永井玲衣のレビュー一覧

  • 世界の適切な保存

    Posted by ブクログ

    筆者の引用する文章がいちいち良い。短歌はとりわけ良い。でも自分がこの短歌の載っている歌集を読んだとしてもフーンで流した自信があるので、こういうところに他人の脳味噌を借りる意義があるなぁと思った。
    保存の話はまぁともかく、スターフライヤーマンの話が面白かった。どちらかと言うとこれは次作のお題に関わってくる話なんだろう

    0
    2025年11月25日
  • さみしくてごめん

    Posted by ブクログ

    思わず、くすくすと笑ってしまうユーモラスで肩肘張らない文章で楽しい。ほんのちょっと哲学の入口というか「考えずにはいられないこと」を受け入れる?投げやらない?共に有る?生活をしても良いのかもしれないと思わせられる。

    0
    2025年11月18日
  • 世界の適切な保存

    Posted by ブクログ

    日常的な会話や、著者が行うワークショップのでの断片的な会話や言葉、その中で語られた言葉や語られなかった言葉。
    また、日常にとどまらず、東日本大震災や世界で起こる紛争などについても言及しています。
    書かれてはいない決して蔑ろにできない保存すべきことがあることについて書かれています。

    私も日常生活で伝えられなかったことや、気を遣って相手に飲み込まれた言葉について考えさせられました。
    それと今年ベトナムの戦争証跡博物館で見た被害の様子をそのまま残した写真の数々。これらの写真が訴えるものと、ここには保存されていない被害があるということについても考えないといけないし、忘れてはいけないと思いました。

    0
    2025年11月03日
  • 選挙との対話

    Posted by ブクログ

    選挙に興味を持ち始めたものの、分からないことだらけで読んでみた本。

    なぜ自民党は強いのかや、なぜ野党は勝てないのか、なぜ女性政治家は少ないのかなどをテーマに。
    前半はデータに基づいた話しをしているので、ウッとなるが、分かりやすく書いてくれているので、初心者でも全然分からないということはなく読めた。1からと言うよりは、近年の選挙に絞られていて、そこも身近に感じられて良かった。

    最後は哲学対話で締められている。
    興味を持ったのに、具体的に話すのはタブーみたいな風潮でより分からなくなってく「選挙」。生活の中で感じている「選挙」のことが話されていて、もっと身近にみんなで考えてみたいと思えた。

    0
    2025年10月23日
  • 世界の適切な保存

    Posted by ブクログ

    『水中の哲学者たち』でも感じたが、刻一刻とすぎていく瞬間を言葉として表現しているのが自分にとってはとてもすごいことでどういう風にやっているんだろうと思う。印象に残る一節も多い。自身ももっと世界をよく見て感じ、言葉を書き連ねたい。

    ## はずでした

    「わたしたちの生は、無数の「そうであるはずだった」に満ちている。(中略)ひとが「はずだった」と言うとき、そのひとの心はとこかへ行ってしまったかのように見える。「はず」の二文字に、そっと感情が乗っているからだろうか。」

    ## 適切な保存

    「こんなふうに目まぐるしく入れ替わっていく東京で、ひとつひとつを丁寧におぼえておくことはできない。どんなに意

    0
    2025年09月14日
  • 世界の適切な保存

    Posted by ブクログ

    『水中の哲学者たち』は気になっていたまま読んでなかったんだなと、エッセイとしても独特な書き口に触れて思い返した。哲学対話などの活動についてラジオ出演で耳にしていたイメージだけだったが、語る人という印象だが文体も個性がいい意味で現れている。
    なにか純なる透明性のようなものを掲げる姿勢が胡散臭くもあるのだが、一見すると掴めない表題の真意といったものはときに後継に退きながらも全編を通して語り尽くされていて、高遠な理想とは隔たった実生活的な感性として「世界の適切な保存」という視点は、古くもあり現代において新しくもある議論設定だと思われた。

    0
    2025年09月13日
  • 世界の適切な保存

    Posted by ブクログ

    前半部分は、著者の永井玲衣さんが、忘れることを嫌がっている事から「世界の適切な保存」だと思って読んでいましたが、後半にヒロシマの原爆や東日本大震災など、忘れてはいけないことを忘れないように、言葉を使って、世界を保存しようとして葛藤している様子を感じることができるようになってきました。僕は、個人的に写真を撮ることが趣味なのですが、「時が流れていかないように」というwebsiteを作って、撮った写真を公開していました。(閉鎖しました)永井さんが考えていたことと、同じようなことを僕も思っていたことが、共感を覚えました。日々消費されるコンテンツを、僕もただ保存したいと思います。

    0
    2025年09月12日
  • 選挙との対話

    Posted by ブクログ

    この本を手に取ったきっかけは、情報番組で「自民党がなぜ強いかをデータで分析している」「選挙とは何かを座談会形式で考えている」と紹介されていた点に惹かれたからである。

    本書によれば、自民党が強い理由としては、①小選挙区制において効率的に議席を獲得できる制度構造、②公明党との選挙協力、③野党が候補者を統一できず票が分散すること、④非都市部で組織団体や保護政策を通じて基盤を固めていること、⑤政治に不満を抱えながらも与党に投票する層が一定数いること、などが挙げられている。

    また、(本書の説明を踏まえつつ私の理解を交えて言えば)投票率の低さも自民党に有利に働いている。特に「選挙に行かない層の中には野

    0
    2025年09月11日
  • 世界の適切な保存

    Posted by ブクログ

    “あまりに物事がしんどくて、何もかもが立ち行かない時に、友人に「降伏だ」とメッセージを打とうとした。機械は、わたしの状況などつゆ知らず「幸福だ」と変換した。わたしは自分で自分のことを幸福と言ったことがなかったから、それを真新しい目で見ることになった。”(p.94)



    “見ることは、変えることだ。自分自身を超え、変えていくことだ。世界は不適切に保存され、手渡される。それを、もっと見ようとする。見ることによって、知っていたと思い込んでいたものが変形する。知っていたと思い込んでいた自分が変わる。ならば、どうするかだ。
    見るだけで終わることはできない。見ることは、わたしを当事者にする。共に生きるひ

    0
    2025年08月21日
  • 世界の適切な保存

    Posted by ブクログ

    とりとめもないことを見てどんどん思考、いや妄想が広がっていくのが好きなんだけれども、それを保存したいなと思った。適切に保存できるかな

    0
    2025年08月03日
  • 世界の適切な保存

    Posted by ブクログ

    「記憶とは不完全なもので、もどかしいもの。また言葉も完全であろうとしても完全になりえることは不可能だ。言葉は他者にむけて手渡されるべきものであるから、言葉ゆめゆめ手放してはならない、たとえ言葉を見失うようなことが目の前に立ち現れたとしても。そしてその感情を適切に保存する。わたしたちが人間であろうとするのなら、その忘却と無邪気な残虐さも、だ。経験することでしかわからないことはあるが、経験してもわからないことはある。見ることは、変えること。自分自身を超え、変えていくことだ。見るだけで終わることはできない。見ることはわたしを当事者にする。共に生きるひとにする。そういうことが問われている」そんなことが

    0
    2025年07月17日
  • 世界の適切な保存

    Posted by ブクログ

    言葉や映像では拾い切れない様々な感情、思考、感覚。無駄な情報として削ぎ落とされてしまう風景や呟き…。世界には必要とされないけど、間違いなくそこにあったものたちに思いを馳せ、保存を試みる行為はきっと目の前の誰かや世界を理解するための大切なピースになると教えてくれた。

    0
    2025年06月12日
  • 世界の適切な保存

    Posted by ブクログ

    世界が無くならないように、形を変えないように、正しく「保存」することがテーマ。
    永井さんが日々考えていること、感じていることが瑞々しい言葉で語られる。
    「水中の哲学者たち」と同じく、永井さんの言葉を通して自分自身の思考がぽつぽつ浮かんでは消えて、を繰り返しているような感覚だった。

    「保存」といえば私は昔から、人生の全ての項目を記録してくれるような仕組みがあれば良いのに、と感じていた。
    ゲームのエンディングの後に出てくる全編を通してのresult。
    コインを取った総数、死んだ回数、集めたアイテム○個/100個...
    そんな風に、「友達の人数」「喋った単語の数」「使ったお金の総額」「ウニを食べた

    0
    2025年06月02日
  • 世界の適切な保存

    Posted by ブクログ

    人がぽろりとこぼしたことばの新鮮な響き、どこにも記されない日々のなかで起きた出来事や感情、忘れてはいけないことをどうやって適切に保存するのか。読みながら、ぐるぐると考えて、いまもまとまらないまま考えている。頭の中に浮かんで消えていく思考も感情も生きている日々も、そのまま保存されることはない。それでもささいな日常のにおいや手触りやだれかの呟き、本を読んで生まれる自分の心のさざ波を、じっと見つめてみたいとも思った。

    0
    2025年05月31日
  • 世界の適切な保存

    Posted by ブクログ

    読んで良かった本
    ただ「見る」ことの難しさは、共感もしたし、私は全然できてなかったなとも気付かされた
    瞬間や体験、記憶を保存しなければという強迫観念めいたものに見覚えがあって購入したけど、
    永井さんのそれと私のものは真剣さが違ったなー
    簡単に、分かった。と言いたくなくなった

    0
    2025年05月11日
  • 水中の哲学者たち

    Posted by ブクログ

    白と水色のコントラストが綺麗なこの本をたまたま見かけ、なんだか内容が気になっていた。哲学について予備知識なくても読むことができ、意外と身近な分野だなと思わせてくれるエッセイでした。
    今の小学生は哲学対話の授業なんかあるのか…(,,゚Д゚)「死んだらどうなるか」「約束は何で守らないといけないのか」「早く大人になりたいか」テーマは色々。他人の考えも聞いて、自分の考えも出して、はっきりした答えが見つからなくても、その思考が尊いことなんだと感じた。

    『世界はもっと多様で、奇妙で、無数の他なるものが存在する。その事実は本当に恐ろしくて、そしてほっとする。哲学は何も教えない。哲学は手を差し伸べない。ただ

    0
    2025年12月06日
  • 選挙との対話

    Posted by ブクログ

    ・なぜ自民党の一強体制が続いているのか?
    ・投票行動には何が影響しているのか?

    こうした選挙で気になる問いに対してデータを用いて客観的に考察して納得感ある結論や示唆が明確に示されているので勉強になった。選挙に関するデータや研究が多数紹介されている良い本だと思います

    0
    2024年11月23日
  • 水中の哲学者たち

    Posted by ブクログ

    理論で説明しない五感で感じる哲学だと思った。
    無数の問いの前に壁がある感覚も、なのに遠くに行く感覚もこれ知ってる、と思いながら読んだ。
    世界の真理に触れたくなる気持ちはなんで備わってるんだろう。エウレカしたいなあ。

    0
    2026年05月02日
  • 世界の適切な保存

    Posted by ブクログ

    前作の水中の哲学者?という本がとても好きだったので、こちらも読んでみました。
    思ってたものとは違ったけど、永井玲さんがどんな人なのかは伝わってくる。

    この本を読んで、中学生の頃、世界の紛争をまとめる授業があったことを思い出しました。
    調べていく中で、残虐で酷い行為がいかに行われているか、その結果人間(殺され方や死体)がどうなるかを「生」でみた気がしました。みた時は、吐き気がしたり頭痛がしたり、ひどく身体が影響を受けていました。私はそれを皆に伝えるためには、まとめるのではなく、私が読んだものと同じものを一言一句違わず資料にまとめることを提案しました←この時点で普通の中学生じゃない笑 でもそうし

    0
    2026年05月02日
  • さみしくてごめん

    Posted by ブクログ

    最初の日記のところは面白くて笑いが止まらなく読むスピードが止まりませんでした。
    しかし、後半の哲学交じりのエッセイ?には理解があまりできず読むスピードが落ちてしまいやはり哲学というのは難しいのかな?と思ってしまいました。
    永井さんの日記は大好きなので日記だけの本は絶対欲しいと思いました!

    0
    2026年05月01日