【感想・ネタバレ】京都お抹茶迷宮のレビュー

あらすじ

【電子版巻末には花守先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】
京都にある零細出版社・太秦出版社に事務員として勤め始めて三年目の大庭小依(おおば・こより)。ある日、食中毒で倒れた先輩編集者の代理で、作家・皆月豊(みなづき・ゆたか)との打合せ場所に資料を渡しにいったところ、はんなり京男子な皆月のマイペースぶりに巻き込まれ、いつの間にかこの企画の担当編集を引き継ぐことに。初担当となる本は、京都のお抹茶に関する面白い逸話を探しながら人気の名所やお店を巡り、お抹茶スイーツやお点前を楽しむという紀行エッセイ本『京都お抹茶迷宮(仮題)』だ。
編集者としての初仕事にはりきる小依だが、皆月と共に取材を続けるうちに「千利休の孫・宗旦」と「白狐の恋」にまつわる不思議な抹茶の逸話を耳にする。そして、その逸話に沿うかのように、「狐の子孫」と言われる一族が営む茶舗で事件が発生して……!?

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Posted by ブクログ

出版社の事務員をしている大庭小依(おおばこより)は、編集者の代理で、作家の皆月豊(みなづきゆたか)に、打合せの日程変更のお願いをしに行ったところ、着物を着こなすはんなり男子の皆月は、小依が編集者からの預かり持参した資料を見ながら、はんなりするすると打合せを進め、いつの間にかお抹茶を使ったスイーツとお茶にまつわる小話をまとめた特集本を企画し、編集者として担当することに。皆月と京都の名店や人気店を取材していくうち、二人は抹茶にまつわる逸話に絡む事件にまきこまれていく…
抹茶を使ったパフェやお団子など、食レポがとても上手くて、スイーツの美味しさがありありと伝わり、とても食べたくなりました。抹茶にまつわる小話の知識が増えたのも楽しかったです。小依・皆月コンビがとても魅力的で、引き続きこのコンビのいろいろなお話を読みたいと思いました。
事件解決の頃にはすっかり口が抹茶になり、顔の真ん中へんがマッチャマッチャしていましたが、番外編で、お煎餅のお話が出てきたので、マッチャ感が和らぎ、さっぱりパリ!とした読後感となりました。
とても美味しい1冊でした。ご馳走様でした。
#NetGalleyJP 4/21発売

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2025年03月18日

Posted by ブクログ

皆月先生のキャラがとても良かったです!
小依ちゃんにおぼろ豆腐先生って言われるのも面白かったです!
自己暗示かけて甘いもの得意じゃないとする手段も面白かったです!
総一郎さんと皆月先生の煎餅当てるゲームも面白かったです!!!
どんだけごま塩食べさすのやら……

抹茶スイーツと言っても色々ありすぎて、どれも美味しそうでした…!!
京豆狸のパフェ、京豆狸の煎餅…食べてみたいです!!!
抹茶に纏わる話もどれも面白かったです!
本当に色々とあるんですね〜
小依ちゃんが必死に作った『京都抹茶迷宮』読んでみたいです!

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2025年08月04日

Posted by ブクログ

作家皆月のキャラがいい味だった。
京都在住で基本和装。好きでないと言いながら甘いもの大好きな感じも面白い。
おいしいものに惹かれて横道にそれちゃうとか大人なのに不思議くんだしw
出版社勤務ながらピンチヒッターで初めての編集者役となった小依は、ちょっと頼りないけど一生懸命。
お抹茶にまつわる蘊蓄も面白かった。
特に、狐の子孫の話は興味深い。皆月と小依の考察も引き込まれた。
終盤、皆月が「甘いものは好きじゃない」とたびたび主張してた理由も明かされてw
京都には、お抹茶のスイーツが食べられるお店はたくさんあるだろうし、続編があったら嬉しい。

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2025年07月06日

Posted by ブクログ

面白かった。猫は出てこなかったけど。
帯の「はんなり京男子」を39歳に使うのも違和感しかないけど、これは作家さんが書いてるわけじゃないから不可抗力か。
まあでも良い人しか出てこないのでちょっと物足りなくもある。 皆月先生の妄想してた老舗茶舗の話が読んでみたい。
見た目シュッとしてるけど2.5枚目な皆月先生と総一郎さんの会話が面白かった。

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2025年04月25日

Posted by ブクログ

おもしろかったです!
出版社勤務だけど、編集の仕事に初めて携わることになった小依と作家の皆月。
2人は取材のため、お抹茶に関する逸話を探しながらお抹茶スイーツを求め、京都の人気名所やお店を巡ります。

行く先々で出会うお抹茶スイーツも美味しそうでしたが、今まで知らなかった抹茶の知識も小噺もかなりおもしろかった。
二人で巡る京都は、クスリとなる軽快な会話と柔らかな雰囲気が心地よく、食欲も好奇心も満たしてくれる。
ちょっとした謎もあって、本の中から楽しみが次から次へと湧いてくるようでした。

もっともっとお抹茶について知りたくなったし、物語に触発されて、京都の町でお抹茶スイーツ巡りをしてみたくなりました。
読み終える頃には、頭のなかは抹茶一色!
続編も読みたいです。

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2025年04月08日

Posted by ブクログ

京都に縁がある者です。(京都の人が「京都」と言った時に含まれない地域に、ですが…)はんなりとした皆月先生の口調が聞こえるような気がしてほのぼのしました。
ストーリーとしては今ひとつ面白みに欠けるかな、とは思います。お茶のこぼれ話は楽しく味わえました。茶道のことは、以前知りたいことがあって本を買って、「積読」状態になっているのでちょっと読んでみようかと思います。

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2025年09月11日

Posted by ブクログ

石田先生の作品は結構好きなものが多かったので期待して読んでしまいましたが、いつもと作風が異なるということもあるのか、今回はいまいち内容が入ってきませんでした。
あと帯に書かれているミステリはちょっと大袈裟かなと思ってその点も残念でした。

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2025年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

抹茶を使用したスイーツを巡る紀行エッセイを書くのが目的だから、無論抹茶スイーツがたくさん出てくるのだが、他のスイーツや料理も美味しそうだった。
小依ちゃんの食レポがいい感じなんだよなあ。
プラス日常ミステリも楽しめるという贅沢な話。

ミステリは単発ネタを何件とかと想像していたら、結局あるお店のお抹茶に関わるミステリなので、実質は一本かなあ。
喧嘩腰なキャラが関わってくるので、ミステリ部分はちょっとフラストレーションがたまった。
謎自体は楽しかったのだが。
それにお抹茶に関わるトリビア的話も色々出てきたのも興味深かった。

意外だったのは、主役二人が安易に恋仲にならなかったこと。
表紙からは想像できなかったが、彼が結構歳が離れている上に既婚者という。
しかも番外編では別キャラとコントを繰り広げるというね、彼自身が謎なキャラだった。

小依ちゃんは失恋後だし元彼とニアミスして、恋愛面ではあまりいいことなかったので、これから先いい恋してほしいなと思う。
その前に天職かもしれない今の仕事を大事にしてほしい気持ちもあったり。
成長を見守りたい、そんなキャラなのかもしれない。

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2025年05月08日

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