あらすじ
銀行の投資部門でコンサルタントを引き受けることになった燈馬(とうま)。投資先の第一候補は民間宇宙旅行会社。見るからに穴の有りそうな物件だが、売り込むのは神技セールストークの持ち主、ジンジャー・ガレージだった! 渡り歩いた全米18の会社で常にトップの営業成績を誇り、小は唐揚げ粉から大は鉱山の権利まで、彼に売れないものはなし――!! “石頭”燈馬vs.“天才セールスマン”ジンジャー、二転三転の頭脳ゲーム!! 【収録作品】検証/ジンジャーのセールス(描き下ろし)
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Posted by ブクログ
『検証』、『ジンジャーのセールス』収録。
『検証』は、まあだいたいそんな感じだろうなって結末だったけど、『ジンジャーのセールス』はどんでん返しで面白かった。
Posted by ブクログ
日本のミステリの中で、一番好きかもしれない。
安定の43巻。
・『検証』
今すぐにでもテレビドラマで作れる。
間違いなく良作。
無駄がなく、スッキリ終わることのできる作品。
2時間ミステリー枠で、2ヶ月に一回くらい、『Q.E.D.』やればいいのに。
自分がプロデューサなら、きっとそうする。
ついでに、燈馬くんと可奈ちゃんは、固定にしない。
半年~一年で、交代制にする。
→話題になりやすいように、また、マンネリ防止。
・『ジンジャーのセールス』
わはははは!
これは見事!
騙された上に、心がほっこりするとか、ミステリの鑑です!
(以下、若干のネタバレご容赦)
「どんな相手でも弱点を利用する」のならば、きっと、ジンジャーさんは、「燈馬くんの弱点は可奈ちゃん」と見抜いたと言うことか。このお話のキーポイントは、そこなんだろう。「不確定要素が多くて、こんな物は計画としては美しくない!」というミステリマニアの声が聞こえてきそうだけど、今回は、だからこそ、ジンジャーさんは、数学者とかじゃなくて、「セールスマン」なのだろうと思う。計算ではなく、ポイントは人間心理ですね。
ところで、燈馬くんと可奈ちゃんは、高校には行かなくていいのかなそれとも卒業したのかいな。
はて。