王欣太のレビュー一覧
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達人伝~9万里の風に乗り
漢字の漢ができる前、秦が中国を統一する前に、周が分裂し春秋戦国時代の後期、まるで織田信長、豊臣秀吉、徳川家康が現れ邦(くに)を統一するときにいきた人の活躍と悲哀を描いています。
戦いに、大きな呼吸はどこまで通用するのか? -
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この「「蒼天航路」と吉川英治版「三国志」、
さらに宮城谷昌三版「三国志」を
併読する「とことん三国志」のチャレンジの始まり。
歴史的順序では宮城谷版が曹騰の時代から始まるために先行し、ここで曹操の少年期を描いた「蒼天航路」が併読の流れに加わる。
三国演義では、敵役として曹操が描かれるために割愛される部分だ。
曹操に関する少年期と北部熨のエピソードは、吉川版にも宮城谷版にも簡単に記載されているが、ここまでの詳細はない。
もちろん水晶を巡る張譲との因縁は「蒼天航路」の創作と思われる。
その代わりに吉川版には劉備の親孝行の話が、宮城谷版では宦官と外戚が繰り返す大義の革命の歴史が詳細に語られるの -
Posted by ブクログ
舞台は春秋戦国時代(紀元前280年前後?『キングダム』の時代より数十年前)、主人公は荘丹という名の荘子の孫。
1巻はまだ序章に過ぎないが、さすが王欣太、描く漢たちが格好良すぎる。(1巻では特に、王さまと玄信)
これからの壮大な物語を予感させてくれる内容。
主人公は武闘の人ではないが、大呼吸と大法螺を武器に達人たちを惹き込んでいく。
そこは『ファイアキング』に少し近いかも。
仲間を集めていくくだりは『ReMember』を彷彿とさせ、背景は『蒼天航路』に通じる部分がある。
今までの王欣太の集大成となる作品と言っても過言ではない!?
「曹操」を描ききった王欣太が、「老荘思想」をどう料理する