荻堂顕のレビュー一覧

  • 飽くなき地景

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    私は好きだけど、小説の佇まいからすればエンタメど真ん中というより昭和の純文学の方が近い気がするので、合う合わないは結構分かれそう。荻堂さんがどれほど意識して書いたかは判然としないけれど、読んでいるあいだずっと三島由紀夫という個人がチラついた(刀剣、ボディビル、日本的な美を出されれば仕方ない)ので、三島由紀夫賞という舞台での評価も聞いてみたくなった。多分候補にはならないと思うけど。小説とは関係ない個人的なことで言えば、先月旅行の中でトーハクに行ったばかりなので作中に出てきたのが嬉しかったし、また行きたいなと思ったりもした。

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    2025年02月10日
  • 不夜島(ナイトランド)

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    ネタバレ

    どこかでおすすめされたので読んでみた。ミステリものかと期待してたらSFハードボイルド、しかも電脳世界と予想していたものとまったく違ってびっくりした。世界大戦後のIFの与那国島と台湾を舞台に、仲介人である主人公はたくさんの出会いと別れを経験していく。たったひとりの存在のためだけに、すべてを投げ売っていく。内容はかなり面白かったけれど、専門用語が多すぎる上に、知らないゲームの駆け引きも読まねばならないため、結構しんどい。二段組みなのも疲労を倍増させてくる。面白かったけどもう少しスリムな内容にしてくれたら良かったなあ。

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    2025年02月05日
  • 飽くなき地景

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    ネタバレ

    天邪鬼かな。

    ページの割に文の多い本で読むのが大変でした。

    読む限り、兄を嫌っていたと書いていますがそれ程嫌っているように感じられなかった、読みきれなかった。

    父を軽蔑していながら、父に愛されているところを読むとそんなに嫌ってないじゃん、って思ったり。

    天邪鬼なのかなって思いました。

    重森さんが一番辛かったね。

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    2025年01月20日
  • 飽くなき地景

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    不動産やビルといった都市開発事業を営む一族の中で、祖父が残した刀に尋常ではない執着をみせる主人公の葛藤と愛憎、そして刀をめぐる事件などが昭和の長いスパンの中で描かれており、一種の大河小説のような趣のある作品になっている。

    が、結論から書いてしまうと私の苦手なタイプの小説で、文章そのものがダメというわけではないんだけど、読者が場面や風景を自由に想像する余地を与えないほど地の文で細かく書き込まれているので、書かれたままをただ頭の中でリフレインするだけの読書になってしまい、読み終えるのにかなり時間がかかり、疲れた。
    舞台の大半は昭和なんだけど、文章も同様で完全に一昔前のもの。これは当時の空気をその

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    2025年01月13日
  • 飽くなき地景

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    直木賞候補作ということで読んでみました。
    今年は昭和100年。
    (ここでこの内容をぶつけてきたか~)
    出版社の戦略がちらつきます。

    今、私の手元にある帯にはこのように書かれています。

    ”僕は憎んだ
    父が築く東京の景色を”

    この一文を読んだときに、スターウォーズ的なストーリー(息子が父を倒す話)を想像したのですが、読んでみると、そこまでではない感じでした。

    主人公・浩道のぼんくらっぷりがずっと続いていく感じだったなぁ。
    恵まれた環境でぬくぬくと育ってきた感じが、どこまでも続いていく・・・。
    彼には欲望ってものはないのか?
    私が読む限り、感じなかった・・・。
    彼自らが動いて、何かを成すとい

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    2025年01月04日
  • 飽くなき地景

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    序盤に主人公烏丸治道が、父が無法組長に一族の守り神でもある粟田口久国の「無銘」を渡したと知って、物騒な方法で奪い返そうとした物語を読み、このあとが読み切れるだろうかと不安になりました。

    その後治道も社会人となり、父親の会社に入社して時代に即した生き方をしていく様子が描かれると、今度はこの作品のテーマが見えなくなりました。

    あらすじにある「刀に隠された一族の秘密と愛憎を描く美と血のノワール」とは一人のマラソンランナーや、治道の異母兄と刀との関係でもあり、主人公との苦悩を描いているようでもあり、とふらふらしつつ読み終えました。

    私にとって著者の作品は初。出会いは大切です。今回は可もなく不可も

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    2025年01月01日
  • 飽くなき地景

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    家宝の刀と反目し合う元華族家内の軋轢、烏丸治道は刀と父親の建設会社での都市開発への反発。

    長い話を目一杯に書き綴ってはいるのだが、元華族様たち上流階級のいざこざが延々と続き読み続けていくのが辛かった。
    端的に言えば、努力は認めるが面白く無い小説だった。

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    2024年10月11日
  • 不夜島(ナイトランド)

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    戦後の与那国と台湾を舞台にしたサイバーパンク。
    設定が面白いので、街の描写をみてるだけで楽しい感じは良い。

    ただ個人的に主人公は結構掴みどころのない感じで、(設定で仕方ないのかも知れないけど)ラストまであまり好きになれなかった。
    脇役のほうがキャラとしては立っていたかも。

    あと結構会話がずっと続いて移動、また会話みたいな感じが多く、あまり躍動感がなくテンポが悪く感じてしまった。

    面白い部分も多いけど、もう少しドキドキワクワクが欲しかったような。

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    2024年09月08日
  • 不夜島(ナイトランド)

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    SFハードボイルド冒険活劇といった内容といえばいいだろうか。密貿易、サイボーグ、スパイ、裏切り、銃撃戦、などなど面白い要素がてんこ盛りだ。単純に楽しむだけならいいのだが、エンタメ要素を詰め込みすぎて、逆にベタな感じになっている。台湾や与那国島を舞台にする必然性も感じられなかった。読みやすいし、頭を使わずに楽しめるのは評価できる。

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    2024年05月13日
  • 不夜島(ナイトランド)

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    これも2024年の第77回日本推理作家協会賞候補作品。これは私には合わなかった。作者の話は前に「ループ・オブ・ザ・コード」も読んだが、とにかく読み辛くて疲れる。アイデアは非常に面白いんだけどなあ。ああ、しんど

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    2024年04月09日
  • 不夜島(ナイトランド)

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    ジャケ買いです。設定も面白そう!ということで。
    内容は、アニメを見ているかのような感じだった。第1章の与那国島での話はこれから何がおこるんだろうか?とワクワク。ところがそれ以降はちょっと尻すぼみな感じがした。謎の少女・紬や、麹大尉という愛国者、李志明の子ども達、特に玉城…これらの登場人物達の消化不良感が最後まで残ってしまった。
    トキコは好き。

    四色配というローカルゲームの話が20ページ分もあって(しかも2段組なため長い)ちょっとげんなりしてしまった。
    台湾編では基隆市を舞台にしているのだが特定の道路をただ羅列されてもなかなかイメージが湧いてこなかった。例)義二路と信四路の交差点~とか(道の名

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    2024年03月07日