で良かったんだろうな~。
未知、神、愛、進歩、後退、成長、停止、暗闇・・・。
そういうキーワードが最終的に残る。
世界を広げまくって宇宙へ飛び出しても、やっぱり自分の世界は両手のひらを広げた場所なんだなってそう思いました。
いい作品です。