上田健次のレビュー一覧
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上田健次『サツ飯 刑事も黙るしみしみカツ丼』文春文庫。
初読み作家。文庫書き下ろしの異色のグルメ小説。
もう少し料理にまつわる人間模様とか描かれるかと思ったら、料理のレシピに重きが置かれているようで、期待外れだった。
PR会社に勤める30歳になったばかりの桜花は、その名前と大食いで食べっぷりが良いところを認められ、Y県警の職員向け広報誌『桜花』の人気連載『サツ飯! 拝見』を担当することになった。『サツ飯! 拝見』は、警察関係者が口にする料理を作る人と食べる人に話を聞き、その料理に絡んだ出来事や思い出を聞く連載コラムであった。
警察組織ならではの裏話と美味そうな蕎麦屋のカツ丼、機動隊の -
Posted by ブクログ
"中野薬師湯シリーズ"の第2段。
銭湯の仕事を手伝うことを条件に、部屋代や食事(朝食・夕食・営業後の夜食)無料で"薬師湯"に住み込んでいる大学生の蓮。前の住人・ケロとユーちゃんの次の住人がなかなか決まらないため、住み込み仲間のゲンさんや葵とともに忙しい毎日を送っている。そんななか、挫折した元甲子園球児・文也と、会社の専務との不倫の末に妊娠してしまった女性・千夏と出会う。
まぁまぁ面白かった。
けれど、真面目な蓮に対して周りの人がバカにするような言動をする場面が多かったのが残念ポイント。また、前作に比べてオカミさんが千夏や文也に対して無断 -
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上田健二さんの本なので、読むのを楽しみにしていたが、ちょっと私にははまらなかった。
何気ない毎日、まったりと優しい時間が流れていく。
おいしいご飯に、志のある心根の良い人ばかりが現れて‥昔懐かしい青春ドラマを観ているようだ。
嫌な人が全く出てこないのでストレスフリーのはずなのだが、なんか今一乗れない。
主人公に全く魅力を感じていないのも一因なのだろう。
いろいろな経験から何かしら感じてはいるのだろうし、まだ表現力が追いつかないのも理解できるが、あまりにも存在感がない。
多分この先成長していく姿を見ることができるのだろうが、もういいかなって気分である。
2025/01/04 23:01 -
Posted by ブクログ
ランキングにあった『銀座「四宝堂」文房具店』を読みたいと思ったのだが、中古本屋にはまだ出てこずで、同じ作者のこちらから行ってみる。
同窓会で甦る中3の夏休みの思い出。
町一番の不良、テキ屋の四代目・東屋のキャラクターが魅力的。
おじいさん子でその祖父が語ってくれた規範と知識に従い生きていて、主人公・吉田と同じ中学生とは思えないほど大人びて、腕っぷしも強ければ料理も上手い。
『お前の顔、こんなだぜ』と茶化されるばかりの「まともな家の子」である吉田との対比が際立ち、男気溢れる居住まいに仁侠映画を思い出す。
やくざの頭になった男の、若き日の外伝といった趣。