加藤元浩のレビュー一覧
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運や偶然や「それ無理すぎるだろw」というような無茶苦茶や強引なトリックを排除した純粋なロジック詰めの骨太な超本格推理漫画。
結構古い漫画だけど今読み直しても全く色褪せずに面白い。
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26+50巻故基本構造は割愛。
ヒロイン可奈嬢が高校卒業後の進路に備えて活動する流れを軸に世界を舞台に事件の謎を解く流れ。
恋愛的云々はおいておいても凄い人と付き合っていると、進路まですごいことになってしまうのだなぁと。
元々凄かった主人公は普通だが、元々普通の学力だったヒロインなわけで、一...続きを読むPosted by ブクログ -
2巻目ではあるが、著者の作品群の流れを汲んだミステリ譚。
ただいつも(?)と違い、天才級の探偵役と助手というより、二人とも助手で二人とも探偵役な所が面白い。
コンビとしてちょうどいい塩梅。
物語に妖怪や呪物的なものが混じる特徴も面白く、従来の流れのようでいて、まったく新しいスタイルでもあり。...続きを読むPosted by ブクログ -
やはり流石だ。この巻の2話とも読み応えのある内容だった。事件は現在に起こっているが、妖怪より人間の方がよっぽど怖い。各話で紹介される妖怪の説明も私は好きだ。今回、タヌキ和尚の大学時代の友人が登場し、彼女との比較において、和尚の人間性が見えてきた。3巻も楽しみだ。
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今回も読み応えのある2作品だった。
最後まで事件の真相がわからないワクワクと内容の深さ、心地よく読者を騙すミスリードにおいてはさすがだ。
可奈ちゃんがどんどん進路に向けて進んでいっているのは、嬉しいのだけど、ファンとしては時間を止めて、ずっとこの2人を見ていたいので、少し複雑な気持ちだ。 -
加藤元浩の新シリーズ。
司法試験に落ちた主人公は、資金援助をしてくれていた祖父との約束で廃寺寸前の僻地のお寺の和尚になることに。
そこで近所の稲荷神社的お店「ないない堂」の店主と…。
あとはいつも通りの、事件・捜査・ひらめき・解決。
田舎を舞台に、仏教と神道で妖怪的直感を取り込んで、善悪を...続きを読むPosted by ブクログ -
25+50巻なので基本構造は割愛。
安定して面白い。
語り出すと文字数が足りないので面白さを簡潔にするのが難しい。
AIや量子コンピュータの話は、整理するとわりとアナログな推理モノの基本のような話。
AIはたまに使うが確かに著作権のグレーさは気になる。
二話目は、50年後の話。
姫子嬢...続きを読むPosted by ブクログ -
1本目は量子コンピュータのお話『第4のゲート』。なんだかすごく『Q.E.D.』っぽい気がして嬉しくなる
2本目は2050年を舞台にした『簡単な答え』。「対老人」を扱うディストピア感ある話。当たらずとも遠からずな未来がある気がしてゾッとするけど… そうはならないでほしいなぁ
最近「水原さんってすご...続きを読む -
もっと超現実な妖怪が出てくるのかと思っていたが、現実世界に根ざして、ちゃんとした謎解きがあるのが良い。妖怪話の解釈の仕方も好き。主人公たちの魅力がまだ十分に伝わってきていないが、今後の展開に期待したい。
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今回も裏切られなかった。ミステリーではあるが、ベースとなる物語の取り上げ方がとても良く、勉強になる。謎解きもふたひねりほどされていて、読者の予想を大きく超えていく心地よさがある。さすが!
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完結巻なので基本構造は割愛。
作品の構造上、成功するのは解っていての構成なのだが、天才がひとりで無双するだけの作品ではなく、凡人や大衆の他、敵側にも頭の切れる物が当然のように対策を講じてきて、それを更に読み切り…。
倒叙ミステリの応用な読み方で、最後までドキドキハラハラで引っ張って、最後にしっ...続きを読むPosted by ブクログ -
故郷の島を奪還するために必要な100億円
世界中の富裕層から1兆円を「幽霊銀行」に振り込ませる計画が、ついに動く
100億円の返済期限まで残り7日。証拠を残さず、世界経済を欺いて大金を手に入れろ!
新刊が出るたびに読んでたけど 緻密な計画に頭がついて行かず「?」な部分もあったため
完結を機に...続きを読む -
24(+50)巻なので基本構造は割愛。
近巻あまりなかった学校の話題系収録。
+贈賄用の大金が消える人死に系の話。
いつも通りの安定した面白さなので、久々の方に絞った感想を。
数学的には利得行列やらナッシュ均衡で、球技大会周辺で起きた怪事件を見極める。
主人公とヒロインは仲は良いが付き合...続きを読むPosted by ブクログ -
50+23巻なので基本構造は割愛。
表紙を見て一瞬、燈馬くんはなんでスカート穿いているんだろうと思ってしまった。
人探し物と裁判モノ。
最近、純粋な日常の謎系が少ない印象…。
裁判モノは凄かった。
ミステリ好きで法廷物もマンガ小説問わず読みますが、構造が素晴らしかった。
ビルを折ると怪...続きを読むPosted by ブクログ -
5巻なので基本構造は割愛。
冒頭の展開で前巻の衝撃的なラストを思い出させてくれる、掲載誌を読んで無くてもすぐに内容に入り込める構成に感謝。
この物語は結末を提示しカットバック的に語られるので、成功する未来は確定している物として読めるわけで。
詐欺の倒叙作品とも言えるのか、押し寄せる難題を主人...続きを読むPosted by ブクログ -
たくさんの旅をした
信じられないものを見てきた
星空に輝く氷河を
灼熱の砂漠に浮かぶ蜃気楼を
夢のような色彩の鳥たちを・・・
全てをこの地球の上で
という第45巻、大団円。
一気読みしました。45冊。
大英博物館の三賢者に与えられた「智の守護者」の証であるC・M・Bの3つの指輪持つ少...続きを読むPosted by ブクログ -
22(+50)巻なので基本構造は割愛。
人死にの話と遺産の話。
特に二話目は、ミステリ好きならあからさますぎるほど構造は読み切れると思う。
これは、この事件の真相はその通りだよ…だけど、この物語のテーマは、その簡単に読み切れた真相の向こうにあるんだよ…という話のようで深く感じた。
一話目に...続きを読むPosted by ブクログ