あらすじ
巨大建築に託された謎を解け! 現場は“だまし絵”をモチーフにしたホテル、“爆破”を数時間後に控えた高層ビル!! ――ホテルのオープニング・パーティーに出席した燈馬(とうま)と可奈(かな)。館内には“だまし絵”を立体化した様々なオブジェが。そのひとつ『無限階段』で、他殺死体が発見された。調査に乗り出した燈馬と可奈の前に、20年前の“ある事件”が浮かび上がる――。【収録作品】エッシャーホテル/論理の塔(描き下ろし)
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Posted by ブクログ
エッシャーの無限階段を使ったトリック。
これを三次元で実現したときの立体構造を理解した上でのトリックは、なかなか秀逸。
後半の論理学的思考をモチーフにした話しも論理演算子と人間の思考の違いを意識しながら、いい刺激でした。
Posted by ブクログ
相変わらず良質のミステリの42巻目、今回はちょっと長めの作品2作を収録。
エッシャーをモチーフにしたホテルの無限回廊で起こった殺人事件「エッシャーホテル」
CPUの設計に携わっていた女性が残した論理の謎「論理の塔」
好きなのは「論理の塔」かな。
論理パズルの定番「嘘つき村」のように、一つ一つのヒントを論理的に突き詰めていくと答えにたどり着くという過程を楽しめました。
Posted by ブクログ
人が罪を起こし得る単純な要素を二重に組み込んで作られていたのがエッシャーホテル
見えているものと見えていないものを巧みに使ったトリックでした。
名前が最近遊んでるというか凝っているのか…というのもポイントかと
論理の塔は久しぶりの数学!ってな感じの雰囲気がある作品で面白かったけどロジックが少し単純に感じられちゃったのが残念。
結末はなかなか良く、私はすきでした。
全体的に安定した面白さだったと思います。