永井玲衣のレビュー一覧

  • せんそうって

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    せんそうって?怖いし、二度と起こってほしくないこと、ずっとそう思ってきた。でももう既にせんそうはどこかで起こっていて、今も立ち向かっている人、苦しんでいる人がいること。だからこそ、なぜせんそうがなくならないのか?だけではなく、”何故”を深めていきたいと思った。

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    2026年10月06日
  • 水中の哲学者たち

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    主に哲学対話に関するエッセイ集。哲学エッセイは初めて読んだけど面白かった!

    先に読み始めていたのが『バラバラな世界で共に生きる』だったわけだけど(読み途中)、この本の中に「もっともっとバラバラになろう。」って言葉が出てきたり、引用された『キレイ』の「人間とは多面体であって」にウルフの『自分ひとりの部屋』に出てくるコールリッジの両性具有の精神を思い出したり、ドラゴンラージャの「私は単数ではない」を思い出したり、めっっっちゃ自分が読むべくして読む本だったと感じた!
    でも文章自体もすごく好きだった、わからなさとかについて肯定的に捉えようとすることが好きだから。1番好きだったのは「シャベル両手で持つ」!

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    2026年10月04日
  • 世界の適切な保存

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    哲学って聞くと理屈っぽくて、読んでいて人を選ぶなと思う難しい本もあるけど、この本は分かりやすかった。自分一人で詩を読んでここまで理解ができる自信はないが、永井さんの解説で詩への理解が深まるのが面白かった。

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    2026年09月21日
  • せんそうって

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    “わたしたちは、しばしば間違える。語り手に対して、もっとこうしたほうが伝わりやすいだとか、これじゃだめだとか、工夫をすべきとか、そんな無責任な言葉を投げかけてしまう。 だが、試されているのは聞き手のほうなのだ。
    「きく」という言葉には、たくさんの意味がある。じっときくこと。相手の言葉の奥行きをとらえようと想像しながらきくこと。「もっと教えてほしい」と頼みこむこと。「それはなぜですか」と踏みこむこと。そして、相手の言葉が育つまで、ずっとそばにいながら、待つこと。”(p.115)

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    2026年09月14日
  • これがそうなのか

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    詩の魅力を教えてくれた。

    情報量が多い長編小説が好きな私は、文字で想像力が補われる安心感を求めていたんだと思う。
    だから対照的に短編小説には苦手意識があった。「少ない情報からお前の想像力で余白を補え」と圧力がかかっているような気がするから。

    でも、永井さんの丁寧で繊細な言葉を補うように引用されている詩をよんで、余白を考えることに興味が湧いてきた。

    漠然と巨大すぎて問題が多すぎる世界を全身で受け止めつつ、ひとつひとつに丁寧に向き合うこの本がとても好きでした。

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    2026年09月06日
  • せんそうって

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    戦争ではなく、せんそう。対話哲学者の永井氏の新刊。せんそうに賛成はしないが、反対するにも言葉が固くなる、。戦争を取り巻く言外の言葉を対話によって紡ぐ書。本書と向き合うことで内的な対話が深まる。

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    2026年08月29日
  • 水中の哲学者たち

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    「もともと世界はいつだって、多様で、複雑で、曖昧で、不確実だ。その意味でわたしたちはみんなみじめで、みんな平等にひとりぼっちだ。」

    タトゥーにしたいくらい良い言葉

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    2026年08月26日
  • せんそうって

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    【読んだ目的・理由】永井玲衣さんの考える「せんそう」のことが気になったから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.5
    【一番好きな表現】わたしたちはそうして居心地の悪さを享ける。

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    2026年08月23日
  • 水中の哲学者たち

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    全体を通してクスリと笑える軽やかな文体がとても心地よく、哲学という言葉の堅苦しさも感じずサラリと読めました。

    特に心に残ったのは、身近な人との関係性についての気づきです。
    どんなに近い人であっても、他人は他人。背景も考え方も感覚も違います。身近にいるからこそ、つい自分と同じように感じてしまって甘えたり勘違いしたり…実は近くにいる人のことほど見えていないことが往々にしてあるのだと気づかされます。
    でも、相手と自分が違っていることは決して悪いことではないし、同じ1人でも人間は多面体だから、綺麗さと汚さのような一見矛盾する面を同時に持っているのが当たり前。縁遠い人に対しても、そして大切な身近な人に対してこそ、違いを恐れずに「知るための対話」を楽しんでいきたいと思えました。

    また、永井玲衣さんが取り組まれている哲学対話の良いなと思ったところは、必ずしも即座に答えを出す必要がない点にあります。
    問いを立てて対話し続けること。それによって答えに近づくのはもちろん、そのプロセス自体がお互いを深く理解し合う時間になります。これは大人の議論だけでなく、日常の親子の会話などにもぜひ取り入れていきたい大切な姿勢だなと感じました。

    毎夜気楽に読みながら、思わず声を出して笑ったり、急に真剣に考え込んだり、楽しい時間が過ごせる一冊でした。

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    2026年08月23日
  • これがそうなのか

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    そうか永井さんも、読書家だったのか、クラスにひとりぐらいなのかな、こうやって熱心に読書してる人は。自分は小説が何かとかも分からんかったからなあ、誰か身近に読書家がいれば良かったなあ。いつか再読したい。「あーね」は知らなかったわ。。
    気になったのは、
    P203『重度障害のお子さんを持つ母親は自身の子育てを振り返り「不幸じゃないけど、大変だった、それをわかって欲しい」と伝えてくれたという。そう、大変と不幸は、似ているようでまったく違うのだ。相模原障害施設殺傷事件を起こした植松聖は、それがわかっていなかったと奥田さんは言った。』のくだり。
    これは障害児育児してるわたくし自身の当事者目線で言うと、結構悩ましい。障害児育児は、振り返れば大変だったとなる可能性もあることは否定しないが、育児真っ只中は不幸だと感じる瞬間がないはずはない。障害もグラデーションでかなり幅あるし、「障害」がビッグワードすぎて一括りにしないでほしいと思う。
    不幸であることを否定しちゃうと、それはそれで無理あるので、そこは飲み込んだ上で色々成り立ってる。不幸な時期を乗り越えた上で、大変だったと振り返れる日が来る人は幸せだわ。知的障害で身体が大きく成長して介護する必要ある場合は、一生ケアが必要で、これはある程度不幸であることは間違いない。
    最悪地獄に落ちないように周りのサポートが必要で、配偶者の助けさえなく、追い込まれて我が子にそ手をかけざるを得ない心境に陥るニュースをたまに耳にするが、状況がわかるだけに泣けてくる。

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    2026年08月18日
  • 水中の哲学者たち

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    永井玲衣さんが「手のひらサイズ」に切り分けてくれる哲学の話が好きだ。
    哲学対話の話を読んでは、「このテーマについて、私だったらどう発言するだろう」と考えた。何かのテーマについて発言することも、その発言について反応をもらうことも、想像するだけでどきどきするけど、きっとおもしろいんだろうな。私とあなたの同じところを喜ぶだけじゃなくて、違いをおもしろがれる人でありたいなあ、と思った。

    【読んだ目的・理由】『世界の適切な保存』が好きだったから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.5
    【一番好きな表現】逡巡、困惑、どうやったらこれを伝えられるのか、どうやったら相手を傷つけないかと考えをめぐらすあの間。そしてそれを、決して見逃すまいとするように集中してじっと待つ瞬間。それはわたしたちの人生に起こる放送事故でもあり、つるつる、すべすべ、サクサクとした日々に、挟まれるささやかな休息である。

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    2026年08月16日
  • 水中の哲学者たち

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    なんだ、水中に居たのはわたしだけじゃなかった。永井さんの言葉が、思想が寄り添ってくれてうれしかった。よかった

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    2026年08月14日
  • 水中の哲学者たち

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    今年の母の日に息子から送られた本
    とてもよかった。
    誠実で優しい。ミクロだけれどマクロ。

    子どもと関わる仕事をしてきたがこの本をもっともっと前に知っていれば子どもたちとこの本をきっかけにしていろいろな話ができただろうと思うと、残念でならない。
    いろいろな人と、いろいろなことを語りたくなる本。

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    2026年08月13日
  • せんそうって

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    永井さんの著書が好きなので心待ちにしていました。八木さんと取り組まれている「せんそうって」プロジェクト。当事者じゃない自分をいつもしらけて感じていたけど、知ること聞くこと、その世界の断片に触れることでできることもあるのかもしれないと思わせてくれる。語り継がれることは決して無意味でないし、わたしはわたしなりに知って、気にして、少しだけ何かを変えて、そうやって「せんそうって」の問いにかかわりつづけていることをしたい。平素で、率直で、答えのないことばたちだからこそ伝わることがとても多くあった気がする。語ってくれた人たちのまとまりのなさが、想像を働かせることを思い出させてくれたり。とても良い本です。

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    2026年08月10日
  • せんそうって

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    永井さんの新刊だけどおどろおどろしいタイトルに買うか迷ったけど買った本。

    なんと言っていいかわからないけど、呆然としたり、恐ろしんだり焦燥したりした。問うことや哲学は自分であること、生そのもので、奪われてはならないものだと思った。

    なぜ今この本が出されたのか。まだ間に合うと信じられているからだと思う。

    ということで、四の五の言わずにおすすめの本。今生きる人として読んだほうがいい本でした。

    とりあえず広島行きたい

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    2026年07月31日
  • せんそうって

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    ネタバレ

    今年は、戦後81年。

    戦争を知らない世代として、
    「戦争とは、どんな日々だったのだろう?」
    そんな問いから、この1冊を手に取りました。

    本作は、実際に戦争を経験した方々との対話を記録したドキュメンタリーとなっている。

    教科書や映像では伝わりきらない、1人1人の記憶や想いが綴られていて、その言葉の重みに何度も立ち止まりました。

    平和は、決して当たり前ではない。
    だからこそ、過去を知り、語り継ぐことの大切さを改めて感じる。

    読み終えたあと、きっと誰かと
    「戦争って、なんだろう。」
    そんな問いを語りたくなる作品です!

    この令和の今こそ、多くの人に手に取ってほしい一冊です。

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    2026年07月25日
  • これがそうなのか

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    ここ最近読んだ本の中で抜群におもしろかった。
    特に問いをかくす言葉は自分の考えていたことにバチっとハマっていたので感動。

    ひとそれぞれだから
    承認欲求ですよね
    人間の本能じゃないですか

    これらの言葉を当然のように使う人間になりたくないなと常々思っていたので、書いてくれてありがとうの気持ちでいっぱいになった。

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    2026年07月11日
  • さみしくてごめん

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    むっちゃ面白かった。素朴な疑問、普段疑問とも思わず当たり前と思ってること、について、改めて疑ってみるというか、なんでだろ?って考えてみることの面白さ。哲学って難しく考える必要はなくて、立ち止まってあれこれと考えてみる、しかも1人じゃなくてみんなで考えてみるっていうこと。
    個人的には前半の日記形式のところが面白かった。私が飲んでるとこみてよ。
    哲学は語りに重きを置き過ぎて、聞くことをおざなりにしてきたのでは?という疑問も刺さる。

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    2026年06月28日
  • 水中の哲学者たち

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    !注意!
    この本は哲学教本ではありません。紛れもなく「哲学エッセイ」という新ジャンルを開拓した本です。
    「あの日あのわたしの隣に座ったあのおじさんへ」。「だからここにいない君が好き」。エッセイのタイトルだけで心地よく、たゆたうように物思いにふけることができます。日々の暮らしの中で、まるで水中からポコポコと泡が浮いてくるように生じる疑問を、著者と一緒に感じて、考えてみたい、そう思える一冊です。

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    2026年06月23日
  • 世界の適切な保存

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    普通の人なら気にも止めずに通り過ぎてしまうような日常の中のささやかな出来事や何気なく口にした言葉に永井さんは目を止める。それが、世界からこぼれ落ちてゆくものの「適切な保存」なのだ。瑞々しくて柔らかく穏やかな言葉の数々は、この人の視点で世界を見る稀有な体験を分けてくれるよう

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    2026年06月17日