荻堂顕のレビュー一覧
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ネタバレ夏休みの初日に集められた少年少女7人。目覚めたら見知らぬ体育館。不気味な着ぐるみは言う。みんなで劇を完成させてもらう。それ以外にここから出る術はないと。
よくあるデスゲーム系かと思って読み進めれば違った。面白かったです。
ここまでしないとダメなのかと。ここまでしないと自分がした事を客観的に見れないのかと。悲しい現実。反省しなさいと言うのは簡単だけどやられた方はそうじゃないと思うんだろうな。でも立場は固定じゃないし気づかないうちに逆転してることもある。誰かの被害者はもしかしたら誰かの加害者かもしれない。そう考えるといたたまれないし苦しい。
該当する人たち全員にこんなことはできない。被害者も加害者も放置が現実に多いんだろうから今回の物語の子たちはある意味自分を見つめてやり直すきっかけみたいなものを与えられて幸運と思いたい。 -
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ネタバレなんかこう、地味な話のわりに読ませる一冊でした。旧華族に生まれた治道が父や腹違いの兄と反目しつつも自身の夢につきすすめようと生きる。青年期こそ、青臭いながらもまっすぐであったのにだんだんと・・・な感じがなんとも言えない読み心地。そして彼が敵視している父親が読んでる限りそんなに悪い人物にも思えない。むしろ令和の時代からすると彼の経営方針は時代に沿いつつも先を見据えた的確なものともいえるし、ところどころで治道に対してきちんと道を示している。まあ母親に手を上げたり愛人つくりまくったりとかはあるにせよ直接的な描写があんまりないからなあ。
いっそ治道のほうがいろんな意味であやうさを抱えてる感じがしました。祖父としてはそれを見抜いて粟田口久国を兄に託したのでは?とも思えてしまう。実際に最後では治道の周りにはもう誰もいなくなってしまってるし。。。
こういうことを読んだ後にもくよくよ考えたりしてしまうような面白さがありました。 -
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ネタバレ主人公は旧華族の烏丸家の嫡男である治道。大叔父が作り、一族の暮らしを支える建設会社を継ぐ気はない。祖父の遺した美術品を管理して後世に伝えたいと考えていた。烏丸建設をより大きくしたのは父の道隆だった。彼は治道よりも数日早く生まれた庶子の直生を跡取りとすべく建築の道へ進ませていた。経営者として冷徹だが当然の判断だった。
祖父が亡くなった時、治道は父から遺書はない、と告げられた。その後しばらくして、祖父の形見であり家の守り神と教えられていた日本刀が無くなっていることに気づく。友人である重森の機転によりなんとか刀のありかを突き止めたが、そこは愚連隊の松島組の事務所だった。藤永という男は父から刀をもらったというばかりで返してもらえそうにない。その後、とんでもない計画を練るが、果たして‥というのが第一部のあらすじだが、第二部以降、その後何年か経過後の治道らの姿を描いていく。
治道は文化事業、兄は建設や都市整備などへの関心が高いとか、どこかできいた話。と思ったら参考資料にその名もあった。
史実も踏まえてよく考えられた話で、面白かった。最初なかなか進まなかったが、途中からは一気に読み終えた。長かった分、昭和の時代はいろいろあったなぁと改めて感じられる作品だった。 -
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荻堂顕『擬傷の鳥はつかまらない』新潮文庫。
驚愕のクライムミステリー。全く予想外の展開に兎に角驚いた。
訳ありの依頼者へ名義を貸し、別人へと変える『噓の仕立て屋』を生業とするサチの元に大金を持った二人の少女が訪ねて来る。サチには『嘘の仕立て屋』の裏で依頼者を逃亡させる仕事も行なっていたのだ。その噂を聞いた二人の少女はサチに自分たちも逃亡させて欲しいと頼み込む。
その数日後、少女の一人が転落死を遂げた。サチは残された少女を逃亡させるべく、事件の鍵を握る男を探し始める。次第に明らかとなる驚愕の真相と命を懸けた騙し合いの果てに、サチの抱える過去と全ての真相が明らかになる。
本体価格900円
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2段組み400ページ超という長編、また沖縄や台湾言語が並ぶのでかなり読みにくい。その分、じっくりと楽しむことが出来た。サイバーパンク×正統派冒険小説といったところ。前作でも思ったことだが荻堂さんは端役の人間に対してもしっかりと物語を構築する。今作では密貿易を見逃している警察官の息子や主人公の右腕、玉城のおばあの過去の話など。これをするととんでもなくページ数がかさむのは仕方がないか。メイン軸は超王道なので猥雑ながら理解はしやすくエンタメ的にはめちゃくちゃに面白い。ラスト付近の戦闘シーンには痺れること間違いなし。ページ数にひるむことなかれ。
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Posted by ブクログ
先の世界大戦後とおぼしき時代、米国占領下の沖縄は与那国島に集う台湾からの密貿易人達の物語かと思いきや、さらりと“義体化”され“電脳化”されたとてつもなく人間的な「サイボーグ」たちが、南国の気候に負けない濃密な丁々発止を繰り広げる。これが現代のサイバーパンクというやつか!?とにもかくにも主人公の武(ウー)さんが、不器用な生き方しかできない男ですいません的な男らしさと情けなさを発揮して、北方謙三もかくやのハードボイルド主人公として魅力を放っている。正直、後半はなんでもあり感がいきすぎて、バカらしくなる寸前だったが、そこを乗り越えられたのは、武さんのキャラクター力のおかげだろう。読んでて楽しい作品でした。ありがとう。
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古めかしい語句と回りくどい言い回しの文体なので、読書慣れしていないと読みにくいんじゃないかなって思いました。
主人公は世間知らずな旧華族のお坊ちゃまです。
生まれた時から経済的に困ることもなく将来の地位も約束されており、悩み事と言えば家庭を顧みない父が愛人に産ませた腹違いの兄との確執くらいです。
何もかも恵まれているのに自分は不幸だと信じて止まない阿呆が主人公なので、終始共感できずイライラしながら読み終わりました。
本当にしんどかった笑
全然面白くないです笑
どうやら私は、どうしようもない小者男の後悔にまみれた半生を見て喜びを感じるタイプではなかったようです。
ただし大変な勉強にはなりました。
昭和中期から平成初期にかけて、激動の時代をリアルに描かれていたので興味深く拝読しました。
登場人物たちもめっちゃリアルです。
リアルに嫌な人しか出てきません笑
どいつもこいつも嫌いだなって思いながら読みました。
もう二度と読まないと思います笑笑