加藤元浩のレビュー一覧
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21(+50)巻なので基本構造は割愛。
いつものように、人の死ぬ話と死なない話が一本ずつの2編。
ディオファントスの方程式
数学オリンピックを目指す後輩君の頑張りを見守る主人公。
なので、いつにも増して数学要素は大きい。
半面、ミステリ的な部分は小さ目かもしれない。
プールの問題:
先生は立場上、プールサイドを走れないので逃げられる。
しかし先生は更衣室や教室をおさえることが可能なので、
先回りして捕まえられる。
QED。
死後の手紙
男の死後、届いた郵便から真相を看破する話。
色々細かい部分でおかしなところはあるけれど、
奇麗にまとま -
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3巻なので基本構造は割愛。
QEDやCMBとちがい、一つの大きな物語ではあるが、当然小さなミッションの積み重ねでもある。
主人公3人の圧倒的天才力と機転力と行動力で、ピンチもぐんぐん切り抜けていってしまう話ではある。
少年漫画として、やってはいけないとされる無双主人公ではあるが、無双ジャンルを分散させて、あまりにも大掛かりすぎるほどの目標のための行動であり、これはこれでありと思わせる。
カットバック的に終盤を見せていることもあり、大きな失敗があったらそこにつながらないことも読者に提示しているわけで。
QEDの天才力と、CMBの世界史力の混ざった、大掛かりな展開にただただ吸い込まれて -
購入済み
原則と例外
シリーズの中でも主人公二人の性格と二人の関係が最も明確に描かれていると思われる「サクラサクラ」。
逆にもう一遍は、その性格からすると意外な面が描かれています。
サクラの中の二人の姿は素敵で、お花見に例えた主人公が高校生をやっている動機には、なるほど…と。
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購入済み
大団円
前巻からの続き。事件の幕引きであり、『C.M.B.森羅博物館の事件目録』の大団円。
「大団円」および「ロマノフ王朝の秘宝」を収録。
「大団円」では見せ場の少ないヒロインが、5年後?の「ロマノフ王朝の秘宝」では正に主人公として大活躍。
持ち前の行動力に、森羅ばりの知恵も兼ね備えて、パワーアップ。
ぱらっと立ち読みし、ストーリー以上に主人公たちの表情に惹かれて買ってしまいました。
作者の絵柄はパターン化しており、ストーリーが売りと思っているだけに、我ながら不思議。
とくに最後の見開きシーンの表情をもう一度見たくて。 -
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訳あって大金が必要な少女が、天才と幼なじみの協力を得て、一兆円を手にする話。
タイトルに詐欺師とあるように、ベースは詐欺であり、完璧な手口であらゆる事態を想定して対策を取ってゆく。
やり過ぎの展開な気もするがこの辺りの匙加減が、マンガの嘘としてのテンポと迫力が生きる辺り。
知的な部分を残しておけば、展開は分かりやすい方が良い。
まず、結末めいたところを見せてから、困難な状況を示している話形で、少なくともこのとんでもないピンチは凌いでいるのが分った視点で読ませる演出が巧みで面白い。
結果は分っているので、ハラハラではなく・・・どう凌ぐかという部分に焦点を当てて読めるわけで。
手 -
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20巻+50で70巻目なので基本構造は割愛。
「ファクト」
「贋作画家」
いつも通りの2本立て。
最初のは、夏休みを利用してヒロイン枠のカナが短期留学でアメリカに赴き、新聞社での体験学習で・・・いつもの行動力を発揮し・・・謎に関わる流れ。
・・・という話なので、探偵役の想は完全に助言役に徹しカナ嬢が頑張る話で、こういう変化球も面白い。
この物語の陰で、一人苦労したカナと一緒に留学にきた旧友のピンチを想が解決する話もあったらもっと嬉しかった・・・。
わがままな読者の戯れ言です。
「贋作」の方が犯罪枠。
探偵役たちの目の前で起きた事件を追う流れ。
安定した面白さ。
おっ -
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一ヶ月で100億円必要な女の子が、テイン最適頭脳を持ち少年のバックアップを受け、幼なじみの少年と3人で世界を舞台に詐欺を働き1兆円手に入れる物語・・・の第1巻。
捕まった女の子が不敵に笑ったところから振り返る形で物語が進むので、結末は確定しているわけで・・・。
彼女たちがどうやって大金を得たのか、ひと夏の冒険の開幕。
経済、投資、隠したいお金。
掠め取るお金。人を動かして、お金の動きを操る。
詐欺の様子が詳細に描かれているが、規模がでかすぎて真似しようが無いから平気か。
ここから、波瀾万丈で現実的だったり非現実的な冒険を作中の一ヶ月で成し遂げて、1巻冒頭へ戻りそこから更にび -
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18(+50)巻なので基本構造は割愛。
いつも同じ作家の別シリーズも同時発売されているけど、今回はこちらだけなのね。
『精霊の家』
外国のお金持ちの遺産相続の殺人系。
余韻を残す手法で敢えてなんだろうけど、謎が残る構造はわたし好みではない印象。
海に浮かぶ家を舞台にした密室もの。
『学園祭組曲』
学園祭を舞台にした殺人事件ものではない怪事件。
学園祭で起こった様々な変なことを探偵役が解決する流れ。
このシリーズの学園祭物は、凝った構造が多い印象があるが、2回目だっけ?もっと何回もあった気がしなくもないけど別シリーズも混同しているかしら・・・。
次は新シリーズとまた同時 -
購入済み
よい!
最新巻が出る度に楽しく読んでいます。iffになる前のシリーズも読んでいますが、毎回違うテーマがあって飽きることがありません。これからも楽しみです。
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17(+50)なので基本構造は割愛。
☆ポプラ層の殺人ゲーム
レヴューでどこまで語っていい物か悩む構造。
良質なミステリは何を語ってもネタバレに繋がる。
昔、有名なプロのミステリ作家が似た環境下での事件を描いた小説があっんだけど・・・。
あまりのお粗末さに100周回って大爆笑したんだけど・・・。
この著者が料理すると奇麗に決まる。
ただこの題材の有識者として、それでもおかしな設定に感じる部分もなくもないけれど、このぐらいのおかしさはどの作品にもあるとは思う。
☆トロッコ問題
有名な「トロッコ問題」をテーマに、遺産相続がらみの物語が紡がれる。
状況によって優先するべき -
Posted by ブクログ
完結巻ゆえ、基本構造は割愛。
ただし、今巻ラストという事もあり、いつもとちょこっち構成が違う。
前巻の解決編が語られ、大団円。
ゲームで言うところのクリア後のお楽しみのような追加エピソードがついてきたような印象。
大人になったヒロインが、活躍する物語。
そして来年6月に、また少年と少女が活躍する「謎」「トリック」「サスペンス」な次回作がタイトル未定で控えているようだ。
一応、わたしの予想は、未来の話で海底から発見された謎の指輪に描かれた「C」「M」「B」の謎を解き明かす冒険活劇なんだけどね。
ただ、燈馬想のの従弟である以上、QEDの方にゲスト出演したり、「捕まえたもん勝ち!