加藤元浩のレビュー一覧
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購入済み
優しさ
この人の書く漫画には優しさが溢れている。
ストーリーの出来にバラツキがあっても優しさに変わりがない。
だからどれを読んでも後悔や不快感がない。
本作はシリーズの中では中の中、若干下寄りといったところ。 -
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ロキとエバに会えて嬉しい47巻。謎解きもさることながら、それ以外の部分での感想など。
「坂道」・・・水原さんの過去にまつわる話は何度かありましたが、そこに燈馬くんが絡んでほつれたものを直してくれることで、絆がより深くなっていくような気がします。しかし、本編内では付き合ってんのって聞かれてさっくり否定する水原さん。その感情に名前がつくのはいつですか(もう何年も待っているんだけどなー)。人使いが荒いと文句を言いながらいつものように出張(?)してくれる燈馬くんを見るに、この二人に「名前」などいらないのかなとも思えますが。
私も学生時代に水原さんに庇って貰いたかったなあとか……。水原さん、昔から全くぶ -
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ネタバレ昔、QEDサイトに掲載していた感想文を折角なのでそのまま載せてみました。自分でも引くほど長い感想文なのですが、宜しければ読んでやって下さい。
まずは、「黒金邸殺人事件」について。
単純に考えると、この事件って、犯人が欲に目が眩んで起こしてしまったように見えるけど、そもそも、この犯人って本当に教授のポストや名誉とかが欲しかったんだろうか?
確かに、ノーベル賞級のアイデアってのはそりゃあ素晴らしいもので(説明全然判らなかったけど)烏丸氏のそれを横取りすれば、すっごい名誉が転がり込んできた上に、教授のポストにもありつけたのかもしれない(横取りしただけで、そんなトントン拍子にいくかは疑問だけど) -
Posted by ブクログ
「水原さん 僕達は神様じゃない だから真実を知るときも受け入れるときも
努力が…そして覚悟が必要だと思いますよ」(p38『寄る辺の海』
15歳でMIT(マサチューセッツ工科大学)を首席卒業し日本の高校に入りなおした変り種燈馬想(とうま・そう)と運動神経抜群なお元気少女水原可奈との痛快ミステリ。
ちなみに「QED」とは数学の証明用語で、燈馬が数学者でもあるためか、数学や物理など理数系の用語がやたら出てくるのも特徴です(ええ、半分以上わかりませんとも!・笑)
徐々に進展していく燈馬と可奈の関係も見所。台詞は『Serial John Doe』と迷いましたが、謎を暴く探偵の性というか自戒としてこの台 -
Posted by ブクログ
「バルキアの特使」C.M.B.とのコラボ作。先にC.M.B.の方を読んでいて疑問が残っていたところもありましたがすっきり解消、こちらはこちらの結末に納得。できれば記憶をまっさらにして今度はQ.E.D.の方を読みたいな(無理ですが)。中盤の法廷シーンは緊張感を持って読めたし、水原さん・七瀬さんの「基本全滅」はスカッとしたし(なんか見えてたし)、楽しかった。
「カフの追憶」理詰めで隙がない話も好きですが、こういう切なさとか幸せとかを考えさせられる話もいいですね。燈馬くんは「大事にすべきその一瞬がいつだったのか」をちゃんと分かる子になったんだなーとしんみり。お話の作りがうまいなあ。