永井玲衣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
世界が無くならないように、形を変えないように、正しく「保存」することがテーマ。
永井さんが日々考えていること、感じていることが瑞々しい言葉で語られる。
「水中の哲学者たち」と同じく、永井さんの言葉を通して自分自身の思考がぽつぽつ浮かんでは消えて、を繰り返しているような感覚だった。
「保存」といえば私は昔から、人生の全ての項目を記録してくれるような仕組みがあれば良いのに、と感じていた。
ゲームのエンディングの後に出てくる全編を通してのresult。
コインを取った総数、死んだ回数、集めたアイテム○個/100個...
そんな風に、「友達の人数」「喋った単語の数」「使ったお金の総額」「ウニを食べた -
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Posted by ブクログ
自分自身を問い直すと、それまで自分の中にあった価値観や考え方が壊れて、代わりに新しい考え方が身につくことがある。それは一人で考えているときにも起こるし、誰かと話しているときにも起こる。
人は経験を積み重ねて成長すると言うけれど、実際には、これまでの考え方が一度壊れて、新しい考え方が自分の中にしっくり収まることなのかもしれない。
自分の中の何かが壊れることは、少し怖い。でも同時に、新しい自分になれるようなワクワクもある。人生は、そうやって何かが壊れ、また新しいものが身についていくことの繰り返しなのではないかと思った。
一方で、相手のアイデアを受け取ることは、相手の一部を受け取ることでもある。だ -
Posted by ブクログ
前作の水中の哲学者?という本がとても好きだったので、こちらも読んでみました。
思ってたものとは違ったけど、永井玲さんがどんな人なのかは伝わってくる。
この本を読んで、中学生の頃、世界の紛争をまとめる授業があったことを思い出しました。
調べていく中で、残虐で酷い行為がいかに行われているか、その結果人間(殺され方や死体)がどうなるかを「生」でみた気がしました。みた時は、吐き気がしたり頭痛がしたり、ひどく身体が影響を受けていました。私はそれを皆に伝えるためには、まとめるのではなく、私が読んだものと同じものを一言一句違わず資料にまとめることを提案しました←この時点で普通の中学生じゃない笑 でもそうし -
Posted by ブクログ
前半の淡く不確かながらも違和感を持った思索と、自分と世界の距離の保存方法がほとんど自分と同じで驚く。わからないから耳を傾ける。わかろうとする。それでもわかりあえない。若い頃はそれは絶望に値することだった。わかりあえないものだと思っていても。
けれど、その「わからなさ」は、決して自分と誰かのあいだだけに留まるものではなかったのだと思う。自分の内側で感じていた距離や不確かさは、そのまま世界の広がりへと接続している。
大人になって随分経つが、わからないこと、わかりあえないことが理解できるようになった。そうやって世界を保存していくことは、とてつもなく孤独ではある。
その孤独の延長線上に、震災やパ -
Posted by ブクログ
ネタバレ永井玲衣の独特な語り口が好きだ。
それはどこが過去に出会った親しかった女性に似ている。哲学対話にも興味があるので読んでいる。読んで新しいことを知るというよりは、なんかそんなことも考えたことあるなぁとか、そんなこと考えたことなかったなぁと、親しい人と何気ない会話をしているようなそんな感覚になる。
読み終わってこれといった学びはないけど、日常の出来事の新しい切り口というか、着眼点を得られるような感覚がある。
印象的だったところは、ハンセン病の被害者のうた。
会いに来てください明かりがきえるから 辻村みつ子
どうぶつ会議のラストシーン。ケストナー自身の姿。周りに馬鹿にされながらも試み続ける、あえな