永井玲衣のレビュー一覧
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永井玲の著書は全て読んでいる。新しい感覚に目覚めさせてくれたり、ことばにならなかった物事に気がつかせてくれる、私にとってとても大切な存在だ。(あ、『さみしくてごめん』は積読中でした)
今回もとても良かった。しばらくはその余韻にぼーっとしてしまう。
第一部は『問いはかくれている』。新しいことばや気になることばに潜む問いを考える12篇。
第二部は『これがそうなのか』。著者が幼い頃から読んで強く感じたことばたちを深く掘り下げる、12篇。
第一部ではクスッとしたり、あーそうそう、でもそこまで考えたことなかったな、なんて、比較的軽く読み進めることができる。『若者の喫茶店のマスター化』なんて言い得て -
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spotifyの夜更かしの読み明かしで初めて永井さんの事、哲学対話の事を知って、どハマりして配信が終わってしまってからもいまだにリピートして聴いている。この人の物事を深く探求していく姿勢も、ありふれたものや人でも決めつけをせずに対峙する姿勢も好きだな。
もっと永井さんの哲学対話を知りたいと思って本を読んでみた。
前半は短めの日記、ユーモアがあってなんか人生楽しんでるなぁって笑ってしまうところがたくさん。
後半は抽象的で難しい所もあったけど面白く読ませてもらった。哲学モメントが印象的だった。
見慣れていたものやわかったつもりで漠然とみていることが突然よくわからないものになってしまう体験。世 -
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永井さんのこれまでの単著は全て読んでいますが、「この人にはどれだけの言葉の埋蔵量があるのだろうか?」と毎回圧倒されます。全く底が知れません。
本作で心に残ったのは、あとがきにあった以下の部分です。作家・建築家の坂口恭平さんが最近読んだインタビューで近い趣旨の発言をされていたので、自分の中で思わぬ共振を起こしました。
たった一言でも「これは!」という言葉に出会えれば人は生きていける、と。
『本を読むことも、対話の場をつくることも、言葉に出会うことだ。そこで起こること、起きていること、すべてを「わかる」必要はなかった。たった一言、たった一行、身体をつらぬく言葉に出会えれば、それだけで十分だった -
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「ことば」についてのエッセイ、と簡略化してしまうことが激しく憚られるほど、厚みのある、幾重にも「ことば」が積み上げられた、そんな一冊。
自分はインプット型だから、と半ば折り合いをつけていた私自身に、「自分のことば」を発見し、出会ってしまったそれにおそるおそる触れてみる勇気を授けてくれた。そう、誰かのことばを知るだけでは、不十分だったのだ。私が「私のことば」に出会うこと、出会うために必要不可欠である他者という存在、そこからまた生じる世界の奥行き。
ことばに支えられ、裏切られ、翻弄される私たちが、私たちのことばを手にして、他者にそれを手渡すとき、私とあなたの隙間にそれをおずおずと注ぐとき。希望 -
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偶然、電車で居合わせた人の談笑。すれ違った人からふとこぼれ落ちてきた一言。引き留めるほどではないけど、ちょっと気になる一瞬。たいしたことないそんな日常の一部を切り取って「適切に」保存しようと試みた哲学者の本。一言で言うと、感受性の器みたいな本だった。
「日常を保存する」と聞くと多くの人が「日記」を思い浮かべると思うが、この人はそうではない。スーパーでレジ打ちしていた人や乗り込んだタクシー運転手の名札にふと目をやり、その名前をひたすらノートに記録していく。一見、狂気的な行為だが、それほどまでに日常を「適切に」保存したいと思っていたというのがこの本の始めに書かれている。
怠惰に流れゆくS -
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地面から数センチの場所に漂う香水の香りのように、普段なんとなく不意に浮かぶけど簡単に忘れてしまうような、いつでもそこにあるけど強く意識しないと忘れてしまうような、そういうものについて書かれている
そういう考えや疑問の答えがほしいと思って読む人にはおすすめしない
そういう考えや疑問、記憶の「適切な保存」について書かれているから。
行間に自分の記憶が不意に立ち現れて脳がトリップしたり、はっきりと答えが示されないまま考えを巡らせる文章にふわりと眠気が襲ったりして読むのに少し根気がいった それも心地いい疲労やった
終盤は実際の経験についての「保存」が試みられていて、事実に目を向けることで一気に読めた
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哲学者である著者が書いたエッセイ本。文体がやわらかくて読みやすいのに哲学的な視点が散りばめられていて、題材も幅広く、読みながらたくさんのことを考えた。もっと考えたいと思った。問いを持つこと、対話すること、見て聴いて嗅いで体験すること、そしてその体験を保存しようと試みること、それを諦めずに続けてくれている人がいるということが安心感を与えてくれたし、私もそうしていきたい。
【読んだ目的・理由】哲学エッセイというジャンルが気になったから
【入手経路】買った
【詳細評価】☆4.5
【一番好きな表現】言葉と生きることを手放さないように決めたひとは、書かねばならない。(本文から引用) -
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少し前の、永井玲衣さんの哲学エッセイ
読み始めは少し読みづらく
何ヶ月か部屋のすみで積読されていた
改めて読んで見たら
なんとも心にずっしりときた
世界情勢から、日本の災害の時の話
そして個人的な話まで
さまざまな適切な保存を考えている
今の状況を未来に残すことがどれほど
大切なことか、わからないが
もしかしたら、未来にとっては
どーでもいいことかもしれないが
体験して取り込んで伝えていく
でも、そのほとんどは完璧には
保存されないかもなのです
景色を見て感動して写真に撮って
誰かに伝えても
その瞬間はけして伝わらない
匂いや空気感も伝わらない
例えば烏龍茶を飲んだとき
自分では『猿の -
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約1年の積読本。哲学者 永井玲衣さんのコロナ禍やその前後に書き溜められた文章が集められたエッセイ。永井さんの最新刊『これが、そうなのか』の方をなぜか先に読んでしまいましたが、この本の中でも『そうなのか。これが、そうなのか。』というセリフが出てきて、思考の流れを感じさせてくれて少し嬉しくなりました。
第1章は日記。短い文章の中に、なかなかに個性的なエピゾードが含まれていておもしろい。また、日々読んだ本が明記されていて、それも興味深いです。
第2章は、哲学者らしい文章が多め。繰り返し『問い』が出てきて…かと思えばその前提に立ち戻り、考えに考えに考える…。ちょっと気を抜くと、ぼーっと読んでしまい -
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初めて哲学の本を読みました。
「こんな世界があったのか」という読み始めの印象でしたが、読み終わっても印象は変わりません。
しかし、読んだあとには
・日常の中に哲学があり、自分もその一部であり、哲学は身近なものなのかもと気づいた。
・普段から考えていることを言葉にする、言葉にできなくても考え続けることが世界を感じたり理解したりすることなんじゃないか。
・哲学って素敵だけれど、やっぱり面倒くさいな。話がいつまでも終わらなくなってしまう。
このようなことを思いました。
また、哲学の本を読むことがあるかはわかりませんが、気づいたら新しいのを探して読んでいる気もします。
自分としては楽しめたし、何が楽し -
Posted by ブクログ
人それぞれ・人間の本能・承認欲求
後ろ2つをまんまと使っていたことに気づきギクッとした
永井さんの本を読むと、自分が楽するために見逃していたこと、突き詰めずに折り合いをつけようとしたことを思い出させてくれ、問いに向かって開けるのを感じる。山月記の話など懐かしくて考え直す体験を一緒に行うことができた。
特に、「子供の人権」について私は子供→大人になっていくはざまにいるため、子どもとの向き合い方を忘れずに考えていきたい。また、「嫉妬」はなぜ生まれてしまうのかというのは誰もにあり、深い感情だと思う、考えがいがある。
それに、人間の誇張表現についても、「超」「神」ときて、「普通」にいたる。「普通」とい