雨穴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今作は、一枚の地図に隠された謎を、青年時代の栗原さんが追うミステリー。
謎が謎を呼ぶような展開と、その圧倒的な読みやすさで、今回もページをめくる手が止まらず一気に読み終えてしまいました。
作中には、ときに「これは必要なのだろうか?」と感じるほど色々な図解が挿入されています。でもこれは、読書に慣れていない方や、怖いのが苦手な方でも物語の世界にスムーズに入り込めるよう工夫された、雨穴さんならではの仕掛けなのだろうと感じました。
今回印象的だったのは、単なる謎解きミステリーに留まらず、登場人物たちの感情に焦点が当てられていた点で、切なくも爽やかな読後感でした。
雨穴さんの作品は、いつも物語にぐ -
Posted by ブクログ
最高に面白かったです。
栗原さんの推理より先に謎を解いてやろうと意気込んで読み始めたものの、結局まったく太刀打ちできませんでした。特に資料①の謎は、以降の資料を読みながら必死に考えていましたがまるで解けず、最終的にはやはり栗原さんに頼る結果になりました。
ヒントはしっかり散りばめられていたので、もっと整理しながら読み進められれば、もしかすると気づけたのかもしれません。ただ、それだけ難しく、読み応えのある内容だったと思います。
そして、謎が解けたあとの納得感と満足感は非常に高く、読み終わった瞬間の鳥肌が忘れられません。もう一度読んでも、また別の角度から楽しめる作品だと感じました。
さらに、作 -
ネタバレ 購入済み
変な地図は変な栗原である
雨穴さん目当てで追っかけていた小説ですが、栗原さんとの絡みも楽しみにしていました。
栗原さんといえば人間味を感じない部分もありましたが、
青年栗原の過去を読み進める中で、笑えたり泣けたりするシーンでの人間らしさを感じました。
そういった意味で良いい意味で変な栗原です。