荻堂顕のレビュー一覧
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12月-06。3.0点。
歌舞伎町でニセの身元を提供する女性。裏では「逃がせ」稼業。風俗に勤める未成年の二人組が依頼に現れ。。
ファンタジー性もあるストーリー。登場人物が意外な展開をする際に、主人公が「実はそうだと思っていた」と後付けに描写されるのが気になった。まあまあだったかな。Posted by ブクログ -
SFが苦手なので読みづらかった。自分の読解力が足りず、大きな世界の上澄みしか理解できなかった。よい本かもしれないけれど、自分にとって楽しめたかどうかの評価です。Posted by ブクログ
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どこにも行けないのかも知れない。誰ともわかりあえないのかも知れない。でも、自分から逃げなければ、自分のことは許せるのかも知れない。
私たちの人生は、後になって見返すことのできないものばかりを見逃している。
うーん、全体的に悪くはないんやけど、肝心の主人公パートがイマイチやなあ。
あまりにも被害者...続きを読むPosted by ブクログ -
なかったことにされた国の反出生主義についての物語。未知の病やテロリズムと戦う主人公。
様々な要素が詰み込まれ、とても難解で、2段組だし、途中で脱落しそうになったけど、がんばって読んだ笑。
荻堂顕さん、まだ20代の作家さん。若いから精力的で勢いがある。小説家としての総合的な力量がすごいなぁと感じた。今...続きを読むPosted by ブクログ -
なんというか・・・・ちょっとストーリーが難解であらすじを書くのが難しい。
テーマも「子供を産むこと」をテーマに重い話が多くて、サクサク楽しく読み進められますよ~とはいえない感じ。
そんな重い話ではありますが、「現地の子供たちに起こった原因不明の奇病」と「盗み出された生物兵器」という二つの柱で物語は進...続きを読むPosted by ブクログ -
155難解だったけど180ページくらいからぐっと面白い展開になった。最初の設定が中々受け入れられない。これは親になるための儀式と子供達を愛する者たちの物語だったのか。20代の作者とは思えない重量感と外国文学みたいな言い回しが面白かった。次作にも期待大です。Posted by ブクログ
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2022.1 自分が一番苦手とするタイプのストーリー。後半は淡々とした、あっさりした流れになってしまったけれど文章が上手だったのでよしとしましょう。Posted by ブクログ
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異世界×ハードボイルドなミステリーということで読んでみましたが…いやぁ、重かったです(^_^;)重いというか、哲学的なのかな?「門」に拒否されたアンナと自ら拒否した久保寺の対比、その久保寺を見てようやく「有り得たかもしれない世界」と決別したサチ、という構成は有りがちなのかもしれないが分かりやすかった...続きを読むPosted by ブクログ
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週刊ダイアモンドの本の紹介コーナーで珍しく、ミステリーもの3編の一つ。新潮ミステリー大賞受賞。
クライムミステリー、ハードボイルドなどと帯にはあり、ちょっと読むのを躊躇ったが、主人公が女性ということもあり完読。
最後のサチの部分は助長な感じもして、もう少し謎のままで終わっても良かったのではと。
...続きを読むPosted by ブクログ -
反省はしても、後悔はしない。
もう一度同じ条件を与えられたときに、同じ選択をするだろうと思える行動をとっているか。
これが、私が作る門のルールだろうか。
門には、サチのルールが投影されている。
サチは、自分の手で自分の一番求めるものを壊したことが許せなかった。
だから、それが門の禁忌となっている...続きを読むPosted by ブクログ -
雨乳母の異名で逃がし屋を兼ねるアリバイ会社=身分詐称代行を生業にしているサチが主人公。
ファンタジーを絡めたミステリー。
先が読めるような微妙な展開だったが、個人的には読み応えあり。
話としてはありがちな展開だか、自分には帰る選択はないな。Posted by ブクログ -
先の「地べたを旅立つ」に続き、これミステリーって言うの?いずれも受賞作品だが…しかも、あまりに理屈っぽくて楽しめない。「人間は自分のためにしか生きられない」「ここではない何処か」Posted by ブクログ
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本当の幸せとはなんなのか、考えさせられる作品。
アンナパートは幸福のピースとなるものを自分で破壊していた場合、その世界には残れない、と終わり方が呆気なかった。
しかし、久保寺パートはあり得たかもしれない幸福を受け入れることで現実の世界を見捨てるという視点が面白かった。
現実世界で久保寺とより絡ませら...続きを読むPosted by ブクログ