石田祥のレビュー一覧
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京都の袋小路にある『中京こころのびょういん』。人づてに紹介されて訪れる患者たちは、京都ことばをのんびり話すお医者さんに本物のねこを処方される。
戸惑いながらねこをキャリーケースごと連れ帰り『服用』することになったのだが…。
藥袋に可愛らしいネコたちが入った表紙。これはほっこりする内容だと期待していたら、ツンとすました受付の女性に『そんな甘いものではない』と言われた気になってくる。
処方箋が2週間なら、しっかり飲みきって2週間後に服用が終わる。つまり、そういうことなのか。
少しずつわかってくると、落ち着ける時間にじっくり読んでいきました。この続きが気になるから続編も読みたいです。
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Posted by ブクログ
人々の心の悩みに「猫」を処方することで癒しをもたらす物語のシリーズ第3弾。それぞれが抱える日常の小さな不調や人間関係の悩みに、猫たちがそっと寄り添って心を軽くしてくれる連作短編集。
第一話でベーナを連れ帰った時のパパママの反応にクスッとした。
第二話の「ほんまになんでもよかったら、自分で作ったらええねん。買ってくるとか、外で食べてくるとかな。嫁さんが今一番考えたくないのはな、旦那のメシや。俺も最初の子供の時、よくキレられたわ。子供の世話で手いっぱいの時に、大の大人がメシとか言うなってな」という発言には、女性作家さんならではの視点を感じた。
第三話はあび野さんが千歳もミミ太も大事にしている -
Posted by ブクログ
シリーズ3作目、正直なところすっごく面白かったという話がなかったかな…
ただ、ミケ先生が待っていた予約の患者さんが誰なのか、とうとうわかる日が来た。
昔、中京区の麩屋町通りにある中京ビルジング5階でおきた猫の悲劇、そのことも明らかになり、ミケ先生と繋がって行く。
看護師の千歳さんは、今回もまた患者さんに出したまたたび茶をちょっと飲んでしまったみたいで、気持ちよくなって寝てしまう。
いつもは無表情で言葉もきつい千歳さんの、お茶目な一面が垣間見られて笑ってしまった。
ミケ先生と千歳さんの掛け合い漫才のような会話に毎回癒される。
4作目では、ミケ先生の心残りがなくなるのかな。