永井玲衣のレビュー一覧

  • 水中の哲学者たち

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    装丁の美しさから本屋で手に取って、哲学は挫折するからな〜〜と渋って棚に戻してたけど、パートナーが購入したのを機に少しずつ読んだ。

    感想としては、哲学の普遍的なところをつつく大変な本でもライフハックの勉強的な本でもなく、いいテンションで哲学のことを考えられたいい本だと思った。

    章の区切りも私の中では読みやすく感じたのと、笑える文章が混ざっていたのも好きだったな〜。
    悲観的でなく淡々とおもしろい。ただ、内容が思ったより濃くて一冊を1日で読むのは難しかった。電車とかで読むのがいいかも

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    2025年09月09日
  • 世界の適切な保存

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    地面から数センチの場所に漂う香水の香りのように、普段なんとなく不意に浮かぶけど簡単に忘れてしまうような、いつでもそこにあるけど強く意識しないと忘れてしまうような、そういうものについて書かれている
    そういう考えや疑問の答えがほしいと思って読む人にはおすすめしない
    そういう考えや疑問、記憶の「適切な保存」について書かれているから。
    行間に自分の記憶が不意に立ち現れて脳がトリップしたり、はっきりと答えが示されないまま考えを巡らせる文章にふわりと眠気が襲ったりして読むのに少し根気がいった それも心地いい疲労やった
    終盤は実際の経験についての「保存」が試みられていて、事実に目を向けることで一気に読めた

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    2025年09月08日
  • 世界の適切な保存

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    哲学者である著者が書いたエッセイ本。文体がやわらかくて読みやすいのに哲学的な視点が散りばめられていて、題材も幅広く、読みながらたくさんのことを考えた。もっと考えたいと思った。問いを持つこと、対話すること、見て聴いて嗅いで体験すること、そしてその体験を保存しようと試みること、それを諦めずに続けてくれている人がいるということが安心感を与えてくれたし、私もそうしていきたい。

    【読んだ目的・理由】哲学エッセイというジャンルが気になったから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.5
    【一番好きな表現】言葉と生きることを手放さないように決めたひとは、書かねばならない。(本文から引用)

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    2025年07月21日
  • さみしくてごめん

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    永井さんの言葉は断片的で、ふわふわと不安定な世界に漂いながらも、いつも光を伴って帰ってくる。

    不安やストレスに立ち向かう方法や、考え方を変えましょうって内容の本は数多くあるけれど、
    この本は一緒に向き合おうよ、みんなで奥底まで潜って考えようよって言ってくれている感覚で、
    自分の思考や感情を否定せず両手で掬い上げて向き合える感じがした。

    私も普段、駅で足を踏まれてイラっとしたこと、アイスの美味しさに感動したことなど日々ちょっとした事で感情が動くけれど、
    そんな一つ一つの感情の機微を何だろう?何で自分はこんな風に思ったんだろう?って心の奥底を覗きにいくような感覚、すごく好きだった。心の奥行を広

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    2025年07月20日
  • 世界の適切な保存

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    ゾクリ、ヒヤリ、とした。
    突き刺さってくるような、久しぶりの体験。
    文体はたゆたうように柔らかいのに抉ってくる内容。

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    2025年04月20日
  • 世界の適切な保存

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    この人の文章は何か独特なものがある。自然でさりげないのだけれど強さもあり、評判が高いのも納得である。

    読んでいるとなんだか心があるべきところに収まっていく感じがある。自分が自分のままでいいのだと思えてくる。

    こうやって自然体で、かつ周りに影響力を持つ人に憧れがある。村上春樹がその極地だろう。

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    2025年04月13日
  • 世界の適切な保存

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    どんな本かわからずに手に取った。哲学??エッセイ??短歌の解説??
    なんか、都会的なことば遊び?どことなくおしゃれな演出?と批判的に読んでいて、途中で一旦読むのをやめた。谷川俊太郎とかさくらももこみたいな印象もあり。(どちらも好きですが、)
    2.3日おいて、再度読み始めたら、びっくりすることに、涙が止まらず、やたらと心が動かされている自分がいた。不謹慎なことにそれがとても心地よかった。

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    2025年04月10日
  • 世界の適切な保存

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    この本を読んでいると終始安全な場所に居るような気がした。誰にも知られずに見つめてきた世界、似た目を持った人の言葉たち。

    書いてあること自体にも胸を打たれるものはもちろんあったけど、それよりも何よりも私にとっては著者のような目を持った人、その周りにいる人たちの存在に励まされた。

    重くて、軽やかで、そしてとても誠実な一冊、水中の哲学者たちもこちらも大事な本になりました。

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    2025年04月01日
  • 水中の哲学者たち

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    変化することを恐れないで、もっと寛容な人間になりたい!「ただ存在する」をする時があってもいい!わたしもささやかな社会運動であり、抵抗運動をしてみたり!

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    2026年02月28日
  • 世界の適切な保存

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    この本を説明することがとても野暮に思える。要約できない本、しない方がいい本。AIが書けない文章。哲学的だけど詩に近い。

    自分以外の人の感覚はどれだけ言葉を尽くしても、同じようにわかることはない。伝わることはない。

    しかし、伝えようとすること、わかろうとすること、そのために話をすることはとても大切である。

    例え適切でない保存であっても保存することから始まる対話があり、それ自体は決して無意味ではない。

    前半は哲学対話の体験やフレーズから作者の日常を観察し言葉を紡いでいくエッセイに近い短編集。

    後半は東日本大震災、コロナ、ガザ、広島などテーマが変わる。

    なんにせよ、読む時々自分の状態で受

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    2026年02月23日
  • さみしくてごめん

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    哲学研究者である永井玲衣さんのエッセイ集。難しいことを一緒にぐるぐる思考するものもあれば、つい声をあげて笑ってしまうものもある。多くの話は哲学対話の場面をきっかけに著者が気になったこと、興味を持ったことについて書かれている。

    前にも哲学対話の本を読んだことがあるが、哲学ってつくづく面白いと思う。生産性ばかり追い求める資本主義社会に疲弊する現代人はかなり多いだろうし、その大多数が気晴らしを求めて消費に走っているように思う。服、食事、映画、音楽、、、読書でさえもその内側にあるかもしれない(その人の心持ちに依る?)。新しい物、新しい体験、新しい知識。それでも人は満たされない。欲の先にはさらなる欲し

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    2026年02月22日
  • 水中の哲学者たち

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    ところどころで泣いてしまった。 読んで良かったなぁとは思ったけど、哲学者って学者なん?答え永久に決まらないのに?ってのは読む前より思いましたw 救いとかにはなり得るとは思うけど。

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    2026年02月16日
  • さみしくてごめん

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    永井怜さん、初めまして。

    哲学ってまだまだ私の中ではよく分からなくて掴みどころがないものだけど、なぜか惹かれる。
    どこまでも考えていいって楽しい。

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    2026年02月14日
  • 水中の哲学者たち

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    作者の過去を振り返りながら、日常をきっかけに深く?考えていくショート哲学?

    いろんなこと考えすぎて、思考がとっちらかる

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    2026年02月11日
  • 水中の哲学者たち

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    哲学対話のpodcastから本書を知った。高校で倫理学の世界にハマり、大学で哲学をかじった者としては、「そーゆーのあるある!!」の連続だった。世界は疑問で溢れてるよね。

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    2026年02月11日
  • さみしくてごめん

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    最初の章の日記形式の文章がおもしろかった。吹き出しそうになるところもあったので電車で読む際には要注意です。

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    2026年02月11日
  • これがそうなのか

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    私も言葉をこんなふうに尊重し、言葉に対してこんなふうに誠実でありたいと思った。それは明日かもしれないし、数年後かもしれないけど、私は何かの折にこの本を思い出して「これがそうなのか」と思うだろう。

    【読んだ目的・理由】発売記念トークイベントに参加したから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.3
    【一番好きな表現】忘れたくないと願うことと、忘れても大丈夫だと思えることは、両立する。そこに表現の必然性が立ちあらわれる。(本文から引用)

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    2026年02月08日
  • さみしくてごめん

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    また読みたくなって再読。
    前作「水中の哲学者たち」「世界の適切な保存」へと繋がるところもあり、「さみしくてごめん」を読み終わったあとにこの二つを読み直すと新たに面白さを発見できるかも。

    印象的だったのはわたしたちは哲学を「させられている」ということ。哲学を手中に収めるように、まるでツールかのように取り扱っているイメージだったけど、周りを見渡すと小さなところに哲学(著者は哲学モメントと称していた)が隠されているということをこの本から気づきを得た。
    哲学モメントから広がる世界を見ていきたい。

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    2026年02月07日
  • これがそうなのか

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    面白かった。
    哲学者である永井玲衣さんが日常で感じた問いを記したエッセイ本。

    「なぜあらそうの」の章で、
    哲学対話の題材になった絵本で、カエルが持ってる花をネズミが奪うシーンから、嫉妬の話になった。
    「嫉妬とはつかみどころが無い」という事が表現されていた。
    自分にとって都合の悪い感情はわかりづらい。だからそれが発端で争いが起きる。

    その感情は表面上はキレイな顔していたり、強そうな顔をしていたりする。
    醜い自分の感情もフォーカスを当てて、認めてあげられる人になれたらいいなと思う。

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    2026年01月25日
  • さみしくてごめん

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    世界の断片やカケラを見つけることができて、それに対して感動したり絶望したりする著者の視点や感性が良いなと思う
    夜は一人きりな気がしてさみしくなるのではなく自分とふたりきりになるから、自分と向き合うしかなくて寂しくなるのではないかという視点とか、日常のちょっとした気付きによって世界の奥行きに触れることができるんだなとハッとした

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    2026年01月18日