永井玲衣のレビュー一覧

  • さみしくてごめん

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    このかたの文章を読むと簡単に何かを書くことが躊躇われる。誰に向けたどの立場からの批評なのかを問う文章がもっとも心に残ったから。

    哲学はわかろうとして分けて、語りすぎたのでは?もっと聞くことに力点を置けないのか?という作者の思いが伝わってくる。

    なんにせよ、この文章は書けない。AIが学んだらこんなふうに書けるようになるのだろうか?そしてこの文章はAIが校閲しても面白くあり続けられるんだろうか?そんなことを思った。

    昔共に音楽をしていた仲間を思い出す文章。できたら何の役割も目的もいらない日に出会いたい本。

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    2026年03月26日
  • これがそうなのか

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    第2部「これがそうなのか」に結構ガツンとやられる話が多かった。
    永井さんの話はいつも、普段当たり前だと思っているような事を根底から考え直させられるような体験をさせてもらえる。

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    2026年03月23日
  • さみしくてごめん

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    ネタバレ


    すごく好きだった。読みやすかった。
    日記のパートは、おこがましいけど自分の日記と通じるものを感じてすごく好きだった。人の個人的な日々の記録に触れられることのおもしろさ。

    83
    「思いやりを受け取るために思いやりが必要なように」

    130-131
    「きみしさだけは、誰とも共有できないんです。」
    他の子たちは、黙って聞いている。
    「だからさみしさとは、決して共有できない、わたしだけのもの。」
    わたしはそれを大切にしたい、と彼女は凛とした横顔で言った。
    →この前心療内科で「最近さみしい?」と聞かれ、ああそれだとわかってしまったとき嬉しかったし悲しかった。嬉しかったのはしんどさの原因究明ができたか

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    2026年03月20日
  • 世界の適切な保存

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    水中の哲学たちが私好みすぎて、こちらもずっと読んでみたいと思っていました

    永井さんには、この世界は一体どう見えているのだろう?
    私に哲学を、なんとなく身近にしてくれたのが永井玲衣さん
    考えることが日常になっている私にとって、負担になりすぎずに考え続けることの大切さをこの本でも教えてもらった気がします

    この世界のすべてを、保存しておくことはできない
    保存されていても、それは適切な方法ではないかもしれない
    保存したいほど、大事にしたいものはなんだろう?
    わからないものをわからないままに
    わかることを、目標や目的にしない

    強く、優しく、そして美しさを感じるエッセイ

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    2026年03月19日
  • さみしくてごめん

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    著者は哲学者で、2010年のコロナ禍前後に書かれた日記とエッセイで構成されている本です。著者独自の言葉の使い方などから、哲学者独特な感性を垣間見ることができるので、とても好きな本です。

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    2026年03月07日
  • 世界の適切な保存

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    この本を説明することがとても野暮に思える。要約できない本、しない方がいい本。AIが書けない文章。哲学的だけど詩に近い。

    自分以外の人の感覚はどれだけ言葉を尽くしても、同じようにわかることはない。伝わることはない。

    しかし、伝えようとすること、わかろうとすること、そのために話をすることはとても大切である。

    例え適切でない保存であっても保存することから始まる対話があり、それ自体は決して無意味ではない。

    前半は哲学対話の体験やフレーズから作者の日常を観察し言葉を紡いでいくエッセイに近い短編集。

    後半は東日本大震災、コロナ、ガザ、広島などテーマが変わる。

    なんにせよ、読む時々自分の状態で受

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    2026年02月23日
  • さみしくてごめん

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    哲学研究者である永井玲衣さんのエッセイ集。難しいことを一緒にぐるぐる思考するものもあれば、つい声をあげて笑ってしまうものもある。多くの話は哲学対話の場面をきっかけに著者が気になったこと、興味を持ったことについて書かれている。

    前にも哲学対話の本を読んだことがあるが、哲学ってつくづく面白いと思う。生産性ばかり追い求める資本主義社会に疲弊する現代人はかなり多いだろうし、その大多数が気晴らしを求めて消費に走っているように思う。服、食事、映画、音楽、、、読書でさえもその内側にあるかもしれない(その人の心持ちに依る?)。新しい物、新しい体験、新しい知識。それでも人は満たされない。欲の先にはさらなる欲し

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    2026年02月22日
  • さみしくてごめん

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    永井怜さん、初めまして。

    哲学ってまだまだ私の中ではよく分からなくて掴みどころがないものだけど、なぜか惹かれる。
    どこまでも考えていいって楽しい。

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    2026年02月14日
  • さみしくてごめん

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    最初の章の日記形式の文章がおもしろかった。吹き出しそうになるところもあったので電車で読む際には要注意です。

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    2026年02月11日
  • これがそうなのか

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    私も言葉をこんなふうに尊重し、言葉に対してこんなふうに誠実でありたいと思った。それは明日かもしれないし、数年後かもしれないけど、私は何かの折にこの本を思い出して「これがそうなのか」と思うだろう。

    【読んだ目的・理由】発売記念トークイベントに参加したから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.3
    【一番好きな表現】忘れたくないと願うことと、忘れても大丈夫だと思えることは、両立する。そこに表現の必然性が立ちあらわれる。(本文から引用)

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    2026年02月08日
  • さみしくてごめん

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    また読みたくなって再読。
    前作「水中の哲学者たち」「世界の適切な保存」へと繋がるところもあり、「さみしくてごめん」を読み終わったあとにこの二つを読み直すと新たに面白さを発見できるかも。

    印象的だったのはわたしたちは哲学を「させられている」ということ。哲学を手中に収めるように、まるでツールかのように取り扱っているイメージだったけど、周りを見渡すと小さなところに哲学(著者は哲学モメントと称していた)が隠されているということをこの本から気づきを得た。
    哲学モメントから広がる世界を見ていきたい。

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    2026年02月07日
  • これがそうなのか

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    面白かった。
    哲学者である永井玲衣さんが日常で感じた問いを記したエッセイ本。

    「なぜあらそうの」の章で、
    哲学対話の題材になった絵本で、カエルが持ってる花をネズミが奪うシーンから、嫉妬の話になった。
    「嫉妬とはつかみどころが無い」という事が表現されていた。
    自分にとって都合の悪い感情はわかりづらい。だからそれが発端で争いが起きる。

    その感情は表面上はキレイな顔していたり、強そうな顔をしていたりする。
    醜い自分の感情もフォーカスを当てて、認めてあげられる人になれたらいいなと思う。

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    2026年01月25日
  • さみしくてごめん

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    世界の断片やカケラを見つけることができて、それに対して感動したり絶望したりする著者の視点や感性が良いなと思う
    夜は一人きりな気がしてさみしくなるのではなく自分とふたりきりになるから、自分と向き合うしかなくて寂しくなるのではないかという視点とか、日常のちょっとした気付きによって世界の奥行きに触れることができるんだなとハッとした

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    2026年01月18日
  • 世界の適切な保存

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    詩集のようなような哲学エッセイ
    『水中の哲学者たち』が好きな方には刺さるかも。


    世界を変えることではなく、
世界をどう保存するかという問いかけがされていて、
    今見ている世界は、自分が見たいように見ているだけで、
    見えてないものに隠されている伏線。

    忘れていいもの
忘れてはいけないもの
手放していい感情
手放さずに持っておく感情
    を自分に委ねてみる。

    丁寧に見る。
    やっぱり哲学の本だなぁと思う。

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    2026年01月17日
  • さみしくてごめん

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    ネタバレ

    コロナ過の中で書かれたという、日記とエッセイ。日記の部分がたんたんとしてシュールですごく面白かった。他人の何気ないひと言、ちょっとした出来事から広がるイメージや余韻がなんとも言えず可笑しいのだ。終わるジェノベーゼ、適当に作られたレモネード、いちごジャムの中の鮭の瓶、小生のパワーポイント、ニーチェになるカント。「これでええ?」はつい声を出して笑ってしまった。日常の瞬間瞬間への感性の鋭さが感じられるというか、疑問への瞬発力が高い。
    後半はエッセイになっているが、言葉になる前の感覚をできる限り丁寧にすくい取ろうとしているような文章で、結論のようなものにはあえてたどり着かず、ただ漂っていくようなエッセ

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    2026年01月07日
  • さみしくてごめん

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    日々の暮らしの中で見ているようで見ていないことに気づくことができる。他者の視点と感じ方に新しさやおもしろさがある。単調で退屈だとつい思ってしまう日常生活にも、よく見れば深さがあるものだ。『念入りな散歩』を読んで思う。

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    2025年12月27日
  • 世界の適切な保存

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    筆者の引用する文章がいちいち良い。短歌はとりわけ良い。でも自分がこの短歌の載っている歌集を読んだとしてもフーンで流した自信があるので、こういうところに他人の脳味噌を借りる意義があるなぁと思った。
    保存の話はまぁともかく、スターフライヤーマンの話が面白かった。どちらかと言うとこれは次作のお題に関わってくる話なんだろう

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    2025年11月25日
  • 世界の適切な保存

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    日常的な会話や、著者が行うワークショップのでの断片的な会話や言葉、その中で語られた言葉や語られなかった言葉。
    また、日常にとどまらず、東日本大震災や世界で起こる紛争などについても言及しています。
    書かれてはいない決して蔑ろにできない保存すべきことがあることについて書かれています。

    私も日常生活で伝えられなかったことや、気を遣って相手に飲み込まれた言葉について考えさせられました。
    それと今年ベトナムの戦争証跡博物館で見た被害の様子をそのまま残した写真の数々。これらの写真が訴えるものと、ここには保存されていない被害があるということについても考えないといけないし、忘れてはいけないと思いました。

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    2025年11月03日
  • 選挙との対話

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    選挙に興味を持ち始めたものの、分からないことだらけで読んでみた本。

    なぜ自民党は強いのかや、なぜ野党は勝てないのか、なぜ女性政治家は少ないのかなどをテーマに。
    前半はデータに基づいた話しをしているので、ウッとなるが、分かりやすく書いてくれているので、初心者でも全然分からないということはなく読めた。1からと言うよりは、近年の選挙に絞られていて、そこも身近に感じられて良かった。

    最後は哲学対話で締められている。
    興味を持ったのに、具体的に話すのはタブーみたいな風潮でより分からなくなってく「選挙」。生活の中で感じている「選挙」のことが話されていて、もっと身近にみんなで考えてみたいと思えた。

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    2025年10月23日
  • ゼロからはじめる哲学対話 哲学プラクティス・ハンドブック

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    文学部教授による哲学対話を開催したい人に向けた本。哲学カフェが気になった。

    書籍後半は基本的な哲学の諸問題と歴史についてざっくり説明されている。高校の倫理に登場するような哲学者や書籍がバンバン登場する。哲学者たちが歴史のなかでどういう問題に取り組んでいたかがわかりやすく解説されているので読みやすく、倫理を勉強した高校生時代も思い出せて懐かしい気持ちになった。

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    2025年10月10日