永井玲衣のレビュー一覧

  • 世界の適切な保存

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    時間はどんどん過ぎて、世界は変わっていく。
    その一コマの切り取り方が独特で、些細な日常もこんな捉え方ができるのかという気付きがたくさんあった。
    その一つ一つは、正直わかったようなわからないような。哲学ってそういうものなんだろうか。
    心に残ったのは「かくれる」。
    好きな人、大切な人の一部になることが、その人を保存することになるという気持ち。
    適切に保存しようと思うあまり、体の一部を食べてしまいたいという欲求が生まれる。
    少し前に読んだ「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った」と通じるところがあるなと思い出した。
    何かが消える、失われる、忘れられることに、多くの人は無意識のうちに恐怖を感じてい

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    2025年08月31日
  • 世界の適切な保存

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    世界に「か」が足りないように感じて「か」を補給する。
    世界を適切に保存するのはその時の体験とか匂いとか、そのまま伝えること。

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    2025年05月17日
  • 世界の適切な保存

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    ネタバレ

    前作に比べて作者自身の想いの表現が色濃く打ち出されて、哲学エッセイというよりもエッセイとして読み進めた

    それは単に伝え方を少し婉曲にしただけなのかもしれないが、エッセイであるならなーという気もある。

    ただ、最後の方にあった「改行する」「手渡す」「見る」などはエッセイ・最近の考え事の発露としても興味深く読めた

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    2025年04月13日
  • 世界の適切な保存

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    ネタバレ

    コロナ禍で、授業中の風景を絵にしてもらったところ、同じようなものばかりが寄せられた。このエピソードについて語られるが、私は記憶がありきたりなものに堕してしまう力の強さを感じた。集合的ともいうべきか。だからこそディテールを意識して記憶していくことが大切だ。

    今回は後半で政治色が濃厚になる。いわゆる左翼のナイーブさが窺われる。問題からどうするかという骨太さは窺われない。火中の栗を拾うとでも喩えようか。そういう姿勢は窺われない。いい人なのだが、頼りない。日本では詩や哲学が弱いとされる所以をここにも感じた。

    においの件は、同感だ。そこには既存のメディアでは伝えきれない、また、言葉では伝えきれないも

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    2025年03月30日