荻堂顕のレビュー一覧

  • Jミステリー2025~FALL~

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    今年ももう1か月半足らずで終わってしまいます。
    1年間に読める冊数が少ないので色々な作家さんの作品に触れたい時にはいいですね。
    6人の作家の書き下ろしです。
    葉真中 顕さんの「21グラム」最後ちょっとぞっとする感じで面白かったです。
    五十嵐 律人さんの「万藤の灯火」も良かったです。

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    2025年11月19日
  • 飽くなき地景

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    ネタバレ

    なんかこう、地味な話のわりに読ませる一冊でした。旧華族に生まれた治道が父や腹違いの兄と反目しつつも自身の夢につきすすめようと生きる。青年期こそ、青臭いながらもまっすぐであったのにだんだんと・・・な感じがなんとも言えない読み心地。そして彼が敵視している父親が読んでる限りそんなに悪い人物にも思えない。むしろ令和の時代からすると彼の経営方針は時代に沿いつつも先を見据えた的確なものともいえるし、ところどころで治道に対してきちんと道を示している。まあ母親に手を上げたり愛人つくりまくったりとかはあるにせよ直接的な描写があんまりないからなあ。
    いっそ治道のほうがいろんな意味であやうさを抱えてる感じがしました

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    2025年06月09日
  • 飽くなき地景

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    力作だけど主人公の行動チグハグで共感、理解出来ない場面しばしば。同族企業のファミリーヒストリーに突然、談合の元締め植良会長等の実名が飛び出しモヤモヤ感も募る。都心の風景を「無数の思惑の結果として建てられた卒塔婆の群れ」「不揃いが出来上がったのではなく、不均一が街を形作っていた。それこそが東京の地景だった」東京の地形、地景など蘊蓄や新鮮な比喩は楽しめた。

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    2025年06月03日
  • 飽くなき地景

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    ネタバレ

    祖父から三代続く父子の確執、受け継がれる守り刀に纏わる怨念じみた物。物語自体は面白く、刀剣に関する蘊蓄には興味津々。だが主人公の自分勝手な正義感やこだわりが鼻についた。登場する女性たちがあり得ないほど不幸なのと、円谷選手を思い出させる高橋選手が気の毒だった。

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    2025年05月25日
  • 飽くなき地景

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    ネタバレ

    主人公は旧華族の烏丸家の嫡男である治道。大叔父が作り、一族の暮らしを支える建設会社を継ぐ気はない。祖父の遺した美術品を管理して後世に伝えたいと考えていた。烏丸建設をより大きくしたのは父の道隆だった。彼は治道よりも数日早く生まれた庶子の直生を跡取りとすべく建築の道へ進ませていた。経営者として冷徹だが当然の判断だった。
    祖父が亡くなった時、治道は父から遺書はない、と告げられた。その後しばらくして、祖父の形見であり家の守り神と教えられていた日本刀が無くなっていることに気づく。友人である重森の機転によりなんとか刀のありかを突き止めたが、そこは愚連隊の松島組の事務所だった。藤永という男は父から刀をもらっ

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    2025年04月21日
  • 擬傷の鳥はつかまらない(新潮文庫)

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    荻堂顕『擬傷の鳥はつかまらない』新潮文庫。

    驚愕のクライムミステリー。全く予想外の展開に兎に角驚いた。


    訳ありの依頼者へ名義を貸し、別人へと変える『噓の仕立て屋』を生業とするサチの元に大金を持った二人の少女が訪ねて来る。サチには『嘘の仕立て屋』の裏で依頼者を逃亡させる仕事も行なっていたのだ。その噂を聞いた二人の少女はサチに自分たちも逃亡させて欲しいと頼み込む。

    その数日後、少女の一人が転落死を遂げた。サチは残された少女を逃亡させるべく、事件の鍵を握る男を探し始める。次第に明らかとなる驚愕の真相と命を懸けた騙し合いの果てに、サチの抱える過去と全ての真相が明らかになる。

    本体価格900円

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    2025年03月24日
  • 飽くなき地景

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    観念的夢想的な主人公と、現実的即物的な父、兄との確執。

    祖父が遺した蒐集品、特に一家の守り刀という無銘の粟田口久国の保存に一生を捧げる主人公は、久国が写しだと知り、家庭を放棄し、理解者である愛人と別れ、兄の極めて現世的な不祥事を揉み消すために大学時代からの盟友との関係を代償にし、兄が精魂を傾けて建てた汐留の高層ビルに自らが追い求めた刀剣の神髄を感じてしまう。

    ノワールとの謳い文句だったので大学時代の愚連隊藤永との因縁がその後の人生を狂わすのかと思ったが、違った。

    全編に漂う厭世観や虚無感。三島由紀夫にも通じる無常観。

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    2025年03月10日
  • 不夜島(ナイトランド)

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    ネタバレ

    ハードボイルド・サイバーパンク…。
    男の子ってこういうのが好きなんでしょ…?好きです!

    体も思いも機械に置き換わってしまった男と、味方も理解者もいなかった少年。今と過去を結ぶものは何だったのか?
    それは「回憶(フイイー)」であり「魂(マブイ)」だった、というわけですね。綺麗な終わり方で割と満足。
    第3部までは洋書っぽさを感じてたというか、この話回収されないんだろうなーと思ったら第4部で全てが回収されて超興奮。いや、ホント全部が綺麗に収まったね。

    でも俺、主人公とトキコが2人で京都料理をやるイフストーリーも見たかったよ…。

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    2025年02月11日
  • 不夜島(ナイトランド)

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    与那国島が舞台。Dr.コトーの風景を思い出しながら楽しみました。長かったけど面白かった。電脳って便利そう。痛覚を切ると、自分がどこまで傷ついてるかわからず無茶ができる。ある意味怖い。痛みを感じることは無駄じゃないと思った。

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    2025年02月05日
  • 不夜島(ナイトランド)

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    サイバーパンクの要素全部盛りで、世界観を堪能できる。ただ寄り道が多くて若干目が滑る。あと二段組は読みにくい

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    2025年01月14日
  • 不夜島(ナイトランド)

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    2段組み400ページ超という長編、また沖縄や台湾言語が並ぶのでかなり読みにくい。その分、じっくりと楽しむことが出来た。サイバーパンク×正統派冒険小説といったところ。前作でも思ったことだが荻堂さんは端役の人間に対してもしっかりと物語を構築する。今作では密貿易を見逃している警察官の息子や主人公の右腕、玉城のおばあの過去の話など。これをするととんでもなくページ数がかさむのは仕方がないか。メイン軸は超王道なので猥雑ながら理解はしやすくエンタメ的にはめちゃくちゃに面白い。ラスト付近の戦闘シーンには痺れること間違いなし。ページ数にひるむことなかれ。

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    2024年09月07日
  • 不夜島(ナイトランド)

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    めちゃくちゃ面白い!戦後の与那国島と台湾を元にしたパラレルワールドを舞台にしたバトルアクションものサイバーパンクSF。機械化された身体(義躰)や脳を電脳化することが一般的となった世界は攻殻機動隊を思わせる。
    物語の構成がお見事で、主人公の目的、雇用主からの司令、主人公の正体の謎が少しずつ明らかになっていくのだが、話に無駄がなく読んでいてストレスがない。仲間でも友だちでもない4人の男たちが協力して闘うラストは胸熱!

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    2024年06月17日
  • 不夜島(ナイトランド)

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    先の世界大戦後とおぼしき時代、米国占領下の沖縄は与那国島に集う台湾からの密貿易人達の物語かと思いきや、さらりと“義体化”され“電脳化”されたとてつもなく人間的な「サイボーグ」たちが、南国の気候に負けない濃密な丁々発止を繰り広げる。これが現代のサイバーパンクというやつか!?とにもかくにも主人公の武(ウー)さんが、不器用な生き方しかできない男ですいません的な男らしさと情けなさを発揮して、北方謙三もかくやのハードボイルド主人公として魅力を放っている。正直、後半はなんでもあり感がいきすぎて、バカらしくなる寸前だったが、そこを乗り越えられたのは、武さんのキャラクター力のおかげだろう。読んでて楽しい作品で

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    2024年01月28日
  • Jミステリー2025~FALL~

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「それはない」 誉田哲也…姫川シリーズ。魚住刑事が活躍。
    「21グラム」 葉真中顕…幽霊が見える女子大生。
    「キアッソスキーム」 真梨幸子…コンゲーム。
    「コンカフェ探偵ロゼ」 荻堂顕…6才の少年が祖母を殺そうとした理由。
    「万藤の灯火」 五十嵐律人…美容整形をめぐる駆け引き。
    「秋山善吉工務店 昭和編」 中山七里…シリーズ続編始動?

    書き下ろしのミステリアンソロジー。

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    2026年01月25日
  • いちばんうつくしい王冠

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    初読みの作家さん。

    少し間延び感があり読むのに時間がかかりました。内容はネタバレになるので伏せますが、何の情報もなく読んだ方がいい作品だと思います。少しスッキリしない部分はありますが、ラストは良かったので星3といたしました。

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    2026年01月24日
  • いちばんうつくしい王冠

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    試し読みの出だしが良かったので購入。
    期待したんだけどなぁ。
    面白いのだけど、ちょっと諸々腑に落ちないというか中途半端だなぁと。
    ホノカはきっと、なにかあるのねと思ってたけどそーゆーことか。

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    2025年12月11日
  • ループ・オブ・ザ・コード(新潮文庫)

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    ネタバレ

    馴染みのない単語が頻繁に出てきたり、
    症状が出てヒアリングしてる子供の名前が覚えられず
    ちょっと難しいところもあったが、
    全体的に読みやすく面白かった。

    個人的には壮大な設定だったので
    子供達の症状の原因や治療法があっさりしてて
    あ、そう言う感じなのねとなったが、
    この話の焦点はそこではないので...

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    2025年12月06日
  • いちばんうつくしい王冠

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    あまり皆んなが押す理由がわからなかった
    なんかもやもや

    だからひらがなのいちばんうつくしいなのかなと思った

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    2025年11月29日
  • いちばんうつくしい王冠

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    夏休みの初日、目が覚めたらそこは体育館で、周りには同年代の少年、少女たちがいた。
    着ぐるみを着た謎の人物が、集められた8人で劇を演じてもらうと言う。
    閉じ込められた中で、8人の中学生は劇を演じることができるのか…。

    なぜここに集められたのか?なぜ劇をするのか?
    やらなければそこから出られないという状況で、反抗していても無駄だとわかり、演じる彼らたちが徐々に気がついていくのは、自分たちが誰かを傷つけていたことを知ることだった。

    事実に目を背けては、何も変わらない。
    人の痛みに気づかないで、知ろうともしないで大人になることは許さないと言われているようでもあった。
    劇を演じながら彼らはそれぞれ何

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    2025年11月25日
  • いちばんうつくしい王冠

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    読み進めるのが辛い話だった。夏休みを全て閉じ込められた場所で劇を完成させることに費やすという突拍子もない設定。それに関わる大人も気味が悪い出で立ち。???ハテナが一杯で始まり、読み進めるのがかなり辛い。8人の中学生の罪が一人ずつ明らかになり、それに向き合っていく。きっと最後に救いがあると信じて読み進めるうちに、自然と皆を応援していた。大円満で終わらないけれど、それでよかった。それぞれのこの先の人生に幸あれと祈った。

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    2025年11月05日